読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
十一月二十二日、日曜日、大安。老舗ホテル・アールマティで行われるその日の結婚式は四つ。双子の姉妹、わがままな新婦、結婚を取りやめたい男、そして新婦を毒殺しようとしている(?)新郎。その日、双子は罠を仕掛け、トラブル続きでウェディングプランナーまでが走り回り、男は放火を画策し、新婦の甥の少年は新郎の密会を知り思い悩む。「何事においても全て良く、成功しないことはないとされる大安吉日」の物語。
おめでたい話ばかりではなくて、ちょっと毒がある感じでした。辻村作品の中ではエンタメ方向に針を振っている感があるなと思う。
お話は、四つのカップルの結婚式が行われるその日の一連の騒動について。雑誌で双子姉妹の話を読んだ覚えがあるので、こういう風にまとまったか、と面白かった。双子の屈折と依存というのが好きなので、読んでいてにやっとしてしまった。
すべてのことがうまくいったわけではなかったけれど、結局はみんな落ち着くべきところに落ち着いたのでほっとしました。気になっていたプランナーの山井さんのその後があって嬉しかった。辻村作品リンクがあったのも嬉しかったな! でもどシリアスな方向にいかなくてよかった(つまりそういう話からのリンク……)
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