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[シェイクスピア没後400周年記念]アニメ「ロミオ×ジュリエット」memorial DVD-BOX
モンタギューの反乱によって滅ぼされたキャピュレット家。ネオ・ヴェローナの覇権はモンタギューに移ったが、恐怖政治を敷く大公の所業に街の市民は一部の者が富を得るだけの貧しい暮らしを強いられていた。密かに逃がされ育てられたキャピュレットの娘ジュリエットは、革命の気運が高まる中旗頭として押し上げられながら、同時にモンタギューの息子ロミオと出会い、恋に落ちる。

シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」を下敷きにして、翼を持つ馬が存在する空中浮遊大陸を舞台に革命と恋を描く。本放送時にOPのロマンティックさに胸をときめかせたものですが、最初から最後まで通して見たのは今回が初めてです。
ただの貴族の少年少女の恋物語ではなく、一つの街(と言っていいのかな)の革命を絡めてあって、ジュリエットは当初男装しておりいつロミオにばれるかどうかどきどきさせるところから始まって「叶わぬ恋」を強化しています。また幼い恋をそれぞれの成長に合わせて育てて、最終的には「世界を守るために命を捧げる」という、なんだその美味しいの、という話になっており。ああーでも幸せになってもよかったんじゃないかなあああ(ごろごろごろ)
登場人物、特に脇役が結構べたべたで面白く、頭かちこちのお目付役かつ元護衛隊長だったコンラッドや、モンタギューに恨みを抱くイケメンのディボルト、ロミオの婚約者ハーマイオニ、なり上がろうとして自滅するマキューシオなど、魅力的な人たちがいっぱいいましたが、私が好きなのはロミオの母親で、モンタギューのやり方に賛同できずに修道院に入ったポーシアさん。そしてネタバレですが、ロミオの腹違いの兄ティボルトです。
ティボルトは一歩引いた立ち位置で、苦労人で剣が強く、覚悟のないジュリエットに辛く当たる役どころで(!)、なのに大事な時に助けてくれて(!!)、ジュリエットから自分が命を捨てなければならないことを唯一聞かされてしまう(!!!)かっこいいのに不憫という素晴らしい役なのです。はっきり言わなかったけれどジュリエットのことが好きで、母親違いの兄弟でジュリエットを思い合うという……素晴らしい……。
ほのかにみんなジュリエットが好き、という実は逆ハーレムなところもにやにやしていました。そしてそのジュリエットは、最初の頃は迷う女の子だったけれども、モンタギューと戦うと決意した時には男前少女に変貌していて素晴らしい。そりゃみんな惚れるわー(ごろごろごろ)ロミオと戦うシーンはとてもいい……鎧姿同士でのキスはときめきます。
愛した人のために命を失い、残された一方は世界に身を捧げるという悲しい結末ではあるけれども、好きな作品だと思いました。どうして大陸が空に浮いてたのかなあ。まったく語られなかったそういう部分を想像してみるのも含めて楽しかった。
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Author:月子
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