読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
三カ国で領土争いをしているグラン山が燃えた——。次期女王たる自分にしかできないことをするため、レティは騎士のアストリッドを連れて王城へ戻る。ところが、大規模な支援をもぎ取ったレティに魔の手が!! グラン山に戻る道中、罠にかけられたレティは、アストリッドとともに渓谷に転落。グラン山で指揮官を任されていたデュークはその報を聞き……!? 最強女王伝説、奇跡を願う第4弾!(裏表紙より)
クレイグを二人目の騎士に迎えたところで、発生した山火事に対応すべくノーザルツ公とともに駆けつけたレティ。今回は三人目を迎えるまでのお話なんですが、一方で自分の気持ちに冷静なデュークとの関係も進展しつつあるみたいで。
レティが女王にふさわしい振る舞いをしながらも、主人公としてなくして欲しくないものをちゃんと持ったまま、あるいは騎士たちがそれを守ろうとしてくれながらお話が進んでいくの、胸が熱い。どんどん仲間が増えて欲しい。
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病に倒れたマインは一命を取り留めたものの、その「身食い」の影響は大きかった。完治はできないばかりか、治療には貴族が所有する高価な魔術具が必要という。再発までに残された期間は一年。それまでに家族の元を離れて、貴族と共に生きるのか、運命に身をゆだねるのかの決断を迫られてしまう。限られた時間の中で、マインは「本に囲まれて、本を読んで暮らすこと」を夢見て奔走するのだった。
やがて、季節は流れ、彼女の世界が大きく動き出す出会いが訪れる……。
少女の夢と家族の愛が試されるビブリア・ファンタジー。大増ページで贈る、感動の第一部完結編! 短編集+書き下ろし番外編×2本収録!(カバー折り返しより)
第1部完。マインの洗礼式という区切りで、行きたい方向が決まるんですが、本があるところがいいという感じのマインの選択がなんだか苦笑い。作るよりもやっぱり読みたいんだろうなあ。
マインの視点からは見えないところで、実はものすごく街が(もしかしたら世界が)揺れ動いているのではないかという短編も入っていて、マインの今後が楽しみでいてちょっと怖い。マインと周りの人たちが幸せな人生を送ることができますように……。
皇族である琮尚書の引退が決まった。新たに皇族の官吏をということで十数年前に引退した茹王が復帰。あわせて彼の長女も後宮に入ることになった。
しかし、病弱な長女は後宮に入る前に亡くなり、代わりに腹違いの妹・仙娥が妃嬪としてやってくる。
親身に姉の看病をしていたという姉妹愛溢れる逸話を持ち、後宮でもそつなくこなす仙娥に、頼もしさを覚える真桂らだが……。
新たな妃嬪登場で思惑入り乱れる後宮。新たな妃嬪は小玉の敵? それとも味方——?(裏表紙より)
第二部が始まって味方が増えるわけがなかった! という第十巻。こういうきちんとした(?)序列とか立場とかをわきまえている人が敵かあという気持ち。小玉が型破りすぎるのであって彼女は普通なんだよな……。
これから色々なことが起こるであろう伏線がばらばらしている感じのある巻で、大丈夫かなと心配になります。いや多分大丈夫じゃない。絶対誰か死ぬ。そう覚悟しながら続きを待ちます。
生まれた時から自分に宿る星の力を使う“星導士”が頂点に立つ世界、星の原。星をもたない少女・アステラを傍で守ってくれていたのは、謎の男・ロキ。でも彼の本当の目的も正体も、アステラには分からないまま。守られるだけなのは嫌――独り立ちを決意し、星導士の集う“学院”に足を踏み入れたとき、アステラの世界は変わり始めた……。「この子さえいれば、俺はもう何も要らない」星に導かれて、運命の恋が始まる――!(裏表紙より)
星座を扱ったファンタジーで、凝った設定が面白いなあと思いました。ファンタジックな世界を構築しているので世界観をつかむのにちょっと時間がかかるのですが、大事な言葉が詰め込まれた一冊だったと思います。
ただ主人公格の人たち以外の暮らしぶりがほとんど見えないのが気になったかなあ。闇市を開くだけ困っているという描写の根拠らしいものがあまりなかったように思うので、生活レベルがどんなものか掴みにくかった。
大学卒業後あえて就職しない道を選び、自分の理想の図書館を開いた。利用者の声を謙虚に、丁寧にすくい取りながら「私設圖書館」の歩みはつづく。平成最後の年、新たな時代を前に、著者が自らにあらためて問う、「型にはまらない生き方」。(カバー折り返しより)
「私設圖書館」という有料の図書館についての本。有料の図書館(という名前だけど多分正確には図書館じゃない……?)をどのように作ろうと思い立ったのか、どういうものを目指したのかということが語られているのですが、すごく興味深かったのでどうやって運営しているのかをもうちょっと突っ込んで読んでみたかったです。
しかし儲からないというか、続けていくには難しいものなんだなということは伝わってきた。好きじゃないとできないよなあ。
フルっとした食感にほんのりミルクが香る絶品チーズ、細かく柔らかな泡が喉に心地よい緑のワイン、艶やかな飴色に焼きあがった、あつあつの仔豚の丸焼き……。素朴で飾り気のない、でもほっとする料理の数々。ポルトガルは、どこか懐かしくて美味しい国だ。各家庭のキッチンやレストランを訪ね歩き、旅の旨みをぎゅっと詰め込んだ食旅エッセイ。(裏表紙より)
ポルトガルのいろんなところで食べたり飲んだりしたものと、そこで交流を持った人との話。ポルトガル料理ってすぐに思い浮かばないんですが、お酒に合うんだろうなーとか味を想像するともうお腹が減って仕方がない。
その国でその国のものを、その国の調理法で食べるっていいなあ。旅行の醍醐味だよなと思いました。
暗殺者の卵だったティエサが、華やかな学生生活にやっと慣れた頃、学院は冬休みに。ティエサは、ツンツン王子のキアスや友人たちと休暇を過ごすため温泉地へ向かう。そこで遭遇したキアスの幼なじみで、超個性的な双子姉弟の別荘に滞在することになるが、姉のキアスに対する親密な態度がティエサは気になり、キアスはティエサに急接近する弟にイライラしっぱなし! 気持ちがすれ違うふたりは……!? そしてそこに恐ろしい事件が——。恋の鞘当てにご用心!(裏表紙より)
冬休み。学院から離れて、友人たちと雪深い温泉地を訪れたティエサたち。しかし未だ不安定なこの国では、旧時代の人や物が未だうごめいていて。
変わりゆく世界にどのように適応して進んでいくか、それでもどうしても捨てられないものの存在とか、変化する国で生きるってこういう難しさがあるよなあと思いながら、手を取り合っていようとするティエサたちがすごく眩しい。
9世紀のアイルランド。少年修道士ブレンダンは、写本を作りながらバイキングに備えて砦の壁の工事を行なっていた。ある日現れたのは「聖なる書」を携えて逃れて来た修道士エイダン。エイダンの持つ書に魅せられたブレンダンは、彼の手伝いをするようになり、インクの原料を求めて禁じられた森へ足を踏み入れる。そこで出会ったのは森の妖精アシュリンで……。
「ソング・オブ・シー」のように音楽と映像が独特で美しい作品だった。また小さな女の子が歌う歌がいいんだよなー。
「ケルズの書」にまつわる民話、伝承をモチーフにしたお話で、なんだかちょっとビターな印象だった。村焼き(と言っていいのか)があった後、主人公らしく復讐の旅へ、とか、戦士になる、とかじゃなくてあくまで修道士として、写本を作ることを貫いたからかな。そういう話もいいよなー。
SAOがクリアされて一年後。和人は政府関係者の菊岡から、「ガンゲイル・オンライン」で出没した謎のプレイヤー・死銃による連続変死事件の調査を依頼される。プレイヤー・キリトとしてGGOの世界に足を踏み入れた和人は、プレイヤー・シノンの導きによってGGOの大会BOBに参加することになるが……。
前半はGGOでファントム・バレット、後半はALOでキャリバー、マザーズ・ロザリオのエピソード。
番外の方は見ていたので、本編でもGGOやるのかーと思っていたら、キリトさんはやっぱりキリトさんだった。たらしだなあ。
マザーズ・ロザリオはすごく切なくて、でも未来を感じるエピソードだった。信じる心とか仲間を感じるいい話だった。
こういう世界はいつか現実のものになるんだろうか。想像すると怖いような、でも楽しみなような。
東京に家出をした穂高。雨が続くその街で、晴天をもたらすことのできる不思議な力を持つ少女・陽菜と出会う。なんとかありついたライターの仕事の傍ら、陽菜と弟の凪とともに能力を利用して、依頼人が指定したその日を晴れにするという仕事を始める。だが天候を左右する大きな力には代償が必要だった……。
公開中なので続きから。
公開中なので続きから。