読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
代々暗殺業を営み、「災いを呼ぶ魔女」と忌み嫌われる少女・アリシアは、突如舞い込んだ暗殺の仕事を引き受けた。——実は暗殺など、一度もしたことがないのに。
しかもアリシアが狙うべき相手とは、「幸いの王」と呼ばれ、不死と名高い王太子・ディカイユで……!?
暗殺少女×不死の王太子——
不幸と運命が奏でるラブファンタジー(裏表紙より)
暗殺なんてしたことないけどお仕事果たしてみせます! 系かと思ったら全然違った。ちゃんと河上さんの書く、苦労人で頑張り屋な女の子が、小さな幸せを見つける話だった。
魔女の存在が薄れつつある国で、薬師であり暗殺者である魔女の家系に生まれたアリシア。祖母が亡くなり一人きりで暮らしていたところ、魔女に暗殺の依頼が。自分の片割れのように感じている存在「イリア」に会うためにアリシアは山を降りて暗殺に手を染めることに。
この、「イリア」に会いたくてというのがいじらしい。稀に見る不幸体質のアリシアは、稀に見る幸運体質(?)のディカイユを暗殺するのですが、このディカイユの幸運体質も実は……という。
アリシアとディカイユが、長く生き別れていた片割れを見つけたかのように幸せそうにしているひと時が本当に泣けて泣けて仕方がない……。
ディカイユの周りの人たち、ソリスとエネシアもいいキャラクターで、エネシアのことがすごく気になります。っていうか好きです。彼女はどうやら本当に超幸運体質というか、何をしてもうまくいく感じのようなので。エネシアとアリシアの牢のシーンもうるっときたなあ。
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