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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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 僕、ダックスフントの"フンフン"。
 春。わくわくの新しい季節。藍ちゃんもついに大学生……ってどうしたの藍ちゃん、なんか毛皮が爆発してるよ!!

 片想いの相手、鴨井から動物園に行こうと誘いを受けた藍。これってデート?
 はりきってパーマをかけてイメチェンを狙ったはいいが、失敗してボンバーヘッドになった藍。落ち込む藍に、心晴が知り合いの美容師を紹介してくれた。彼女は鴨井の実の妹、燿里だった。
 藍は燿里から、鴨井家ではいまだにキャロルの死についてわだかまりがあることを聞く。鴨井が家族の猫だったキャロルを連れて就職してしまった上、ひとりで死なせてしまったことを下の妹、陽咲が怒っているというのだ。
キャロルの死の遠因である藍は動揺する。この関係、本当に進んでいいの……?

 あと一歩が踏み込めない、両片想いの二人に本物の春は来るのか?(Amazonより)

拙者、くっつこうとしている二人に家族の話が絡むのが大好物侍。
そんなわけで最終巻、大学生になった藍と距離を縮めようとする鴨井ですが、キャロルのことや、大学デビューに失敗しかけたり、デートが上手くいかなかったり、真面目で一生懸命な二人は色々と苦戦。けれどフンフンやプー子の努力もあって、ついにおまけの十年後の話にたどり着くという、最後までほんわかと優しいお話でした。それでも動物と暮らす難しさだったりが、ごく自然と描写されているのがとてもいい。「暮らしている」って作品の雰囲気がすごく感じられて。
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驚異的な力、奇跡の復活、無から有を生み出す能力、強力な幻、人の姿や運命まで変えてしまうほどの呪いなど、いろいろなパワーを秘めた魔法や魔法のアイテムを多数紹介した本です。神話や伝承、童話に登場する魔法や魔具を取り上げている一方で、陰陽術や錬金術など現実に存在した魔術も扱っています。この一冊を手に取って、人間の想像力が生み出した深奥なる世界へ踏み込んでみましょう。(Amazonより)

古今東西の驚異的な力、存在、道具などを逸話に絡めて紹介する一冊。
有名なあれそれってどういういわくがあるの? という入門ですが、あまり詳しくないインド神話やケルト神話のこともわかったし、そういえばそうだったと思い出した話もあって、読んでいて楽しかった。こういう本にのっている逸話にわくわくしたからいまがあるんだよなあ。
流れで覚えていることもあるので、道具ひとつだけピックアップして読めるのは勉強になったな。
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 まもりの妊娠が分かって、幸せいっぱいの葉二。同時に新居や出産など、やることは盛りだくさん。
 ところが葉二は育休を取れないと判明——! 二人は里帰り出産と新居の準備を分担して乗り切ることを決める。
 決意のもと、まもりは妊娠中も飲めるお茶や、葉二が収穫したての素材で作る天ぷらに元気をもらって、着々と準備を進めていく。
 しかし新居のリフォーム案で波乱!? これじゃあ庭や書斎に声が届かなくて、葉二さんが熱中したら出てこなくなっちゃいます…‥!大幅なプラン変更で、準備は逼迫!?(裏表紙より)

ベランダ菜園でのおいしいご飯の話がとても軽やかで楽しいシリーズ。今回は就職、結婚と見届けた栗坂まもり改め亜潟まもりの出産と新居のお話です。
そんなばたばたせんでも……と思ったんですが、いやでも流れがきて一気にばたばたばたーっと決まることっていうのはあるもんなあ。家のことって特にそうだよなと思ったり。
保活の話が出て、あのきつい話になるのかと思ったんですが、考え方や発想の仕方がまもりと葉二らしくてちょっとほっとしました。保育園に関する現実は確かに厳しいけれど多分この話には似合わない、気がする。
作って食べる、も大事だけれど、暮らす場所を作ることも大事だとわかる「家」の話も交えた番外編、とても楽しかったです!
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海外転勤となった両親と離れ、ライトノベル作家になるという夢を抱えたまま、高校入学と同時に一人暮らしをはじめた久坂縁。そんな彼が引っ越し当日に出会った美少女は、辞書と正しい日本語を愛しすぎる変人で!?(Amazonより)

海外を飛び回る母について外国で暮らしていた縁は、そこで出会った日本の漫画やアニメ、ライトノベルに傾倒し、心から愛するがゆえに、次の転勤を拒否して高校は寮生として通うことになる。そして同じ新入生に「言葉」を心から愛し、辞書を愛読する蒼井葉留がいた。そんな鳩居寮で暮らす個性豊かな生徒たちの、新学期が始まるまでの賑やかな日々と事件のお話。
ライトノベル作家になる、というところで、またこの手のやつなのかなあ? とぼんやり想像していたものとは違う方向に舵を切ってくれて、面白く読みました。葉留とのきっかけは未熟な原稿に、彼女が興味を抱いて無断に赤を入れたこと、というシーンはあるものの、この巻ではさほど作家になる話は掘り下げられず。ただただ縁が、未熟ながら小説を書くことを愛し、のめり込んでいることが伝わってきます。
事件解決や謎解きのきっかけが「日本語の使い方」になるのが面白いな。新学期が始まる前のことなので学校生活が見えないところも、非日常感が感じられて好きな雰囲気。
ところでこの本、2014年の発行なんですが、あとがきにあった竹岡さんが最近ご飯作りがブームになっている話。もしかして……と思ったら、その翌年に「おいしいベランダ。」シリーズが出ているんですね。なるほどなあ。
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料理上手な専業主夫の黄太郎と家計を支えるキャリアウーマンの花恋。
べったりとろ甘な新婚夫婦。だけども、お互いに言えないヒミツの顔があって……。
実はこの二人“伝説の大怪盗”とそれを追う“腕利き捜査官”だったのだ!
家をひとたび出れば知らずのうちに敵と敵。
それぞれが思い描くハッピーな未来を守るため、今宵もお互いの正体を知らない夫婦による大捕物が幕を開ける!
二人の幸せな家庭はいったいどうなってしまうのか――!?(Amazonより)

「大海の宝」なるものが存在し、それを所有することで地位と権力が約束される現代。本来の持ち主である大海氏は散り散りになった宝を集めるべく、手飼いの忍びたちを使っていた。時代を経て忍びたちは怪盗となり、それを追う組織も生まれた。
そんな怪盗の一族に生まれた黄太郎と、組織に所属して怪盗を追う花恋。秘密を持ったまま甘い夫婦生活を営む二人の、そうはならんやろ! なコメディ作品。いやもう本当に、そうはならんってば……。黄太郎はともかくとして、花恋の秘密に気付かないのはどうなんだ。好き好きと言い合っているのに「見覚えがあるような?」としか思えないのは表面しか見ていないということじゃないのか、なんてことを考えてしまう。
なのでその分、敵対する怪盗と捜査官の駆け引きはめちゃくちゃ楽しかった。怪盗側の勝利で終わるところがわかってるー! と思いました。簡単に捕まっちゃだめなんだよなあこれは!
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この学校の花子さんは、音楽室から飛び降り自殺した少女の霊です。花子さんは階段に棲んでいて、一生懸命掃除すれば会うことができます。でも、彼女がくれる食べ物や飲み物を口にしてはいけません。嘘をついてもいけません。さもないと——。おまじないや占い、夢中で話した「学校の七不思議」、おそるおそる試した「コックリさん」。青春ミステリの旗手・辻村深月の怪談! 異なる味わいの懐かしくって怖い珠玉の奇譚集。(裏表紙より)

その学校の「花子さん」にはいくつかの決まり事がある。夏休みの当番で出勤してた教師は、忘れ物を取りに来たという実習生と花子さんとある事故について話す。「踊り場の花子」。
ブランコから落ちて亡くなった児童がいた。他の児童から聞き取りをする形で明らかになったのは、彼女たちが「キューピッドさん」をやっていたこと、そしてクラス内カーストに苛まれていたことだった。「ブランコをこぐ足」。
過疎の山奥に暮らす、認知症を患った祖母と足の不自由な祖父の二人暮らしの家。この家を片付けるべくやってきた長女一家だが、家のあちこちから死体が出て来て……。「おとうさん、したいがあるよ」。
未来を見ることができるという鏡のおまじないを試した女性の悲劇。「ふちなしのかがみ」。
クラスメートから疎外されるようになり、地位を取り戻そうとついた嘘の友達の存在のせいでますます孤立する少年。しかしある日本当にその子が現れる。彼はいったい何者なのか?「八月の天変地異」。
悪い夢みたいな「おとうさん、したいがあるよ」という上手く読み解けない、どこまでも不気味な作品があるかと思えば、子どもの苦しい気持ちが犯した過ちとそれを救うような人の善意が起こした奇跡と寂しさを描くような「八月の天変地異」があり……と、さすがの辻村作品。
しかしやっぱり「八月の天変地異」がいい。とてもいい。成長した彼らが子どもだった自分を受け止めて、いまはまったく広い世界で生きていると感じられるラストがよかった。だって「部活仲間とうまく話せるだろう」って、学校や会社なんて枠を飛び越えたところで仲良くなれるって知っているから出てくる一文だよね。
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王都エクバターナを巡る最後の決戦の火蓋が切られた。パルス軍十万に対して、王都東方で迎え撃つルシタニア軍は二十万。しかし、勢いの違いは明らかだった。侵略者は撃退され、王都城門が開かれる。だがそれは、アンドラゴラス王とヒルメス王子との雌雄を決する対決の始まりでもあった——。ついにアルスラーン出生の秘密が明かされる、感動の第一部完結編。(裏表紙より)

おー……お? ん? ぅええええ!? ああ……ふぅ……と感情を揺らされる第一部完結巻でした。
長らく謎だった(アニメから入った勢だったので)アルスラーンの出生の秘密、ヒルメスとアンドラゴラスの因縁の決着ときて、ルシタニアとの戦いの最後がこれかー! と唸らされました。
いやあアンドラゴラスがまさか……ねえ……。ナルサスの台詞にしみじみしました。こういうのが歴史の面白さではあるんですが、これ、アルスラーンたちにも後々適用されない? されるよね? 物語の結末がすでに怖い。
ともかく、アルスラーンの王太子としての戦いは終わり、ここから王として、運命づけられた蛇王なるものとの戦いが待っているわけですよね。よりファンタジーらしい話になるのかどうなるのか、楽しみに読んでいこうと思います。
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祓いにきた。この家は、殺させない。
「うちのクラスの転校生は何かがおかしい――」
クラスになじめない転校生・要に、親切に接する委員長・澪。しかし、そんな彼女に要は不審な態度で迫る。唐突に「今日、家に行っていい?」と尋ねたり、家の周りに出没したり……。ヤバい行動を繰り返す要に恐怖を覚えた澪は憧れの先輩・神原に助けを求めるが――。身近にある名前を持たない悪意が増殖し、迫ってくる。一気読みエンタテインメント!
最終章、あなたが感じた恐怖は反転する。(帯より)

優等生、お人好し、そんな風に揶揄まじりに言われることもある委員長の原野澪。ある日やってきた転校生は、初日から何故か澪を見つめ、誰とも関わらないのかと思いきや突然「家に行っていい?」などと言い始める。恐怖を覚えた澪は部活の先輩の神原に相談するが、この神原の言動も、何故か少しずつ奇妙な形に歪み始め……。
「闇祓」と「闇ハラ」をかけた、ハラスメントをテーマに描いたホラー作品。
本当に、こういう人のずきずきする言動を描くのが圧倒的に上手いんだよ……。学校でのあり方もそうですが、ご近所関係や会社での人間関係の引っ掛かりが、もうあるある、これ知ってるという頷きの連続で。一番うぐっとなったのは「第二章隣人」のご近所付き合いのマウンティング。しんど……となりましたが、そう思ってしまうのはこれがどこにでも当たり前に転がっている状況なんだからなんだろうなあ。
しかし闇ハラ家族の制度が非常にホラーとして気持ち悪くて(褒めています)よかったです。こういう風に誰かが入れ替わっているの、実にホラー。怖くていい。
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強面で知られる青年騎士ダグラスには、忘れられない相手がいた。
敵国の捕虜時に出会い、己の体に強烈な“体験”を刻み込んでいった黒髪黒目の“少年”だ。そんなダグラスは、少年瓜二つの奴隷の少女チカを買い、夜な夜な奉仕させるも彼の“モノ”は沈黙を保ったまま……。
一方、チカは自分のご主人さまが過去弄んだ男だと知り、冷汗モノ。どうぞ、このまま不能でいてください、と“愛玩奴隷なのに処女”ライフを決意するのだが、思いのほか優しいダグラスに気持ちが揺れ動く。
そして、ついにダグラスはチカと“少年”の影を重ね合わせるようになり……。
“ご主人さま”復活の日は近いのか――!?
ワンコ系筋肉騎士と処女奴隷の誤解が織り成す異世界ラブコメ&エロライフ!(Amazonより)

異世界トリップによりこちらにやってきたチカはある国で性別を偽っていた過去がある。性奴隷として仕込まれたチカを買ったのは、なんとそのとき辱めたダグラス。あのときの少年とは気付かれないまま、いまでは不能となってしまったご主人様の家政婦扱いとして平和に暮らしていたけれど……というエロコメ? コミカライズを読了済み。
チカの視点と、彼女の知識以上のものの情報を出さないようにしているらしい話運びですが、結構この異世界の決まり事がきつそうな描写がちらほら。いまではそれなりに異世界生活を楽しんでいるみたいだけれど、読んでいるとだいぶチカが心を折って、諦めている感じがあるよなあ。
ただのTL小説ではなく、ヒーロー側がいじめられたりなんだりする展開が多め。こういう多様性のある作品がもっと読みたいな。
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 僕、ダックスフントの"フンフン"。
 大好きな藍ちゃんは、動物病院で顔見知りになった猫の飼い主、鴨井と両片思い。でもこの前やっと“お友達”になれたんだ!
 え、“恋人”じゃないのって? 女子高生の藍ちゃんは大学の受験勉強がすっごく大変みたい……! 鴨井も自分が高校の先生なのを気にしてるらしいんだ。そんな時、引き取った犬のことで悩む女の子と予備校で話した藍ちゃん。でも実はその子は鴨井の生徒で、しかも鴨井のことが好きみたいだよ……!?
 可愛い犬猫に見守られ、受験に恋に大忙し! 年の差恋物語、待望の第二弾!(裏表紙より)

動物病院で知り合った二人。鴨井は飼い猫キャロルを見送るという出来事の後、藍の飼い犬フンフンが偶然見つけた子猫を引き取った。その後のお話。
動物と一緒に暮らすことはすべてが楽しいわけじゃない。人の生活があるし、弱者になってしまう動物はその影響を多大に受けてしまう……という色々が描かれていて、切なかったり悲しかったりほっこりしたり。特にいわゆる昔ながらの方法で買われていたジロさんは……。ひどい言葉をぶつけるのは間違いなく暴力。動物相手でもそれは変わらないと思う。
藍ちゃんが合格した大学、もしかしなくてもベランダシリーズのあの大学ですね!? このシリーズが続いたらあの二人や関係者がちょろっと顔を出したりするのかなあなんて思っています。
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Author:月子
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