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V.T.R. (講談社ノベルス)
愛する相手を思う、”強さ”を描いた物語。
怠惰な生活を送るティーのもとに、
三年前に別れた恋人、極上の美女アールからかかってきた一本の電話。
「アタシの酷い噂話や嘘をたくさん聞くことになると思う。
ティーにだけは知っておいて欲しいと思って。アタシは変わっていない」
街に出たティーが友人たちから聞くアールの姿は、
まるで別人のように痛々しく、荒んだものだった——。
彼女が自らを貶め、危険を恐れずに求めたものとは……。(裏表紙より)

『スロウハイツの神様』に登場したチヨダ・コーキのデビュー作。
かっこよかったよー! すごかった。すごかった! 物語の展開は読めるけれど、なんだか言いようのない感動がある。いいことばかりじゃないし、別れた女の噂を追っていく話であるはずなのに、どうしようもないなあと思いながら、すごく「好き」って気持ちが色んなところに溢れている気がする。もう何を言っているのか分からないくらい、この話がすごく好きだ。
チヨダ・コーキはいつか抜ける、という言葉はきっとここから来たんじゃないかなあという文章があったり、ティーが誰も差別せず平等に友人たちを愛している眼差しや、友人たちが友人たちを大切にしている様子が、ああ辻村作品だと幸せな気分になれる。
面白かった!
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