読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

レイチェルは、病弱な大親友アリシアの傍にいるために、そして何より片思いしている彼女の弟、ノアと別れたくないために、ノアにかりそめの結婚を持ちかける。ノアが姉、アリシアに密かに想いを寄せていることを知りながら。しかし次第にノアの愛情に満ちた言葉と態度にレイチェルの心や激しく揺れはじめ……「君は俺の妻だ。かりそめだろうが何だろうが、俺の一番大事な人だ」想いを隠して嘘をつき、すれ違う。両片思いの契約結婚の行方は!?(裏表紙より)
なんて美しくて上品で切ない恋のお話なんだろう!
引っ越しした新しい土地のお隣の美しい四兄妹とともに育ったレイチェル。特に末の弟のノアと病弱なアリシアと親しくなる。レイチェルはノアに恋をするが、やがて彼が実の姉であるアリシアを思っていることに気付いてしまう。父からの縁談をきっかけに、アリシアを理由にノアと結婚したレイチェルだったが……。
とにかく「愛しているのに本当のことが言えない」という苦しさがあって、切なくって。私が好きなあの人が愛しているのは別の人、しかもそれが自分の親友だなんて。レイチェルの伸びやかで優しい性格がまたよくって、それはもう引き裂かれるような思いだよね……! と終始うるうるしながら読み進めていました。
何度かもうだめだと思って落涙する場面があったんですが、最後の手紙はやばかった。
切なくて素敵なお話でした。
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動物に変化する魔法しか上手く使えない少女アルト。父母を亡くし、魔法学校を追い出された彼女が、動物姿で各地を放浪すること二年——気づけば王都の片隅でボス猫として君臨していた。そんなある日、人間から猫に変化するところを魔法剣士のアクセルに見られてしまった !!しかも、魔法で捕獲されてしまって!?
彼の屋敷で猫として飼われることになってしまった少女と、そんな彼女に一目ぼれした強面魔法剣士のラブコメディ!(裏表紙より)
動物に変化する魔法しか使えず、天涯孤独となったことをきっかけに獣姿で放浪し、王都のボス猫になったアルト。そんな彼女に一目惚れしてしまった魔法剣士アクセラレータ。猫や狼の姿の彼女と彼のラブコメディ。
たいへん可愛らしいお話でした。魔法学校のくだりとかアルトの能力の特殊さ、それをうまく生かしたお話をもう少し読んでみたかったです。せっかく皇子と皇女のお目付役になったんだから、最後に中途半端に入れるんじゃなく、彼女らしいしたたかさで双子を指導するところをがっつり読みたかった。

一流大学に通う筆者は、女らしさを売りにするキャバ嬢たちを“そうするしかない人たち”と哀れみ、自分とは違うと決めつけていた。しかし、ある時知人に「彼女たちもあなたも変わらない、違うと思っているなら、それはキャバ嬢を差別しているだけだ」と指摘され、愕然とする。真相を確かめるべく潜入したキャバクラは、想像以上の“魔窟”だった。女の矜持を刺激するランキング、“全て自己責任”のセクハラ対策、“素人性を売りにするお水”という矛盾。予想通りのくだらなさを感じつつ筆者は、徐々に夜の世界に“ハマる”想定外の自分に気づく……。キャバクラとは、病みとは、女とはなにか。86年生まれの俊英が送る、“武器としての社会学”!(カバー折り返しより)
自らの女性性を売り物にはできない、少々こじらせた著者が、女性性を売りにする現場であるキャバクラで自ら働き、感じたこと、知り得たことをまとめた一冊。
著者のこじらせ問題に決着がついたとは思えなかったのですが、キャバクラというシステムを内側から見てみるとこういうお店の虚しさと魅力がわかるような気がします。性別を売り物にするってすごく簡単なことで、根深いものがあるなあと思わせる。完全に、こういう社会であるということから生まれ、続いているものなので、こういうものは永遠になくならないんだろうし、形を変えて私や子どもたちに襲いかかるのかな、と想像する。価値観って難しいなあ……。
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西暦2022年、世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」がサービス開始される。だがスタート直後、ログアウトできない状況となる。そこへ開発者の茅場晶彦が現れ、SAOの自発的ログアウトは不可能となり、ゲームオーバーはゲームハードを通じて脳を破壊され本当の死をもたらすものとなったこと、この世界から解放されるのは100層から成るダンジョンとボスをクリアする必要があることを告げる。プレイヤーたちがそれぞれのスタンスを取って行動する中、ソロとして行動するようになったキリトは様々な人々との出会いを通じて、真の敵に挑むことになり……。
原作は一巻だけ読了済。アニメの内容はプログレッシブ、アインクラッド、フェアリィ・ダンスです。
キリトのたらしぶりがすごくてにやにやしました。ナチュラルにいい男だなあ。かと思ったら年頃の少年らしい不器用さも垣間見えたりして、彼のことがすごく好きになりますね。またアスナが凛と綺麗で可愛いいい子でなあ。二人して強い剣士なんて、理想のカップル(夫婦)ですね。
ネットゲームの面白さが詰まっていて、好きな人はたまらないだろうなあと思いました。やったことがなくてもその世界を想像できてすごく楽しいし、ファンタジーだけでなくてSF感もあってすごく好きな作品です。
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歌の上手な美しい母と大らかで心やさしい父の間に生まれたベン。だが身重の母はベンと父を置いていずこかへ去ってしまう。代わりに生まれた妹シアーシャは言葉を持たないこともあってベンにとってわずらわしい存在。だが彼女の6歳の誕生日、妹がセルキーだと知られて連れ去られてしまう。
セルキー伝説を下敷きにしたファンタジーアニメ作品。幼い兄妹の冒険と成長の物語で、情緒あふれる画面がまた独特て美しい。妹を疎んじてしまう兄のベンと、それでも懸命に彼についていこうとするシアーシャが健気です。魔性のものたちは善性も悪性も中立性も持っている感じでとてもいい。人間の世界の常識は通用しないけれど、うまくやれば役に立つこともある、というのが伝説や伝承が生きている土地柄らしい。
犬のクーができるわんこすぎて。なんていいこなんだろう!
最後のシーンが神々しくて涙が出ました。あるべきところに帰るシーンってめちゃくちゃ好きです。
可愛らしい絵柄ながらも民話を大事にかつ新しく描こうとしている丁寧さが感じられて好きな作品でした。
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正義を貫く警察官として働いてきたローレルは、ある日ステイシーと出会い、恋に落ちる。二人で住む家を決めてリフォームをし、そこで愛を育む二人だったがローレルが末期癌であることが発覚してしまう。一人残されるステイシーのために遺産を残そうとするローレルだったが、ニュージャージー州オーシャン郡では同性のパートナー同士への支給は法的に認められていなかった。
2008年に実在した二人の女性のドキュメンタリー「フリーヘルド」を原案とした作品。同性婚についてまだあまり進歩のなかった時代のお話で、ローレルの所属する警察組織やら郡政委員会やらがもうこれでもかと頭カチコチなのが象徴的です。
溌剌とした働く女性だったローレルがどんどん病み衰えていく演技がお見事。素朴で若いステイシーの賢明さや不安も感じ取れて、ままならない状況がどんなに辛かっただろうと思いを馳せました。政治利用されたくないけれど、って、そうだよなあ……。
私たちは普通の人ですという価値観になっていく最初の段階のようなお話でした。世界がよりよく変わっていってほしいな……。
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宇宙はドルシア軍事盟約連邦と環大西洋合衆国ARUSの二大勢力が争いを続けていた。中立の小国ジオールのモジュール77にある咲森学園に通う高校生たちはそんな情勢など関係なく青春を送っていたが、ドルシア軍の攻撃を受けたことをきっかけにヴァルヴレイヴ一号機を目覚めさせてしまう。時縞ハルトは「人間ヤメマスカ?」の問いかけに、幼馴染の仇を討ちたい一心で「YES」と返答し搭乗者となるが……。
SFに人外に学生たちだけで大人の世界に対抗する、なんて美味しい様子がたっぷり詰まっていて、厨二病的な設定も含めて大変大変楽しかったです!
搭乗者は記憶をも司る生命エネルギーたるルーンを摂取するマギウスという存在になる、というロボット・ヴァルヴレイヴ。宇宙はその不老不死で人間の身体をジャックして命をつなげる生命体マギウスたちによって密かに支配されており、これを物語を通して「世界を曝く」と表現する展開。…………かっこいいいいいいい!!!
学園があるモジュール77を独立させて学生たちが国を作るというのもすごくいい展開ですが、大人の世界になんとか対抗して、犠牲も払って、心も傷ついて……という流れは本当に熱い。がんばれ負けるなって応援したくなる。またどうしても戦わなければならないので主要キャラクターの戦死者も出るという胸をえぐる展開もいい。やっぱりどうしても「ありえない」と思わせる設定や展開もあるのですが、それでもいいとばかりに力強く物語を作っているのはすごく好感が持てます。合間合間に挟まる未来の一シーンに、生き残った人たちがいるとわかるのも結構早いのですが、それでも最後まで見ようと思わせる力のあるストーリーでした。面白かった。

聖グレンデルの託宣により王家に生まれた双子のうち、妹王女は「世界を滅ぼす猛毒」とされ殺された。だが幼い命を守ろうとした人々の手によって、彼女は生きていた。十五年経ち、カスール三兄妹の末妹として育ったパシフィカは自らを狙う者たちに手により父を失い、兄シャノンと姉ラクウェルとともに旅に出ることに。それはこの世界の成り立ちと秘密に触れることになり……。
富士見ファンタジア文庫の『スクラップド・プリンセス』原作。原作は本編のみだいぶと前に読了済。実はすてプリはアニメから入ったクチで、この作品をきっかけに富士見ファンタジア文庫を知ったくらい、当時は全然ラノベ読みではありませんでした。
原作の雰囲気をそのまま残しつつ、アニメはもう少し風景や登場人物の造形をしっかり描いている印象で本格ファンタジー風味。SFみを感じさせる諸々の設定が、実にゼロ年代のアニメだなあと思いながら、ストーリーがしっかりしているのでいま見てもかなり面白いなあと思いました。
ラスト周辺はオリジナル展開なんですが、私は最終話の最終決戦、その近辺のラクウェルの必死な言動がすごく好きで。泰然としてほわほわしているお姉ちゃんが、パシフィカの命が尽きようかというときに神様に祈る、という絶望的で必死なシーンが声優さんの演技も伴って、もうすごく心に響いてしまって。この状況をどうひっくり返すのかというドキドキ感と、最後の大団円的なカスール三兄妹の涙のシーンとともに最終話は一番好きな話です。
ラストは原作の方がカタルシスがあって好きですが、アニメはアニメで上手に作られているなあと思う作品でした。
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フェニックスを演じることになったそら。同時期レイラもまた自身を代表するフェニックスを舞台で演じることとなっていた。お互いに自分が目指す不死鳥のイメージが掴めないでいたところ、そらの元に、レイラが失踪したという知らせが。レイラを探しに出たそら、ケン、メイの三人。一方レイラは自転車にのって旅をしながらこれまでの自分を振り返り……。
ここから物語は始まった、という「フェニックス」をテーマにしたOVAです。
本編の最初の方でレイラの代表的な技「ゴールデン・フェニックス」を演じてしまったそら。レイラのイメージが強いそれをどのように自分のものにするかと悩む。一方レイラはいままでのフェニックスとは違うものをつかみたいけれどうまくいかない。レイラ自身の弱さが描かれるのもこの作品の大きな特徴です。「逃げてきた」と告げるレイラさんは珍しすぎる。
再生するには自ら捨てたものや封印したものをもう一度見つめ直して再構成する必要があるのかなと感じたお話で、そらは燃えたぎる力強いフェニックス、レイラは清らかで神々しいフェニックスとそれぞれ掴んだものが違うというのも面白かったなあ。
最後まで楽しく視聴しました。この作品がやっぱり大好きです。
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苗木野そらは、世界的サーカス・カレイドスターのステージに立つことを夢見て日本からアメリカにやってきた。しかしオーディション会場にたどり着く前にトラブルに遭い、伝説とされるパフォーマー・レイラから入団する資格はないと断じられてしまう。だがプロデューサーのカロスが「特例での入団を認める」と言い、運良く合格してカレイドスターの一員となったそらだが……。
本放送当時かぶりつきで見ていました。というのは、このカレイドスターは全51話なんですが、最終話51話が最高に大団円! って感じのエンディングで、もうずっとずっとずっと大好きなんです。
高い運動能力と秘められた才能を持ちながら、お人好しで何かと首を突っ込みたがるそら。彼女が自分のパフォーマンスで人をたらしていき、当初はトゲトゲしていたスター・レイラさんはそらを「私の夢」とまで言うようになるし、二期から登場するライバル・メイもなくてはならないライバルとしてそらを認めて、っていう、サクセスストーリーとしてとても熱い展開です。そらの挫折や周囲のとの摩擦もしっかり描いていて、本当にこの作品は理想の「夢」のお話なんだなあ、と最後まで描ききってくれたことが本当に嬉しい。改めて最後まで見てそう思いました。
昔はただ好きだと思って最終話を見ていたけど、いま見たら泣いてしまった。ステージの精フールが見えなくなる、っていう演出がなあ……。
OVAで次なるスターの誕生も期待させる感じで、とてもよかった。