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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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西の魔女が死んだ (新潮文庫)
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも……。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。(裏表紙より)

中学生のときに初めて読んで泣いた、私の最初の梨木作品。
日々がきらきら光に輝いていて、影はずっと影として深く描かれているように思う。まいのゲンジさんに対する嫌悪感は、子どもらしい潔癖さに溢れているように思う。これが「生きにくい」と言われてしまうと、どんどんどこへも行けなくなってしまうのだけれど、まいの幸福はおばあちゃんがいたことだと思う。
ラストは光に溢れていた。「光」は「愛」だと思う。「村田エフェンディ滞土録」では雲間から一瞬差す淡い光という感じだったけれど、この作品では身体全身に浴びているように思う。
まいが魔女になるということは、おばあちゃんの思いや強さや優しさを継いでいくことなのかな、と思ったりした。
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仮面の聖者―女神の刻印〈4〉 (C・NOVELSファンタジア)
グラルデの女領主から、屍肉を喰らうという半人半獣の一族マム=クランにさらわれた孫息子を救出することになったシィン。マム=クランの魔女エリンの案内で進む一行だったが、マム=クランを狙う影の存在と、闇の精霊の存在があった。

半獣半人一族のエリンと、グラルデの女領主、その護衛のカイと共に、半獣半人一族マム=クランの元に行く話。
エリンが人間ではないからか、ラダストールとシィンの魂の力みたいなものが見えていて、二人の仲に進展はあるかとどきどきする。んだが……これで発行はストップしているんだよな。ザル・モル・ラウが入ったことで、ラダストールのつかみ所のなさもなんとか解決するかと思われたのに。
じりじり具合は、今刊行している「グランドマスター!」にひけを取らないかも。世界観としては、人が把握しきれないほどの神が存在して、様々な宗派があって、というところが私としてはおいしい。かなり強いヒロイン・シィンの揺れっぷりと、美形で神官で強いラダストールのうろんさと影、前世からのつながり、とか色々良いのにな。
紫蝶の紡ぐ夢―女神の刻印〈3〉 (C・NOVELSファンタジア)
女剣士シィンはフォビナ家の依頼を受け、悪魔伯爵に囚われた令嬢ミルーシュラを取り戻すために館に赴く。しかし伯爵と令嬢は仲睦まじく、囚われたという様子が全くない。使用人たちは皆不満もなく仕事をし、中庭には薔薇が咲き誇る。しかし館は静かすぎる。そしてこの甘い香りはなにか。

ファンタジーでホラーな話だった。ずっとどろどろな雰囲気が流れていた。
冒頭はラダストールの状況から始まるわけだが、なんでこいつはこんなに不器用なんだろう! ともだえる。そんなにシィンが好きならもっとそういう態度を取れよ! と。ひねくれてるなあ。
伯爵アスランがかなり病んでた。そして令嬢ミルーシュラもなかなかきてた。ラストの実は死者でしたはびっくりしたけど、その辺りの台詞とか展開がものすごく好きだった。
「祈りを」感情のうかがえない声でラダストールは告げた。「あなたの言葉で祈りなさい、ミルーシュラ。どんな神でもいい。あなた自身のためにお祈りなさい」
 まるで彼の言葉は、どんな神も信じていないように聞こえた。
(中略)
「それでも生き残りたいのなら、わたしを殺して生き残りなさい」
コブラ -ザ・サイコガン- 1 <通常版>
寺沢武一作品。ファーストコンタクトは小学生の時に父の所蔵ビデオのアニメを見せてもらったこと。このたび再び30周年記念で新作映像化されたとのことで見たんですが、三十年前に連載されていたのだと今日初めて知りました。全部あります、父が大好きだったので。コミックは最近はCGを使ったもので、確かに群を抜いているとDVDを見て思いました。
女の人が、とてもかっこよくて綺麗でセクシーで美人なのです。コブラも整形後も整形前も好きです。そして私は昔から、コブラと相棒のアーマロイド・レディの仲を必死に見守っていたような気がします(このノマカプ脳!)。イレズミの三姉妹、ジェーン、キャシー、ドミニクも好きでした。ジェーンが死んだ時は、子供心にハードボイルドな男心を理解させた気がします。映画版がまた泣けるんですよ!
熱くなってしまった。寺沢武一作品はどれもおすすめです。「新撰組ガンドラゴン」だけは知らないんですが。ちょっとコミカルな、でもやっぱり絵が美しい「バット」は女の人は入りやすいかも。
空の中 (角川文庫 あ 48-1)
200X年、謎の航空機事故が相次ぎ、メーカーの担当者と生き残った自衛隊パイロットは調査のために高空へ飛んだ。高度2万、事故に共通するその空域で彼らが見つけた秘密とは?
一方地上では、子供たちが海辺で不思議な生物を拾う。大人と子供が見つけた2つの秘密が出会うとき、日本に、人類に降りかかる前代未聞の奇妙な危機とは——すべての本読みが胸躍らせる、未曾有のスペクタクルエンタテインメント!!(裏表紙より)

面白かった! 有川さんがいう「大人ライトノベル」というものなんだなと思った一冊。生物を拾って育てるというのは子どものロマンだし、航空機や未知の生物というのは大人のロマンかな、と。
有川作品は、人が人に向ける思いの書き方が独特な気がする。計算高い思考がぱっと出てくるのって、あまり見ないような。
にやにや大賞は高巳と光稀で、じんわり大賞は宮じいだな。それから大人対子供には不覚にも燃えた。ディックとの対話の部分はちょっとしんどかったけれど、でも面白かった。瞬と佳江、真帆の子供サイドも良かった。子供サイドの、特に真帆のキャラクターはライトノベル的。しかしやっぱり大人サイドのにやにやはすごいなーと思う。エピローグ良かった。彼らの続きは「クジラの彼」の一編なんだよな。もう一度読んでこよう。
死神の精度 (文春文庫 (い70-1))
①CDショップに入りびたり苗字が町や市の名前であり③受け答えが微妙にずれていて④素手で他人に触ろうとしない——そんな人物が身近に現れたら、死神かもしれません。一週間の調査ののち、対象者の死に可否の判断をくだし、翌八日目に死は実行される。クールでどこか奇妙な死神・千葉が出会う六つの人生。解説・沼野充義(裏表紙より)

伊坂さんのイメージは淡々とした語り口なんですが、これもやはりそんな感じ。でも淡々としているのは語りだけで、実際の物語は結構いろんな事象があって読むのが楽しい。語りと物語の差が面白いのかな?
死神・千葉が、「ミュージック」が関わると目の色が変わるのが面白い。すぐに口に出すところが、すごい好きなんだなと思わせる。
「恋愛で死神」と「死神対老女」が好き。「恋愛で死神」は最後やるせない気持ちになって、揺らがない死神がちょっと憎らしくなるけれど、「死神対老女」では救いが見れて良かったなと。でもやっぱり全部いいなと思う。少しずつリンクしているのがとても好きなので嬉しい。この短篇六つも少しずつリンクしているけれど、伊坂作品でもリンクがあって、「旅路を死神」で出てくる絵描きの人は、もしかして『重力ピエロ』の弟か? と思っていたらやっぱりそうだったらしい。
これ確か映画化していたと思うのだけれど、評判はどうだったんだろう。
東京バンドワゴン (集英社文庫 し 46-1)
東京、下町の古本屋「東京バンドワゴン」。この老舗を営む堀田家は今は珍しき8人の大家族。60歳にして金髪、伝説のロッカー我南人。画家で未婚の母、藍子。年中違う女性が家に押しかける美男子、青。さらにご近所の日本大好きイギリス人、何かワケありの小学生までひと癖もふた癖もある面々がひとつ屋根の下、泣いて笑って朝から晩まで大騒ぎ。日本中が待っていた歴史的ホームドラマの決定版、ここに誕生!!(裏表紙より)

すっごく面白かった。大好き! ホームドラマすっごくいい。
家族構成からしてもうこれはドラマでしょうというくらいの人たち。頑固じいさん勘一、その息子伝説のロッカー我南人、フリーライターの紺、その妻で元スチュワーデスの亜美、息子の研人、画家で未婚の母の藍子、その娘花陽、妾腹の美男子の青、それからご近所の人やら押し掛けてきた女性やらですごい家族。さらに、物語の語り部は亡くなった勘一の妻サチ。古本屋と家族の営みと、日常の事件がすごくいい。
食事風景のところが、とても映像的。「明日だよね」「そうね。あ、お祖父ちゃん、それソースです」「ソースぅ?」「ハワイでカード買ってきてくれるって」「まずそー」みたいな感じでわいわいがやがやしているところ、映像で見たいなあ。
話もすべてあったかで、みんな笑って受け入れてくれるような心の広さがにじみ出てるようで、読んでいて幸せな気持ちになる一冊でした。
檸檬のころ (幻冬舎文庫 と 8-2)
保健室登校の女友達とのぎこちない友情。同級生と馴染めない、音楽ライター志望の偏屈な女子に突然訪れた恋。大好きな彼とさよならすることになっても、どうしても行きたかった、東京——。山と田んぼに囲まれた田舎の高校を舞台に、「あの頃」のかっこ悪くて、情けなくて、でもかけがえのない瞬間を切ないまでに瑞々しく綴る、傑作青春小説。(裏表紙より)

すごく染みた……。高校生っていいなあ、青春だなあという一冊だった。
秋元さん関連の話が切なかった。好きだけど、好き、だけど、っていう思いが胸にくる。
みんな生きるのに精一杯という感じで、無意識に今を生きようとしていて、その上で経なければならない出来事に、泣いたり笑ったり怒ったり悲しんだりして、そういうの、すごくいい。
あとがきにもあるように、「地味な人なりの青春」っていうものが感じられて、とても引き込まれて読んだ。「こういうドラマ、あるよなあ」っていう私のイメージなのだけれど、いいなあ、いいなあ、とずっと思いながら読んでいた。
とても素敵な一冊でした。これは人に勧めたいです。
人生激場 (新潮文庫)
気鋭作家の身辺雑記、だけに終わらぬ面白さ! プレーンな日常を「非日常」に変えてしまう冴えた嗅覚。世間お騒がせの事件もサッカー選手の容貌も、なぜかシュールに読み取ってしまう、しをん的視線。「幸せになりたいとも、幸せだとも思わないまま、しかし幸せとはなんだろうと考えることだけはやめられない」。美しい男を論じ、日本の未来を憂えて乙女心の複雑さ全開のエッセイ。(裏表紙より)

ゆるくて妄想たっぷりのエッセイ。にやにやして読んでしまった。
しをんさんも色々あれだけれど、周りにいる人も濃いなあ。いっつもそんな会話をしているんだろうか。
「ユートピアに消える老人たち」に笑いつつもちょっと寒くなった。我が地元はここまで田舎ではないが、我が家の近辺には老人ばかりなので孤独死もありうる。実際、冬場はお葬式が多い。そして日曜の昼間に歩くと、どこの道でものど自慢を聞くことが出来ます。ちなみにうちはネプリーグ派。
「主役は一人でもいいだろう」のカップルに爆笑した。何だお前らツンデレかよ!
ちょうどこのエッセイが連載されていたのは「ロード・オブ・ザ・リング」の頃らしく、アラゴルンの話が出てきて(*゚∀゚)=3でした。アラゴルンは今でもかっこいい。そして同系統だと思われる「ハムナプトラ」のアーデス・ベイをしをんさんにオススメしたいところです。
シェーラひめのぼうけん 魔神の指輪 (フォア文庫)
魔法使いサウードの野望によって、シェーラの国は石に変えられてしまう。魔法使いの少年ファリードと共に、魔人の指輪を手にして砂漠の旅に出たお姫さまシェーラ。国を元に戻すため、アハマルの街に賢者を訪ねに行くのだが。

児童文学。小学校中高学年向けの一冊。挿絵は佐竹美保さんで絵がすごく可愛い。
世界観はアラビアンナイトの世界。悪い魔法使いサウードによって石に変えられた王国を救うべく旅に出たお姫さまと魔法使いの少年、協力することになった泥棒の少年、という、ファンタジー好き小学生にはたまらないのではと思える一冊。しかしやっぱり字が大きくて薄いので、プロローグ的なこの一冊だけでは全然物足りないのが大人の悲しいところ。
多分この先の展開には勧善懲悪が描かれるのだろうと思うのだけれど、村山さんは敵側の事情も描いたりするので、考えさせられる内容になっていそうだな、と読んでない私の予想。どうやら子ども世代編が出ているようです。どんな話なんだろう。
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Author:月子
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