読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
赤き騎士は、ふと目覚めた。
だが、頭の中に白い靄でもかかっているようで、何も思い出せない。手には鞘のない剣。辺りは静まり返り、花の甘い香りが微かに漂っている。
(斬らなければならない——)
ふいに強い決意が胸をつく。誰を? なぜ? その時、男は壁に刻まれた名前を見つけた。
「……ノヴィア」
騎士——ジーク・ヴァールハイトは一人立ち尽くすのだった。
霧深い古城。レオニスの刺客によって、ジークとその従士のヴィアは離れ離れに。しかも、お互いに記憶を失って……忘却の果てに二人が辿り着くのは!?
追憶が遠い過去を呼び醒ます——。
書き下ろし大巨編第三弾!!(カバー折り返しより)
この巻もものすごい濃かった! 敵を打ち砕く時の爽快感がたまらなくよかった巻でした。もちろんそうだということは、物凄い困難があるわけで。
魔術とかではなくて、絶対的にも思える香りの力で記憶をなくす。でもそれをどうやって打ち砕くんだろう、とどきどきしながら読み進めました。
カオスレギオンは、ジークが秘めた深い悲しみと思慮があるのに、とても力強く大地を歩み勧めている気がしていいなあと思う。
ティアに対してのジークの宣言が、震えが走るほどの強さに満ちていて、うるっとしてしまった。
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