読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
古い瀟洒な洋館で頻発するポルターガイスト現象。なぜかまたもや合流することになった霊能者軍団とともに、さっそく調査を開始したSPR一行。そんな彼らを嘲笑うかのように、怪しい物音やポルターガイスト現象は激化する。やがて麻衣は、一家の一人娘・礼美の持つアンティークドールが不穏な気を放っていることを察知し、ナルは家を覆う悪意を科学的に執拗に調査してゆく。小野不由美のホラーの原点といえる傑作!(裏表紙より)
最新作から遡る形みたいにしてゴーストハントを初読しているわけですが、小野先生は人の営みのあちこちに存在するホラーを書くのが本当にお上手だなあと思いました。始まったきっかけはあるんだけれどもなんだかとてつもなく違う理屈の存在だよなあ霊って。
この作品、語り手が麻衣であることが本当に救いだ。一般人の視線で普通の感覚で、霊や悩まされている人たちのことを見ている気がします。
人形と子どもの群れというのは組み合わせが悪い=怖すぎた。礼美に対する霊のやり口が完全に生きている人間の子どものそれで、ものすごく嫌な気持ちに。この先の巻も怖い怖いと色々聞いているので、続きを読むのが楽しみだ。
PR