読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
進学校として知られる天智高校。春休みのある日、人気者だった春日井奈々が校舎から転落死する。自殺と思われたが、転落前、彼女の背後に人影を見たという証言もあり……。奈々が所属していた部活は、部員の名前に偶然、春・夏・秋・冬の文字があることから「四季の会」と呼ばれ、憧れる生徒も多い。だが、奈々の死後、部員たちに異変が起きて…。危うく儚い青春ミステリー。
ねぇ、知ってる? 日本の女子高生って——。
少女たちが少女たちたる黒い側面、黒い水の中で目をらんらんと光らせているような彼女たちの、憎しみのお話。青春ミステリーっていうほど爽やかじゃないんですが、なるほどなあと思わせるお話だったと思いました。
だからこそタイトルが惜しいという気がするなあ。みんな見えないところで「号泣」しているのかもしれないけれど、真相に関わった人のことを思うと「慟哭」という気もするし、もっと鮮やかな「殺意」というものだった気もするし。
探偵役の周と冬姫の存在に救われたなあと思いました。
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