読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

59もの会社から内定が出ぬまま大学を卒業した二流男の伊藤雷。それに比べ、弟は頭脳も容姿も超一流。ある日突然、『源氏物語』の世界にトリップしてしまった雷は、皇妃・弘徽殿女御と息子の一宮に出会う。一宮の弟こそが、全てが超一流の光源氏。雷は一宮に自分を重ね、光源氏を敵視する弘徽殿女御と手を組み暗躍を始めるが……。エンタメ超大作!!(Amazonより)
完璧な弟にコンプレックスを抱く兄の雷。就活も上手くいかず、どんどんこじらせていたある日、源氏物語の世界にトリップする。運良く持っていた源氏物語の概要が記されたパンフレットを手に、陰陽師として弘徽殿女御の専属になる。必要とされ、安定した生活を手に入れた雷に、やがて少しずつ変化が訪れ……。
源氏物語のストーリーを追いながら、現代人の価値観で人物を批評する話。源氏物語の人物描写の秀逸さを感じました。
でもこの繰り返しで、ライトノベルなどでよくあるような、主人公が積極的に行動したり重要人物に関わったりすることがないので、中盤以降はちょっと読むのがしんどい感じに……。なので雷の結婚や新しい家族の話が面白く、当時の生活環境も照らし合わせて、辛いけれど興味深く読みました。
PR