読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
工業廃液や合成洗剤で河川は汚濁し、化学肥料と除草剤で土壌は死に、有害物質は食物を通じて人体に蓄積され、生まれてくる子供たちまで蝕まれていく……。毒性物質の複合がもたらす汚染の実態は、現代科学をもってしても解明できない。おそるべき環境汚染を食い止めることは出来るのか? 小説家の直感と広汎な調査により、自然と生命の危機を訴え、世間を震撼させた衝撃の問題作!(裏表紙より)
昭和50年に発行された本の文庫版を読みました。
きっかけは選挙戦において、協力した候補者が環境汚染を訴えたことから。水質、土壌、大気の汚染が進み、今私たちが口にしているものは……と考え始めてその実態を明らかにしていく内容。この当時そうした化学物質による環境汚染は、警鐘を鳴らさざるを得ないほど深刻なものとして受け止め始められたのだなあと思う。出てくる人たちの「この物質は人体にどのような影響を及ぼすのか?」と問われた時のはっきりとした回答のなさに、うーんと唸る。はっきりと回答できないのはわかるけれど、あまりにも無知すぎるのでは。でも現代を生きる自分もあまり考えずに保存料がばりばり入っているものを食べているのを思うとなあ。うーん。
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