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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ユニコーンの聖乙女 聖獣と乙女の契約事情 (一迅社文庫アイリス)
「我が乙女になる気はあるか」
両親を失い、結婚させられそうになっていた田舎の町娘・オルナを助けてくれたのは、ユニコーンのクインティゲルン。契約し彼の乙女となったオルナは、恩返しのため立派な乙女になることを決心! 王都の館で新生活を開始するけれど、ユニコーンの彼と会えるのは夜だけで——?
結婚回避の手段は、聖獣との契約!? 癒しの力をもつ乙女とユニコーンの青年の凸凹契約ラブファンタジー!(裏表紙より)

ユニコーンと契約した乙女は、人々の病や怪我を引き受け、その傷をユニコーンに癒してもらうことを繰り返し、人々を救う聖なる存在。両親を亡くしたオルナは偶然ユニコーンと出会い、彼に助けられてユニコーンの乙女たちが暮らすレーアの館で奉仕活動を行うことになった。
物語の入り口という感じのお話で、オルナがいかにして乙女となり、聖乙女と呼ばれ始めるようになったかがわかる。できればオルナとクインティゲルンが一緒に頑張るところをもっと見たかった!
乙女になったオルナもいい感じだったんですが、冒頭の、両親を亡くしたオルナがクズ男とその父親にいいようにさせられそうになってクインティゲルンに助けられるまでがめちゃくちゃ面白かったです。なんでそこかと言われると、これがもう、婚約者(仮)のラドが笑えるくらいクズで! クインティゲルンにびびりまくった彼にざまあ! と思うのが大変楽しかったんです。
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詩人の夢 (ハルキ文庫)
自らの罪で詩人を死に至らしめたことを悔い、「真実の恋」を諦めたまま、詩と音楽に慰められて大人になってゆくシェプシ。神の言葉が解明され、禁囲区域であった紫の砂漠は解放されて、世界は混沌をきわめてゆく。天変地異、政変、急激な変化の中で、優秀な書記としてのぞまれながらも、詩人になることを選んだシェプシの運命は……。名作『紫の砂漠』の待望の続篇、書き下ろしにて登場。(裏表紙より)

旅を終えたシェプシは、書記になるための教育を受けながらも詩人になることを諦めないでいた。周囲の反対をおして詩人になったシェプシだったが、砂漠の禁忌が解かれたことで世界は急速に変革していく。書記、巫祝、祈祷師という三つの派閥と、「神の箱」によって生まれた親を持たない三人の子どもたちを巡って、天変地異や政変に巻き込まれていくシェプシ。
異星でのSFファンタジー。シェプシのその後がわかります。
神々の手によって閉ざされていた世界が開く様が、恐ろしいようで悲しいようで。翻弄されるシェプシの悲痛な思いが胸に痛い。けれどその結末は「欲しいのは子どもじゃない。あなただ、シェプシ。なぜ、わからない?」という、運命の恋ではないかもしれないけれど、片割れを見つけたという幸福だった。
遠い世界の物語、堪能しました。
グーグーだって猫である Blu-ray スペシャル・エディション
吉祥寺に住む天才漫画家麻子。無類の猫好きだった麻子だったが、愛病を亡くした悲しみで何も手につかなくなってしまう。しかし新しい猫を迎えることになり、グーグーと名付けた猫とともに暮らし始める。賑やかなアシスタントたちや不思議な青年と関わりを経て、新作の構想を練るが……。大島弓子の漫画が原作。

漫画家の生活、というよりは猫のいる生活を、様々な人のお話と絡めて作品だったなあ。全集が出るほどの漫画家である麻子だけでなく、アシスタントの若い女の子たち、のうちに一人の、思うようにいかない日々や恋や仕事の悩みなんかが、ちょっと古い時代のものとして描かれているのが、見ていてちょっとセンチメンタルな気分になる。
紫の砂漠 (ハルキ文庫)
遙かかなたの地平線まで、鷹揚に風の紋を刻んでただただ広がる紫の砂漠。なにかが呼んでいる——砂漠の果てに生まれ、砂漠とともに過ごし、砂漠に強く心惹かれるシェプシは、神の領域であり、禁域とされている紫の砂漠へ思いを募らせる。四つの月を持ち、「真実の恋」によって男女の性差が決定するこの星で、シェプシの冒険がいまはじまる。芥川賞作家・松村栄子がおくるファンタジーノベル。(解説・高原英理)(裏表紙より)

ファンタジーっていってもきっとSFなんだろうなあと思ったら、しっかりSFでした。
立ち入ることの許されない紫の砂漠に憧れるシェプシは、周りの人々と違って「丸い耳」を持つ子。七歳になって同じ歳の子どもたちとともに「運命の旅」に出て新しい親元に行くはずが、旅先案内人である詩人と詩人の語る様々なものに好奇心を刺激され、ついに旅の途中で砂漠に向かうことを決意する。そして砂漠で出会ったのは、自分と同じ丸い耳を持つ、自分の知る世界とはまったく異なる道具を使う人たちだった。
詩人の名であり、砂漠で出会った子の名である「ジェセル」という名が運命として廻るのが面白いなあと思いました。最後は、ああやっぱり……という気もしたし、悠久の、果てしない時の巡りを感じてちょっと呆然としたりもして。いいSFでした。
氷結鏡界のエデン  楽園幻想 (富士見ファンタジア文庫)
『対・穢歌の庭術式へ移行了承。——第七天音律を結んでください』
 結界を張るよう要請された少女の頬を、透明な滴が滑り落ちる。
「シェルティス……わたしたち、本当にもう会えないの?」
 幽幻種と呼ばれる存在に、人が侵される世界。巫女の祈りで守られた浮遊大陸オービエ・クレアでのみ、人は生きることができた。
 結界の巫女・ユミィは、ある少年を待っている。巫女を守る護士だった、幼なじみのシェルティス。大陸から堕ち、異端として追放された彼は、かつてユミィと約束していた——必ず君の隣に行く、と。
 世界の理を体現する少女と、世界の理に拒絶された少年。
 二人の想いが錯綜する、重層世界ファンタジー、開幕!(裏表紙より)

これはとてもいい少年少女!!!!!
世界を守る巫女——世界の中心であるそびえ立つ塔に住まう巫女のひとり。
世界に拒絶された少年——少女の隣に行くと誓ったというのに呪われてしまった。
少女のそばを離れざるを得なかったシェルティスが、ユミィを守るため、突如群れをなして襲ってきた幽幻種との戦いに身を投じる。その最初の物語。
どんなになっても必ず君の元へ、というロマンがたっぷり詰まっていて、かつシェルティスが結構強いので安心して見守ることができるし、サブキャラクターたちも個性豊かでこの先のやり取りが楽しみだなあ、と思わせる第一巻でした。
オススメされた作品でした。オススメありがとうございました!
エンジェル ウォーズ [DVD]
継父によって精神病院に送られてしまったベイビードール。ロボトミー手術を受けさせられそうになったところ、突然不思議な世界で戦わされることに……。自らの運命を変えるため戦う少女たちのバトルアクション。

音楽とアクションを楽しむ映画なので、細かいことはいいんだよ!!
少女が剣を持って戦う姿がかっこいいぃいい……! 退廃的な施設の光景、それぞれの思いを抱くルームメイト。ダンス、バトル。かっこいいものが詰まっている。
現実と虚構が混じる世界が結局誰の手によるものだったのかというが、最後にちょっとだけわかるようになっているのが、なんだかこう、ざわざわする感じがあります。これからも戦いは続くのだし、何と戦っているのかすらわからないけれど、自由であることとか特別であることを……どう飲み込んで生きていこうかなっていう話だったのかなあ……とか。
ラスト周辺でどんどん仲間たちがいなくなっていくのに、うわああああー!(絶叫と歓喜)となれる、かっこいい作品でした。
かいじゅうたちのいるところ [DVD]
8歳のマックスは、ある晩母親にこっぴどく怒られて泣きながら家を飛び出した。目の前にあったボートに飛び乗って海を漂うマックスは、ある島にたどり着く。そこはかいじゅうたちの住む島で……。

有名な絵本『かいじゅうたちのいるところ』が原案。自分の世界を持つ想像力豊かで、時々暴走する少年マックスが、かいじゅうたちのいる島で過ごすことに。
シングルマザーの母親に放っておかれ、姉は友達に夢中。ひとりぼっちでやるせない気持ちを何度も爆発させるマックスが、寂しくて切ないなあ。彼の思いを投影しているであろう、かいじゅうたちの存在がまた、行き場のない気持ちを表してもいるようで。KWに対する気持ちの向き方が、お母さんやお姉ちゃん、あるいは年上の女性に寄せる思いそのもので、これもまた切ない。
自分の心と折り合いをつけて、家に戻ると言ったマックスだけれど、きっとまた同じように怒りを覚える日はやってくるんだろうなあ。彼の中には無数のかいじゅうたちがいるんだから。
セッション [DVD]
名門音楽学校に通うドラマーのニーマンは、鬼教師として有名なフレッチャーのバンドに参加することになる。だが厳しすぎるレッスンや罵声を浴びせられ、何度も心を折られるニーマンは、少しずつ自分を失い壊れていく。それでもドラマーであり続けようとするニーマンだが、ある日演奏会の直前に事故に遭い……。

完全に、パワハラとモラハラ……。フレッチャーの罵声に心臓がきゅっとなりました。怖い……痛い……泣きそう……。
そういう暴力を浴びせられると、心がどんどん麻痺して、こんなの大丈夫ってなっていくんですよね。はたから見るとおかしいのに、これが正しい、自分は上に行けているっていう実感に取り憑かれる。多分自分にとって何が一番大事なのか見失っているから。
けれどその後ドラムをやめて抜け殻のようになったニーマンに、なんとも言い難い気持ちになる。そこでさらに求められているという喜びが、もう痛くて痛くて……。フレッチャーの今までの態度の理由を説明されて、自分のバンドのドラムに誘われても、都合が良すぎないかと思って。でも嬉しい部分があるんだろうなという気持ちもわかってしまって……。
でもそこで最後のあれですよ。ひええええええって悲鳴を上げてしまった。胸がえぐられた……。あんな大観衆の前で丁寧に心を折られるなんて思ってもいなかった。そしてその直後のニーマンの復活も。
最後の最後、やっと手が届いた! っていう気持ちもあり、いやでもこれだいぶとおかしいよ……っていう気持ちもあり。
すごくいい映画だとは思うんですが、心を投げ出してまで手に入れようとするそれは本当にあなたを生かすのだろうか、という疑問が浮かび、腑に落ちないところが残る視聴でした。
木曜組曲 [DVD]
大女流作家の重松時子が亡くなってから、彼女を偲ぶために五人の女性たちが集まっていた。だがその年届いた花束に添えられたメッセージカードをきっかけに、時子の死は他殺なのではないかと考えた五人は、彼女が亡くなった当時に立ち返って推理を始める。

女性たちがかしましく話しながら、持論はもちろん、推理を披露する作品。すごく舞台的だなあと思ったんですが、カメラワークの狭さというか閉塞感が、非常に不安感を煽って、いい作品だったなあ。
女のいやらしさ、というにはさっぱりしているような、けれどぞくりと背筋が粟立つような黒々としたものが家の内装や小道具にも表れている感じがします。女性が集まるとわいわいと料理を作ったり食べたりお酒を飲んだり、でも最終的にろくなこと話してないんですよね笑
結局真相は、というところで、情念めいた望みのために舞台を整える、というのがまたいい。
とても好きな作品でした。
忘却のレーテ (新潮文庫nex)
それでもまた、0から違う1日が始まる。
両親を事故で亡くした女子大生・笹川唯は高額の報酬と引き換えに記憶消去薬「レーテ」の新薬実験に参加する。完全に閉鎖された施設で、天才科学者の監視のもと過ごす7日間。毎日記憶をリセットされる唯と5人の被験者たちだが、ある日目覚めると流血死体を発見して――。どうしてこの手は血塗れなの……まさか私が、殺したの? 驚愕のエンディングに戦慄必至の記憶喪失ミステリ。(裏表紙より)

大手医療会社の記憶消去薬「レーテ」の実験に参加することになった唯。すべてを記憶している博士に「このやり取りは昨日もやりましたよ」と言われたり、世話係のふたりはおかしな言動をしていたりと、この実験には裏がある様子。
最後まで読んで、ああなるほど! と。目次に戻って意味がわかりました。うまいこと仕掛けてるなあ。そうそう、最初のシーンが全然繋がらなくて「はてな?」となっていたんだよね。そういう仕掛けかあ。
ラストはちょっと無理やりすぎやしないかなあという気もしましたが、「何度も同じ1日を繰り返す」をこう表現できるのかと、とても面白く読みました。
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Author:月子
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