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グラーレンの逆臣 (角川ビーンズ文庫)
アダルシャン王国の南・グラーレン地方で起こった領土問題のため、戦地へ行くよう兄王から命じられた王弟アレクシード。そのことで幼い妻・ユスティニアと言い争い、気まずいまま別れてしまったせいで、彼は彼女のことが気になって仕方ない。やがて訪れたグラーレンの町に、妙な既視感を覚えるアレクシード。そして敵軍からの、裏切りへの誘い…。そこに王都から、驚くべき報が――!? アダルシャン・シリーズ激動の第3弾!!(裏表紙より)

アレクとユティが離ればなれになる。というのはもし普通のカップルだったら辛い別離なんだけど、なんだかこの二人を見ていると非常に安心感があって、大丈夫大丈夫と思ってしまう。どちらかというと大丈夫という印象を抱くのは十歳のユティの方が強い感じが。情けないアレクシード。
政略結婚、王国物の王道なのにこの作品が非常に好きでどうしようかと! 兄弟、妾腹の王子、政略結婚、幼い妻、陰謀、戦争……。この巻では特に兄王ユーゼリクスと、ユティの会話が非常にたぎった。

「義兄上は、誓いの価値を御存知ない」
「…………」
「わたしは誓ったぞ。アレクと夫婦になると、誓った」


これ十歳が言うんだ。もえずにどうする。
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