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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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花咲く丘の小さな貴婦人 荒野へ、心に花束を抱いて-前編- (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)花咲く丘の小さな貴婦人 荒野へ、心に花束を抱いて-後編- (花咲く丘の小さな貴婦人シリーズ) (コバルト文庫)
新しい校長の方針によって男子校の授業を受けられなくなってしまったエリカたちは、最上級生としてある知恵を絞り…!? ナイトリー・レディズ・カレッジを卒業後、友人たちはそれぞれの夢を胸に旅立ち、エリカはオールソップ家の女准男爵として町に留まる。アメリカに渡ったジェラルドとは文通を続けていたが、投資家の青年ヴィクターが近づいてきて…!? 大人になった彼らの超ロマン!(裏表紙・前編より)

最終巻。駆け足感があるけれど、ついに終わってしまうんだなあと思って読んだ。今回の歌はスカボロー・フェア。思わずKOKIAのスカボロー・フェアを聞きながら読んでしまう。
ああ、よかった……。よかった、みんなそれぞれの道を歩むことに後悔していなくて、本当に良かった。ドロシーとイザベラの未来を見て、人生って本当に何が起こるかわからない! という気持ちになる。描いていたものと違う、本当の自分が現れるのが人生なのかなあ。
思いを通わせたエリカとジェラルドに襲いかかるのは、ジェラルドのハンフリーズ家の破産と、アメリカに渡った彼の音信不通。そして、エリカには新しい男性の存在が。めいっぱいすれ違いで、くううっとなりながら読む。
ヴィクターに対しているときのエリカの、昔はみんながいて手助けしてくれたけれど今は私はひとりで、なんとかするしかない、と考えるところが、寂しいようでもあり、がんばれ! と応援したくもあり。それでも前編の中に登場する人々が、まだみんなつながっているように感じられて愛おしい。
この最終巻の前後編になってから、学生時代のケンカップルなところはなりを潜めたエリカとジェラルドですが、大人になっただけあってそのすれ違いが切ないものに。でも幸せになってよかった。それだけに、ロジャーがいなくなってしまったのが寂しいです。六人それぞれの未来を、つながりあって歩んでいくんだろうと願っていただけに、夢を描いて去ってしまったロジャーのことが悲しい。
しかし、本当にいいお話でした。ありがとうございました。
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