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封殺鬼―鵺子ドリ鳴イタ〈5〉 (ルルル文庫)
『人喰い』の予告が届いた。「見せ物としては最後の『人喰い』でこれからは本来の目的に使う」との知らせであった。西洋魔術でいう錬金術が完成し、バケモノを兵士として使う目処がたったというのか? なんとしても阻止せねばならない、そのためにまずは魔人を倒す。しかし相手が軍部と組んでいる以上、軍部と衝突は避けたい。そこで魔との最終決戦を前に桐子が考えた手段とは?! シリーズ完結編。(裏表紙より)

鵺子ドリ鳴イタの完結巻。犬養毅暗殺の時期と絡めて、この国がどんどん混沌としていく予感を覚えた最終巻でした。
乙夜と真明が二人で一つの錬金術師(魔術師)であるというのとか、人体実験とか、軍部とか、昭和初期のオカルト要素を味わえて楽しかったです。主人公側も影の側に属しているので、裏で動いているっていうだけがもったいないくらい。光の部分ももう少し味わいたいなあなんて欲が出てしまう。だからか、聖の言動が楽しくって仕方がないです笑
志郎がどんどん優しくて広いいい男になっていくので、桐子との恋模様が見たいなあ! ということで、次のシリーズを読みたくなりました。
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Author:月子
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