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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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となり町戦争 (集英社文庫)
ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報誌に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕に」、町役場から一通の任命書が届いた……。見えない戦争を描き、第17回すばる新人賞を受賞した傑作。文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーを収録。(裏表紙より)

ただひたすらに淡々とした作品、という感じ。主人公が激する事はないし、そうピンチに陥る事もなく、静かに話が進む。それが目的の物語と思われる。文章が詩的で、表現が多用されていると感じた。
「戦争」は見えないところで進む、という民衆にとっての真理を描いた作品だと思うが、色を持っている人物が少ないように思う。香西さんの弟やそのおかっぱ頭の友人が、唯一本物の人間らしいキャラクターだった。
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都下校外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できず——多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。防犯ビデオに写っていたのは何か? 異臭は? ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は? そもそも、本当に事故なのか? Q&Aだけで進行する著者の真骨頂!(裏表紙より)

インタビュアーとその回答者による会話のみで構成される小説。物語の始めは、事故が起こった直後、ある団体によって調査がされていると分かるが、読み進めていく内に時間が経過し、最終の問答の時点では数年が経過していると思われる。事故は何が原因だったのか、ある事が示唆されているもの、結局は分からないまま、物語は終わる。
恩田陸が性的なものを書くと、恐ろしい。妙な感じがする。それから恩田陸は恐怖物語を書くのがとても上手い作家だと思う。怪談話など、ぞわぞわする。言い換えると、ファンタジックなものが上手い。ラストの、教団教祖の少女と未来の少女の言葉は、暗闇の中にドアが開き、光が溢れてくるような印象を抱いた。
ブロンテ「嵐が丘」
有川浩「図書館危機」「塩の街」
ノートン「床下の小人たち」
北村薫「秋の花」「六の宮の姫君」
伊坂幸太朗「グラスホッパー」
森博嗣「有限と微小のパン」
藁科れい「永遠と一日」
上橋菜穂子「狐笛のかなた」
田中芳樹「創竜伝」2巻 3巻
湯本香樹実「西日の町」
有川浩「レインツリーの国」
梨木香歩「りかさん」
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
北國浩二「夏の魔法」
翔田寛「消えた山高帽子―チャールズ・ワーグマンの事件簿」
畠中恵「百万の手」
森博嗣「そして二人だけになった」
ラルフ・イーザウ「ネシャン・サーガ」I・II・III
樹川さとみ「ねじまき博士と迷い猫」「ねじまき博士と謎のゴースト」「ねじまき博士とガラスの時計」
茅田砂胡「デルフィニア戦記」放浪の戦士4
北村薫「空飛ぶ馬」「夜の蝉」
田中芳樹「創竜伝」1
樹川さとみ「グランドマスター! 総長はお嬢様」
成田良悟「バッカーノ! 1705」
有川浩「図書館内乱」
森絵都「カラフル」
森博嗣「数奇にして模型」
創竜伝〈1〉超能力四兄弟

始、続、終、余は特殊な力を持っている四兄弟。平和に暮らしていこうとしているはずの彼らを狙う、国家の中枢に食い込んだ者たち。兄弟は自分たちの力の由来と、自分が何者かをほんの少し知る。それは竜にまつわるもので……。

面白かった! 会話のテンポが好きです。すごく読んでいて気持ちいい小説だと思います。CLAMPが挿絵でちょっと苦手かなーと思ったんですけれど、食わず嫌いはいけませんね! こういう明るいスカッとする小説だと思いませんでした。
兄弟のレベルがすでに100ほどあるので(笑)そう簡単に危機に陥ってくれないです。でもつまらなくはなくて、軽快で楽しい。
一巻なので、続きに私の大好きなラブはあるのか気になるところ。一巻は女性キャラが少なくて悲しかったです。茉理ちゃん可愛いもっと活躍してとか思ってました。それから余くんの天使(と一巻だけで決めつけた)ぶりをもっと見たい!

面白かったので続きも買います。アンケートからのオススメでした。どうもありがとうございました!
ミヒャエル・エンデ「モモ」
樹川さとみ「千の翼の都 翡翠の怪盗ミオン」
高田崇史「鬼神伝 鬼の巻」「鬼神伝 神の巻」
重松清「セカンド・ライン」
森岡浩之「月と炎の戦記」
辻村深月「スロウハイツの神様」上・下
畠中恵「ぬしさまへ」「ねこのばば」
榊一郎「路地裏の挽歌」「反逆者達の多重奏」「天に響く聖譚詩」
北村薫「玻璃の天」
夏目漱石「漱石文学全集 七」
スロウハイツの神様


チヨダ・コーキの小説のせいで人が死んだ――衝撃の事件から十年。「コーキの天使」によって復活を遂げたチヨダ・コーキ。彼と共に一つの家に集まったクリエイターたちは、穏やかに暮らしながら緩やかに変化していく。『スロウハイツ』二〇二号室。そこには、わたしたちの神様が住んでいる。

良かった。ミステリー色が薄かったのがちょっと残念だったんだけれど、すごく綺麗。
そう大きな出来事が起こるわけでもないからか、今回は人物考察がよく挟まるので読んでいて邪魔だなあと思ったりする事が今回時々あったんだけれど、辻村作品はその考察というか描写が面白いと思う。何だか容赦ないという感じがする。
環の言葉が色々と痛いな。びしびし言うから読んでいるのが辛い辛い。という事は自分には確固たるものがないわけで、結構落ち込んだ。
それぞれに影響しあいながら、誰かに影響を与える作品を作る人たちって良いなあ。
公輝の祈りが、祈りよりももっと強い心が、すごくすごく胸に響いて、辻村さんもこういう風に考えながら書いているのかなと思ったりした。
ところで芦沢光ってもしかしてあの作品の? だとしたら嬉しいな。
モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語

ある街の大劇場跡に小さな女の子が住み着いた。自らをモモと名乗る少女は、人々に温かく受け入れられる。しかし街には灰色の男たちがやってきて、人々から時間を盗み始めたのだった。

モモかわいい! こういう「何も持っていない」女の子、自分自身があって心が豊かな女の子が主人公は、すっくと立って前を見つめて、それから私たちの手を引いてくれる。
モモも、他の登場人物も、心豊かで楽しく描かれていて、文体はやっぱり児童文学なんだけれど、何かをずっと指差していると思う。それは読めば分かると思うけれど、こういうものをエンデは「メールヘン・ロマン」と言ったそう。
モモが時間のみなもとを見る時、その美しく壮大な描写に引き込まれて息を呑んだ。幻想的で、きれいだった。
マイスター・ホラとのやりとりはすごく好きなところだった。

「あなたは死なの?」
 マイスター・ホラはほほえんでしばらくだまっていましたが、やがて口を開きました。
「もし人間が死とはなにかを知っていたら、こわいとは思わなくなるだろうにね。そして死をおそれないようになれば、生きる時間を人間からぬすむようなことは、だれにもできなくなるはずだ」
一二章 モモ、時間の国につく より



アンケートからのオススメでした。送って下さった方、ありがとうございました!
千の翼の都―翡翠の怪盗ミオン

黒髪翡翠の瞳の怪盗、黒アゲハと呼ばれるルムラ。彼女を追う王都巡検使ジューロ・カイワン。ルムラを取り逃がしたジューロを主人とする、さえない侍女のミオン。しかしミオンこそ、怪盗ルムラの正体。果たしてルムラの求めるものは。一番目の天人。二番目の人間。三番目の異種族。伝説は、最後に神を蘇らせる。

樹川さんの恋愛ファンタジーはかなり性に合っているんです。少女小説としてどきどきさせてくれるし、ときめきもたくさん。そして樹川さんは、脳味噌が筋肉な鈍感男が大好きなようで(笑) 更にわざと見せかけている人も大好きなのようです。私も好きです、とても。
力が有り余っているような女子は元気で見ていると楽しく、時にしおらしいのは大変なときめきポイント。鈍感男が自覚無しにやってしまう行動もときめき。女の子の仲良し、男の仲良し(笑)、ものすごく可愛い。
ライトな文体で世界観はとても綺麗に出来ていて、壮大なんだけれどきれいに終わってくれるのがすごく好き。続きを想像したくなるっていうのも、すごく良い。
さてこれは続きを想定されているのか、その辺りが気になる所。
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Author:月子
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