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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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二度目の人生は愛しの皇帝陛下と離婚したい!
なのに彼の溺愛の手が緩むことはなくて…。
敗戦国の王女エトワールは、戦勝国の皇帝アルフレートに嫁ぐことに。結婚初日、うたた寝から目覚めると、エトワールは一度目の人生の記憶を取り戻していた。それは、彼に愛されることで二人とも破滅する未来で…。彼を愛した感情も蘇り、今世では彼だけでも破滅回避させることを決意!離婚すれば彼を巻き込むこともなくなると考えたエトワールは、どうにかして彼と仲良くならないように奮闘する——が、アルフレートはなにかとエトワールに接近してきて…!「生きている限り君を大切にしたい」彼のために愛されたくないと思うのに、果て無い溺愛を注がれ続け…。
離婚したい皇妃×一途な冷酷皇帝、両片想いの政略結婚。(裏表紙より)

身重の状態で反乱を起こした貴族の人質となり、結果、自身も子どもも、夫も命を落としたエトワール。だが次の目覚めたとき、その夫との結婚初夜の日に巻き戻っていることに気付く。
ループ要素はありますが一回だけ。反乱が起こったときに自身を助けにこないよう、アルフレートと距離を置こうと決めたエトワールが「その日」までに起こる災害を未然に防ぎつつ、自身も逃れようと少しずつ手を打っていく。
エピソードが足りなかったんだろうなあという感じで、二度目の反乱が描かれる終盤はいきなり話が畳まれ始めたの残念。アルフレートと距離を取ろうにも中途半端なままだったので、もうちょっとじりじりした駆け引きが見たかったなあ。離れなきゃいけないのにどうしても動いてしまう、みたいな。
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札幌の企業に就職して、新生活をスタートさせた料理男子・播上。昔から料理好きで、毎日手作り弁当を持参していたある日、社員食堂で暗い顔をした同期の清水に気づく。彼女を励ますべく、おかずをひと切れプレゼントしたことから、二人は昼休憩を一緒に過ごす“メシ友”になる。波乱の社会人生活! 清水に励まされ癒やされる日々で、いつの間にか生まれた彼女への想いに気づき——? お弁当が結ぶ、ほのぼの恋物語。(裏表紙より)

ランチからディナーまで6年。帯にしっかり書籍化前のタイトルが大事にされていることが感じられて、大事にされていて嬉しいなと思いました。
思い悩む会社の同期に八つ当たり的に絡まれたことが気になって、翌日声をかけたことから、男女の友情、やがては恋になる六年となる。
お弁当や料理で交流を深める二人が可愛い。男女間の友情なんてないよと言われたり、付き合ってるんだよねと言われまくったり、会社の人間関係の面倒くさい感じや、それぞれの仕事に対する気持ちや姿勢の変化がとてもリアル。一年の間を切り抜く形のエピソードが続くのでがっつり仕事で悩むって感じじゃないのが読むやすくてよかったな。
でも……二人とも恋愛に関してめちゃくちゃ気が長い! 多分一般的には藤田さんのように言われると思うんだよな。でもこういうペースが合う二人だからこそ今後の結婚生活がうまくいく予感を感じさせて、最後まで微笑ましくてよかったです。
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好奇心とユーモアが大・炸・裂。胸躍るルポエッセイ!
博物館が大好きな著者が、まじめに、ときに妄想を膨らませつつお宝や珍品に迫る。「なぜ、こんなにたくさん集めなすった!?」という著者の素朴な疑問に答えてくれるのは、慎み深くも超キャラ立ちした学芸員さんたち。人類史、鉱物、漫画、SM、服飾、地場産業、伝統工芸……さまざまな世界と人間への情熱と愛と好奇心に満ちたルポエッセイ。解説/梯 久美子(裏表紙より)

茅野市尖石縄文考古学館。国立科学博物館。龍谷ミュージアム。奇石博物館。雲仙岳災害記念館。石ノ森萬画館。風俗資料館。めがねミュージアム。ボタンの博物館。熱海秘宝館。日本製紙石巻工場。岩野市兵衛さん。
以上の博物館などをめぐり、学芸員さんに話を聞き、体験をするなどしたルポエッセイ。めちゃくちゃ楽しそうで羨ましい!
たくさんの博物館にすごく行きたいと思っているところなのですが、読むとより行きたい! と思えてわくわくしました。館の関係者さんたちに話を聞いているところもいい。何かに打ち込む人たちの情熱が感じられて面白かった。
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勉強が楽しいはずない。特に子供が勉強しないのは「勉強は楽しい」という大人の偽善を見透かしているからである。まず教育者は誤魔化さずこれを認識すべきだ。でなければ子供が教師の演技を馬鹿馬鹿しく思い両者の信頼関係が損なわれる。僕は子供の頃あまりに美化された「勉強」に人生の大事な時間を捧げる必要があるか疑った。が、現在(正確には21歳から)は人は基本的に勉強すべきだと考える。そう至ったのは何故か? 人に勝つため、社会的な成功者になるためではない。ただ一点「個人的な願望」からそう考える理由を、本書で開陳する。(Amazonより)

どうして勉強しなくちゃいけないの? 勉強する意味があるの? にできるだけ答えを出してみようという内容。すごくまっとうなことを言っているので、逆に反論してくる人が現れそうだと思いながら読んでいました。
結論として、勉強は楽しくない。何ができるのか、ということを考えるために勉強するのが楽しいことである。というところでしょうか。
子どもの頃はそういうことは全然わかっていなくて、ただ詰め込み教育を受けて疲れていただけでしたが、学びたいことを学べる大学は楽しかったなあなんてことを思い出していました。外国人の俳優やアイドルのために言語を習得する人も「推しが何を言っているのかわかる!」と思うから積極的に勉強できるんだろうなあ。
森さんの子育ての話がちらっと出ていましたが、ものすごく極端な感じでびっくりした。もっと詳しく聞いてみたい。
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 十年前に日輪が消えた国、照日原。その辺境の郷の姫・かさねは狐神の花嫁に選ばれる。だが花嫁とは、日照不足で不作続きの郷を救うための贄を意味していた。知らずに狐に喰われかけたかさねは、金目の青年・イチに助けられる。見返りとして彼が要求してきたのは、日輪を司る日神に会うためにかさねの「力」を貸すことだった。
 戻る場所のないかさねはしぶしぶ同行を決める。しかしイチこそが日輪が消える原因を作り、都から追放された皇子だと気づき――。
 運命に抗うための旅が、今始まる。心揺さぶるファンタジー開幕。(裏表紙より)

日本神話を感じさせる和風ファンタジー。日輪を失った国で、世間知らずで無鉄砲で純粋な姫と、影を背負った罪人らしき青年が、神様に物申すまでのお話。
もっと字数がある、それこそ分厚い児童書や単行本で読めたらなあという膨らませがいのある部分がたくさんあったので、壮大な話を一冊によくまとめたなあ! と思いました。日神への奏上がやっぱりクライマックスで、そのためには足場になるエピソードが必要で……あっさりしていて気になる部分がありこそすれ、大事なところは外していない物語だったと思います。
最後にイチが選んだものがとても嬉しかった。しみじみと、本当によかった、と思えました。
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新鮮な食材と、あたたかなもてなしの心がなによりのごちそう!
緑の島アイルランドに暮らして知ったスローライフ、スローフードの魅力。(帯より)

アイルランドで暮らす著者の、そこでの人と暮らしと食べ物のエッセイ。カラーの写真が入っていて嬉しい。食器が、普通に使われているような自然さなんだけれどとっても可愛い。
そして料理も、それを作る人、食べている人たちの描写もとても興味深かった。凝ったことをしていなさそうな料理ほど美味しそう。そして凝った料理はもちろん美味しそう。
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小さなことがつい気になってしまうのが人生。日常に影を落とすお悩みには、皮肉と自虐たっぷりのアドバイスが効果的。辛辣なのに不思議と気持ちがラクになる、笑えて役に立つお悩み相談エッセイ。(Amazonより)

文庫版は2015年の刊行なので、いまならきっと表現が変わったところがありそうだなあと思いつつ。
光浦さんがあの声と口調で話しているように読めるエッセイ。だいたいが恋愛ごとと誰かのここが気に入らない、こういうところが気になるけれどどうすればいい? という相談事。ちょっと下ネタがあったり下品な話があったり、答えになっているようななっていないような、の回答が多いですが、普段あまり読まないタイプの内容で興味深かったし、やらない後悔よりやって後悔しろの精神を感じたり、相談事の本質はとてもどうでもいいことだと気付かされたりして面白かった。
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冷酷無比な軍人と、彼を狙う暗殺者の少女。
軍学校のエリートと、すべてを悟った娼婦。
それは戦勝国の支配者と、敗戦国の従属者。
翻弄する言葉で、灼熱の肉楔で──
誇り高き血統を嘲笑うかのように、
悪魔な支配者は淫らに身体を喰らい尽くし、
姫たちは雌獣へと堕とされる──!
狂った執着を一身に浴び続けた2人の姫が
地獄の底で見つけた純愛の姿とは──!?

4人の執着と愛憎とが縺れあう!! Wエロティクス超大作!!(Amazonより)

日本を思わせるトキ帝国と、ドイツを思わせるダイシュ帝国。敗戦の憂き目に遭い、故国のトキに戻ることを夢見て反乱組織があちこちで生まれるその場所で、暗殺者の少女と本当の心をなくした軍人、娼婦と裕福な若者の二組がそれぞれに出会い、様々な思惑のもとに関係を結ぶ。
占領下、反乱組織、暗殺者、優生思想と、あの辺りの出来事かな、この辺りの土地かな、みたいなものが混ぜこぜにされた長編作品。面白かったんですがそれで大丈夫か!? みたいな終わり方をしたので今後が心配だ。
カップリングとしては、暗殺者とターゲットの軍人、売れっ子娼婦と初心なお坊ちゃま。エロさは後者が強かったですが、関係性の面白さは前者が好き。ヒロインとしては、現実が見えている娼婦の桜と、本能で生きる野生の獣のような美園、どちらも強くて楽しかった。
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「僕と契約をするか」
 19世紀フランスの片田舎で、親に捨てられた少女ニニは死にかけていた。そんな時、彼女の前に美しい悪魔が現れる。彼の名はダンタリオン。甘い物が好きで思慮深い、魔獣専門の獣医だった。
 ダンタリオンと契約し、魔界で悪魔の使い魔になる——過酷な生活を覚悟したニニだが、思いがけず手厚く庇護され、少しずつ心の凍った部分が溶けはじめ……。
 ニニに甘い悪魔ダンタリオンと怠惰な居候悪魔ベルフェゴール、人間ニニと魔獣たちが織りなす、いびつであたたかな主従物語。(裏表紙より)

フランスと魔界とを行き来する悪魔と使い魔となった人間の少女の、擬似家族もの。幻想生物も出るよ!
ぼんやりと視界が薄暗いような冒頭から、ニニが少しずつ従者らしくなくなっていく、というと語弊があるのですが、何を考えてどうしたいか伝えることができるようになって彼女たちがより家族らしくなっていくところがとても温かでよかった。
その分、フランス革命後の、人々の生活の苦しさと犯罪に手を染めなければ生きていけない人たちの描写がきつかったな……。それでも、捨てられて殺されたものとされた子どもが親に対して、私にあなたは必要ないと言い切れたのはだいぶ溜飲が下がりました。
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平穏を取り戻し、次期侯爵夫人として社交に励むアウローラ。近頃の社交場でのもっぱらの話題は大海国で開催される万国博覧会のこと。近衛騎士である夫のフェリクスが王太子に付き従って視察へ向かうことになり、寂しさ半分羨ましさ半分な気持ちの中、王太子妃の懐妊が分かってアウローラも使節団の一員に加わることに! 異国の文化に胸をときめかせるアウローラだったけれど、大海国では怪盗が世間を賑わせていて……!?(裏表紙より)

大精霊すら巻き込んだカーヌスたちとの事件も決着がつき、新章はアウローラたちが大国で行われる万国博覧会へ旅するお話。みんな大好き、ロンドン万国博覧会のイメージでしょうか?
諸外国のいろいろなものを目にしてわくわくするアウローラたちが可愛らしい一方、他国の貴人たちに関わってはらはらどきどきさせられたり。公務の同行なのでそれぞれの職務を遂行するアウローラとフェリクスの接触が少ないのが物足りないのですが、今回のもだもだ枠、西海大公家のマリーアと、大海国第四皇子ナタニエルが大変よくって!
健気で真っ直ぐでちょっと暴走しがちなマリーアと、立場上なかなか本音を見せないナタニエルの今後がめちゃくちゃ気になります。子どもだ、妹だ、と思っていた女の子が突然大人の女性になっていく予兆を感じて動揺するラストが最高すぎる。是非今後とも振り回されて欲しい!
怪盗ベルたちは収監されたものの、その後が曖昧になっているので続刊すれば再登場でしょうか。彼女よりもう一人の方が謎めいていてヤバそうな雰囲気なので、続刊で深掘りされたらいいなあ!
そんな感じで、新章は外へ。万国博覧会を経たことで、アウローラたちのウェルバム王国の立ち位置が今後どうなっていくのかとても気になります。
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Author:月子
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