読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

幽宮と楽宮の神の境界である界島へと渡ろうとする寿雪だったが、海底火山の噴火で海路は鎖されていた。噴火の原因が、鼇の神が楽宮の海神を怒らせたことだとすれば、鼇の神を倒すことで怒りは静まる。しかし倒すには烏の半身を取り戻さなければならず、その半身は界島にある。堂々巡りだった。一方、界島を歩く白雷の手には、烏の半身である黒刀が握られていて…?
特別な妃が誘う圧倒的中華幻想譚、ここに完結!(裏表紙より)
寿雪は自分の翼で飛び立ち、望むところに戻ってこられるようになったんだな……と感慨深く読み終わった完結巻。
みんながみんな、誰かの止まり木で、傷付いた翼を癒すものであって、道を指し示すもので、背を押す風だったのかもしれないな。果てしない空ではなく、場所と場所を繋ぐ海、命が生まれるという場所で終わったのが印象的だった。
楪の話がめちゃくちゃ胸に刺さってぶわっと泣いてしまった。生贄が二度も追い返されるって、確かにそれは愛されている、生きなさいって言ってくれる神様がいるんだなあと思ったんですよね。
自由になった寿雪が一人でなくて本当によかった。自分から高峻に会いに行けることはきっと寿雪にとって素晴らしい未来だったと思います。
最後まで楽しみました。ありがとうございました。
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