読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
ごく普通に円満な家庭を築いてきたサラリーマンの鈴木だったが、ある日娘が他校の男子生徒に殴られるという事件が起こる。傷ついて心を閉ざした娘を見ていられず、復讐を果たそうと包丁を手に学校に乗り込むも、それは別の高校であり、しかも喧嘩に強い一生徒のスンシンにのされてしまう。しかし訳を聞いたスンシンたちは鈴木を鍛えることを提案し……。
原作は未読。
冴えなくて何の取り柄もない普通の中年男が、家族を守るために、年下の高校生たちととも精神的にも強くなっていく。社会的に立場が弱い人間はなんとかして強くならざるを得ないけれど、肉体的にも精神的も、そして知識も得て強くなろうと己を磨いているスンシンは、ぎらぎらしていながらもなんだかかっこいい。
平凡な鈴木氏が、娘を傷付けた高校生の学校まで仲間と乗り込んでいくのは非日常なんだけれども、立場とか年齢なんかは関係のない大きな壁が人にはそれぞれあって、それに立ち向かおうとするのは象徴的だなあ。多分人には何もかも振り捨てて大事なものと戦わなくちゃならない瞬間があるんだよな。
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