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雪の夜話 (中公文庫)
高校時代、試験勉強に疲れて抜け出した夜の公園で、僕が出会った雪と戯れる不思議な少女——その後デザイナーとして活躍する僕だが、ふとしたことから帰郷することに。そしてまた雪の夜、まるで変わらない彼女と再会して……。白い雪に覆われた現代の寓話。
解説・北上次郎(裏表紙より)

話は、大人の男性が、周囲との些細な不和をきっかけに仕事で村八分にされてうまくいかなくなり、地元に戻って再生しようとする物語、でいいのかな。その再生に、ずっと15歳の不思議な少女が関わっている、ちょっと現代ファンタジー。
恋愛成分はないです。少女が出てくるけれど、よく分からないファンタジー的なことを延々喋ってます。言っていることはなんとなく分かる。なんとなく分かるけれど、もっとはっきり言ったらいいのになーとちょっと思いました。
そんな感じで、随分昔に読んだのだけれど、上記に書いたように全然印象が違ってびっくりしました。昔は、単純に綺麗だなーと思っていたのだけれど、今は語りがとても重たい印象で苦悩が分かる気がした。
何かひとつ、希望があるのなら、真っすぐに生きていこうと思えるんだなと思ったりした。逆に、何かひとつうまくいかないと全然動けなくなってしまう人の存在も、よく分かるようになった。時の流れに置き去りにされてしまうような、引きこもっている感覚が分かってしまうんだなあ、ちょっとだけ悲しいことに。
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