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風よ、万里を翔けよ (中公文庫)
あわく血の色を透かした白い頬、わずかに褐色をおびた大きな瞳——ひとりの美少女が暴君・煬帝の親征に従事していた。病父に代わって甲冑に身を包んだ、少年兵として。その名を花木蘭。
北に高句麗を征し、南に賊軍を討つ。不敗の名将・張須陀の片腕として万里の戦野にかけるも、大隋帝国の命運は徐々に翳りはじめ……。
時を越え民衆に愛された男装の佳人を、落日の隋王朝とともに描きだした中国歴史長篇(裏表紙より)

花木蘭の物語を、随王朝の滅亡とともに見る物語。すごかった。朗々と語るような歴史物語だった。
風景の描写がすごい。6章最初の文章に衝撃を受けた。ここでタイトルの「風よ」の意味が分かってきたして、すごく感動した。
一国の栄華と滅亡に、人が何を思い、何をなし得たのか。完全に読み解き、証明することはできないけれど、この一冊にはある一定の答えがあると思います。
語彙が貧弱なのでただすごかったとしか言えないけれども。読み終えたときに、静かに吐息するような一冊でした。
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