読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
当然、僕の動きも読み込まれているのだろうな——二つの事件は京極堂をしてかく言わしめた。房総の富豪、織作家創設の女学校に拠る美貌の堕天使と、血塗られた鑿をふるう目潰し魔。連続殺人は八方に張り巡らされた蜘蛛の巣となって刑事・木場らを眩惑し、搦め捕る。中心に陣取るのは誰か? シリーズ第五弾。(裏表紙より)
そばに置いていた小型版の国語辞書よりも分厚く、漢語辞典よりも分厚い文庫版。
目潰し魔の事件に、ミッション系女子校での黒ミサと少女売春の事件が重なっていき、棚機つ女の話や夜這いの話などからぐるぐると回って中心(真相)にたどり着くという構成だなあなんて思いながら読み終わりました。最後まで読んで最初に戻って読みたくなってしまったのもお見事としか言いようがない。そしてこのシリーズに出てくるうんちくは無駄なものが一つもないのがすごいなあと思う。
真相が意外というか、なるほどー! というものだったり、かと思ったらちょっとオカルティックだったり、それは生きづらい……と思うものだったりして、雰囲気とか共感部分の塩梅がとても面白いなあ。面白く読みましたが、いかんせん長いし分厚いのでなかなか読めないんだ……。
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