忍者ブログ
読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
[1927]  [1926]  [1925]  [1924]  [1923]  [1922]  [1921]  [1920]  [1919]  [1918]  [1917
妓楼には鍵の姫が住まう -死人視の男- (f‐Clan文庫)
死人が見える目を持つ黄泉がえりの誠二は、生きている実感を持てず、日々を怠惰に過ごしていた。だが深夜の妓楼で美青年を従えた妖艶で高慢な少女、紅羽と出会う。どこへでも出入りできる不思議な鍵を持ち、化け物姫の異名をとる紅羽。「わらわの下僕となって働け」と、街で起こっている殺人事件の解明を手伝うよう命じられ、自らの力を疎ましく思っている誠二は拒絶するが……。

黒船来航後も江戸が続いた世界。吉原通いをする大店の息子、誠二は、子どもの頃に生き返り、左目に死人を見る力を持つようになった。大店の『守り神』として大事にされる誠二は、名とは裏腹に不誠実で、女郎たちに詰られる。そんな時、馴染みにしていたある女郎が殺されて……。
自分の居場所はどこなのか。生きているってどういうことなのか。実感が欲しい、悲しくて寂しい青年が主人公です。ふらふらしているこの誠二、頭が悪いわけでもなければ良心がないわけでもないので、かなり不自由に生きているなあと読んでいて思う。割り切って面白がればだいぶと楽になりそうだけれど、優しい人だから悩むんだろうなあ。
鍵の姫たる、あらゆる場所に鍵一つで出現することができる紅羽は、可愛らしい少女の部分と、鋭い探偵の部分があって、すごく美味しいキャラだ笑 ひっそり控えている十夜もいいキャラしてて、続きが気になるけど……ああー!
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
Profile
Author:月子
読んだものやら見たものやらの記録
Search
Calender
10 2024/11 12
S M T W T F S
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
Archive
Shopping
Analyzer
Counter
忍者ブログ [PR]