読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
花の女神を信奉するフローリエン王国で、初の女性庭師になった少女ニーナ。彼女は十六歳の誕生日を迎えた日、運命の再会を果たした。それは、幼いころに彼女を育て、忽然と姿を消した青年イオ。彼が現れたことを喜ぶニーナだったけれど――。あなたが悪魔だなんて、信じられない!? それに専属庭師として契約しろってどういうこと? 花しか食べられない悪魔から契約を迫られる少女と、彼女を手に入れたい悪魔のラブファンタジー。(Amazonより)
初の女性庭師となったニーナは元は孤児で、イオと名乗る「自称悪魔」の青年と暮らしていた過去があった。そのイオが当時と変わらない姿で現れたが、実は彼は本物の悪魔。花を食べることで飢えを満たす彼と仮契約したニーナだったが、悪魔が起こしたと思しき事件が発生して。
しっとりめのファンタジーだと思い込んで読んだら全然違った。ニーナはだいぶと活発で、ちょっと子どもっぽい。イオも威厳があるというよりは親しみのある性格。ふわっとした読み心地で思っていた以上に若い層向けだった気がするのですが、庭師の設定や、天使と悪魔が絡んでくるストーリーが「遠いどこかの国」感が出ていてよかった。
ただ会話における「っ」の多用と地の文の一人称の軽さが気になるかな……。せっかくの設定だったのでもうちょっとお仕事感のあるエピソードを読んでみたかったです。
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