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ミミズクと夜の王 (電撃文庫)
 魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。
 額には「332」の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。
 願いはたった、一つだけ。
「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」
 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。
 全ての始まりは、美しい月夜だった。
 ——それは、絶望の果てからはじまる小さな少女の崩壊と再生の物語。
 第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作、登場。(カバー折り返しより)

何度目かの再読。いつ読んでも、幸せで、なのに切なくて、胸がいっぱいになる。
登場人物のみんな愛おしいこと。豊かな表情をしているのが浮かびます。文章は平易で簡単なのに、それがいっそう物語の優しさを引き立てている気がします。素晴らしいお伽話だなあと、何度読んでも思います。
合わせて、何度も本を開いてしまう理由はあとがきにもあります。あとがきの、静かに語る文章。物語の力を信じている者にとっては、何度も開いてしまうのでした。
オススメされた本でもありました。

これを読んだ直後くらいに。
同世界の続編が、11月に刊行されることが、紅玉さんの個人サイトで発表されました。(ttp://red.s137.xrea.com/dk/dk.html)恋物語とのことなので、すごく楽しみです!
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