忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[505]  [504]  [503]  [502]  [501]  [500]  [499]  [498]  [497]  [496]  [495
夢幻万華鏡 (富士見ミステリー文庫)
 明治時代の後半。東京には新しい文化が芽吹いていた。新しい乗り物、職業、学問、娯楽……。それらは古き武家のしきたり、華族の傲慢さを劇的な勢いで瓦解させていく。
 その様は、美しいガラス細工がいくつも砕かれ、重なり合うかのように、儚くも幻想的な空間を作り出すのだった。
 そんな混迷期、《探偵屋をクビに成り立て》という風間竜介に、やっかいな話が舞い込む。それは上野の森での、少女の首吊り事件の調査依頼だった。
 彼女の過去を追う内に、複雑に絡み合う人間模様が浮かび上がってくる。そして、事件は意外な様相を表し始める——。(裏表紙より)

明治期の日本を舞台にしたミステリー。面白かった。疲れた空気の中年のおっさんが、あちこちを回り、理不尽に合い、女子供に振り回され、というのは探偵小説の定番だと思うのですが、やっぱりすごく好きでした。
中盤くらいまでは誰がどの事件に関係して、というのが全然見えてこなくて、どう決着をつけるんだろうと思っていたのですが、紹介にあるように、本当に万華鏡のような複雑に絡み合う人間関係の話でした。そして、それがしっくりと馴染む世界観と空気のある素敵な物語でした。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]