読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
どこまでも荒れ果てた大地が広がっていた。大地は人々が踏み締める足音でいつまでも揺れていた。
二万人の民衆たちが荒野を進んでいた。
永遠に消え去った故郷を胸に。
遥かなる新天地へ向かって。
彼らを守るため、赤き黒印騎士(シュワルツ・リッター)ジークは孤軍奮闘の戦いを続ける。それはかつての友ドラクロワと共に抱いた理想を証明するため。だが、行く手には忌まわしき過去の残像が立ちはだかる。その果てに待つものとは!?
失われた故郷を夢見て、全ての終わりが始まる——。
書き下ろし軍勢ファンタジー巨編!!(カバー折り返しより)
二万人の群集と共に歩き続けるのがこの巻。
難民とも言える人々が、各地で受ける扱いと、襲撃から身を守りながら進む。襲撃を指示しているのは、あの少年なのだけれど。
どっしりと歩んで行く印象で、とても面白い巻だった。これ下手すると単調でつまらない気がするのだけれど、やっぱり冲方さんだなあ……!
そういう、長く険しい道程を辿り着いた先にある未来は、セグレブの民の受け入れによって明るい光が射したんじゃないかな。セグレブの民の代表の言葉がなんだか染みる。
なんだか不穏な気配、刺客が三人集結したところで幕。
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