読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
母親と二人暮らしのオーウェンは、同級生たちにいじめられ、孤独な日々を送っていた。ある日夜遅くに男性と少女が引っ越してくるのを見たオーヴェンは、その少女アビーと偶然夜更けに会話をする。彼女は「たぶん12歳くらい」と自らの年齢があやふやで、その過去も謎めいていた。しかし街では不吉な殺人事件が連続していて……。
夜の世界の子どもたち、というフレーズがなんとなく浮かぶ。
ひたすら、寂しい、悲しい、切ない、辛い……という感じで、どこで生きていけばいいんだろうという悲しみがずっとあって、寄り添って生きる者同士の苦しみがなんだか切なくも愛おしく感じられる作品だなあと思いました。
画面が始終薄暗いので、何か起こるぞ、ここには何かいるぞ、と思わせるのがいい。あと水のシーンが印象的。最後にこう持ってくるかあと思いました。闇の世界は彼女の世界なんだよな。だいぶとホラーでしたがざまあと思ってしまいました。
これからどこへ行くのか、途方もない旅が始まるのか……と思うとまた辛い気持ちになるけれど、少しでも二人に安らいだ時間が訪れればいいなあ。
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