読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

オープンリー・ゲイである歌人の鈴掛真が、LGBT、特にゲイについての素朴な疑問に答える。初恋はいつ? ゲイだと自覚したのはいつ頃? もし友達にゲイだと打ち明けられたら? などLGBTを考える入門書。
非常にわかりやすくて面白かった。文章が柔らかくて優しい。心地いい文を書く人だなあ。
「いつゲイだと自覚した?」とか「初恋は?」など定番の質問にも答えつつも、「それは男女間だったらこういう理由なので失礼」など言い換えてくれるのがわかりやすい。セクシャリティの問題って同性間でもやっぱり不用意に踏み込むべきではないから、ちゃんときっちり言ってくれるのがすごくよかった。
LGBTの人に特権を与えるのではなく、マイナスのものをゼロに戻そうしているだけだという言葉には深く頷いた。差別とか平等化ってそういうものだと思う。でもそれを特権だと考える人が多いんだよな……。
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地域、国、宗教から「食べてはいけない」「食べない」とされるものがある。では何故食べないのか? 何故他の地域で食べられていないものが食べられているのか? を考える。
わかりやすい文章で、考えてみようと提起する本。十代から向けなのかな? 文体がブログみたいで不思議な読み心地だ。なので著者の私見が入っているところがたくさんあって、うーんとなるところもあり。
インド人が牛を食べないのはどうして? アメリカなどでは鯨を食べないけれどどういうこと? 日本でもカイコやハチノコを食べるところと食べないところがあるけれどどうして? そういう不思議を、宗教性や地域性、いうなれば国民性などに絡めて推測しています。
価値観の共有を表したものが食であるという考えは面白いなあ。

夫と別れ、離婚を話し合っていた著者は、出会い系サイト「X」で出会った人に本を薦めるのはどうだろうかと考えた。30分間会って話し、相手にぴったりな本を探してお勧めする中で見えてきた自分の気持ちとは……。
すごく面白かった! エッセイなんだけど小説みたいな構成だったなあ。すごくリアルで、身近で、この感覚知ってるという気持ちになった。
出会い系サイトだからまあそういう、ヤリ目とか変な人の闇みたいなものに遭遇しつつも、この人と仲良くなれるかもと思って実際にやり取りが続いたり、新しい世界の扉が開けていく感じがすごくいい。出会いの母数が増えると世界がちょっとずつ広がるんだよなあ、わかる。
出会い系サイトから始まって、出会いが別の形で繋がって、イベントをやってみたりなどして、と普段の自分の世界にないことが次々と展開されていったのがすごく素敵だし羨ましい。ささやかでも変化を楽しめるっていいことだ。大きな問題に区切りをつけるには、そうしたところで力をもらうといいのかもしれないなと思った。

宦官とは、去勢された男子で宮廷に仕える者をいう。その歴史は古く、日本以外の世界各国に広がったが、特に中国史上での活動は有名である。その驚くべき実像を克明に描いた点で、いまも比肩するものがない名著。(カバー折り返しより)
2003年3月改版のもの。宦官とはどういうものなのか、歴史的にどう関わってきたのか、皇帝や皇后との関わりも含めてまとめたもの。
以外と中国系の資料って読んでいなかったので、とても興味深かった。こういうのをたくさん読んで中華ものや歴史ものを読むとまた違うんだろうなあ。宦官というと悪者か、とてつもなく有能な側近というイメージだったんですが、時代によってその役割もあり方も変わっているんだな。

14歳で欧州一人旅、17歳でイタリア留学。住んだところは、イタリア、シリア、ポルトガル、アメリカ。旅した国は数知れず。ビンボーも挫折も経験し、山も谷も乗り越えて、地球のあちこちで生きてきた漫画家をつくったのは、たくさんの本と、旅と、出会いだった! 古今東西の名著から知られざる傑作小説に漫画まで、著者が人生を共に歩んできた本を縦糸に、半生を横糸に綴る地球サイズの生き方指南!(カバー折り返しより)
人生の山と谷にはいつも傍らに本があった……という「テルマエ・ロマエ」のヤマザキマリさんの半生を書いたもの。ものすごい経歴というか、グローバルだなあ! 孤独に磨かれた感性という言葉が浮かぶんですが、音楽家のお母様の存在と子どもの頃の寂しさ、外国に渡ってから自分を助けられるのは自分だけと思って暮らしてきた強さ、他の芸術家の卵たちとの触れ合いで得た孤独と気高さという、すごく芸術家の人生を送っているという感じがする。いやそれにしてもすごい。たくましい。図太いんじゃなくて、すごく考えて生きてるって感じがしました。面白かった。
![宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟 [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51LofgF4TdL._SL160_.jpg)
イスカンダルでコスモリバースシステムを受け取った宇宙戦艦ヤマトと乗組員たち。だが地球への帰還の途中に戦闘民族ガトランティスと遭遇し、戦闘が開始されてしまう。追尾を振り切ろうとしたヤマトは不思議な惑星に迷い込んでしまい……。
OVA感あふるる劇場版。古代が艦長っぽく振る舞うのと、ガミラス人との共闘と、美味しいところが詰まっています。登場人物が本編より若干テンションが高い、というか積極性が強い……? と思うのはちょっと特別感のある話だからかな。
やっぱり敵だった存在との共闘が熱い! 本編では類似した種族なのに戦っていることに絶望感がありましたが、本編以上に個人対個人では分かり合えるという希望が描かれていてとてもよかった。
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![仮面ライダーウィザードVOL.13<完> [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/61fSzPwgRuL._SL160_.jpg)
謎の儀式「サバト」によってゲートと呼ばれる人間たちが犠牲になった事件から、半年。サバトに巻き込まれたハルトは自らのファントムを抑え込むことによって魔法使いとなっていた。ワイズマンと名乗る怪人が率いる敵は東京に散るゲートたちを襲撃し、ハルトは仮面ライダーウィザードとなって戦う。
現代の魔法使いである仮面ライダーと、記憶ない少女を軸にした、ファンタジックな設定のライダー作品。
ハルトの造形が主人公としてとてもクール、かつ熱くてかっこいい! 彼が守るコヨミも、少女小説脳でたいへんおいしくいただきました。彼女/彼のために、っていうお話はすごくいいものだ。
過去のことからちょっと周囲と距離を置いていたハルトが、話が進むにつれていろんな人と関わって、大事なものが増えてっていう展開もすごくよかったし、みんなが集まってわちゃわちゃしていたシーンは最終話まで見るとちょっと涙が出そうになる。こういう幸せだった風景が過去のものになる展開は好きなんだけど辛いんだ……。
![glee/グリー シーズン5 (SEASONSブルーレイ・ボックス) [Blu-ray]](https://images-fe.ssl-images-amazon.com/images/I/51iZlmj%2B62L._SL160_.jpg)
全国大会で優勝できなければグリークラブは廃部。校長となったスーからの宣告を受けて力を合わせる部員たち。一方レイチェルは「ファニー・ガール」の主役を射止め、仲間たちも大学やデビューに向けて進んでいた。だが思ってもみない訃報が届く……。
フィン役の俳優さんが亡くなられ、それをフィンの逝去ということで描いた本シーズン序盤、全国大会の結果を描く中盤。そしてレイチェルのデビューと、才能あふれる仲間たちの夢と未来を描く終盤。やっぱり思うんだけれどシーズン1のギスギス感がだいぶと薄れて、仲間たちの絆が、衝突しあいながらもかけがえないみんな、として描かれるシーズンになっていて本当に好きです。スポットライトが当たるのがレイチェルだけじゃなくて、カート、ブレイン、サンタナ、メルセデスといった面々にも成功や挫折が描かれるのがめちゃくちゃいい。すごく楽しい群像劇になっていた。
ここからまたそれぞれの道を行くようなので、フィンのことやグリークラブの結末もあって切なかったけれど、ファイナルシーズンでどうなるか楽しみだ。