読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
愛がないと夫との離婚を決意したレジーナ・ランパート。だが、夫が列車から投げ捨てられて死に、殺害容疑がかかる。しかも米国大使館のバーソロミューが言うには、ランパートは偽名で、彼は複数の名前を持つCIA工作員だったというのだ。そして、夫ら四人のスパイが持ち逃げしたという25万ドルは、死んだランパートが持っていたはずだという。25万ドルの行方を知っていると疑いをかけられ、逃げるレジーナは、偶然出会ったピーター・ジョシュアに助けを求めた。
リメイク版があるとは知りませんでしたが、私が見たのは1963年のオードリー・ヘップバーンのもの。
おおおお、面白かったぞー!
序盤はなんだかまったりとサスペンスで、本にするならロマンティック・サスペンスというジャンルかなーと思って見ていたんですが、段々「お前は誰だ!?」になってくるところがすごくはらはら、どきどきでした! しかし、鑑賞中、家族が思わせぶりなことを言って去っていったので、25万ドルの行方が知れてしまったのが……心残りです……。こういう変なところで勘が働く自分が嫌いだ。
とにかく、オードリーの可愛らしさ、チャーミングなところ、小悪魔的なところも素晴らしかったです! 服装も可愛い。本当に美人だよなあ。彼女を見たのは子どもの頃の「ローマの休日」が最初なんですが、子供心にも彼女はすごい美人だと印象づけてしまったオードリーはすごい。
そんなオードリー演じるレジーナが、ちょっと拗ねてみたり、笑ったり、不安がったりと女性らしい魅力的な表情をくるくると見せてくれて、ピーターと惹かれ合っていくところはどきどき。ラストも笑ってしまうくらい素敵で、とても面白かったです!
オススメ、ありがとうございました!
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イースト高校のバスケットボール部花形選手のトロイ。天才と呼ばれる数学少女ガブリエラ。二人は大晦日に行われたパーティで無理矢理歌わされることになったが、その相性は抜群。運命を感じた二人だったが、トロイの前からガブリエラは不意に姿を消してしまう。しかしその後、学校にガブリエラが転校してきた! 学校では、バスケットボールの決勝戦、科学部の科学コンテスト、演劇部のミュージカルオーディションが控えている最中で……。
私が見たのは無印。これ、どの順番が正しいのか分かるようにしてください公式さん! と思った。間違って借りてきたのかと焦ったぜ……! 無印、2、ザ・ムービーが正しい順番なのかな?
すんごくハッピーな気分になれて最高でした! 見終わった後、困惑するぐらい幸せな気持ちでいっぱいで、いいなあいいなあ! とごろごろしてしまうハッピーな映画でした。とてもよかった!
カーストの天辺にいる運動部の花形であり学校のスター選手が、歌を歌う。それを否定されてしまうのはあちらの国の風潮なのだなと思いましたが、でも日本でも運動部の子が合唱部を掛け持ちしていたらえーっと言われてしまうかもしれないなあと思い直したり。個人的には全然、二つのこともできるなんてすごいじゃないか! と思うのですが。
みんながみんな、否定して、トロイはてっきりいじめられると思っていたのですが、あるところでは「私/オレ、実は……」ということが展開され、やっぱりみんな枠に嵌められるの嫌なんじゃないか、と感じたりもして。そうしてバスケ部員たちが選んだことは、すごく勇気があって、優しいことだと思います。望むことを叶えられた感じで、それだけで見ていて嬉しかったです。
ガブリエラがなー! 何を言われてもにこにこと聞いている頭のいい子、という安定したヒロインで、たった一つ、本人の口から聞いたことに傷ついてしまうところも可愛かったりなどして、とてもいい子! 彼女がいなければトロイは何一つ選べなかったのではないかなあと。
オーディションを邪魔するシャーペイとライアンの姉弟は、すんごく馬鹿ですが一芸に秀でていてとても楽しかったです。こういう悪役は大好き!
どういう風に問題を解決するのかとはらはら見ていたのですが、吹き飛ばすくらいハッピーなエンディングに辿り着いて、もう最後に「わあああ!」と声を上げたくなるような終わり。すっごく楽しくて、幸せで、ああもうみんなよかったね!! と肩を叩きたくなるような、そんな映画でした。すごく楽しかった!
オススメ、ありがとうございました!
ある日、おやつのプリンを食べられたことで「ひまわりなんていらない!」と怒ったしんのすけ。すると、ヒマワリ星なる星から、ひまわりが宇宙を救うひまわり姫だという者たちが迎えにきた。怒っていたしんのすけはひまわりを預ける契約書にサインをしてしまう。そして、野原一家はヒマワリ星に招待され……。
ひまわりが宇宙を救う姫だと言われてさらわれてしまった。ひろしとみさえは必死になってひまわりを取り戻そうとするけれど、宇宙の平和、ひいては地球の未来のためにひまわりを手放すべきかどうかを悩む。一方、しんのすけは一時は怒っていたものの、ひまわりを宇宙の一つ、世界が異なる星に置き去りにして、何年も会えないのは嫌だ……と行動を起こす。かすかべ防衛隊は今回はおやすみ。ともかく家族が怒る! 叫ぶ! 走る! なんですが、導入がちょっと長く、わくわくというよりは世界設定(『暇』という要素が関係するので)のせいもあってちょっとまったりです。もうちょっとはらはらしたかった。
しかし、ひまわりの命名シーンや、ひろしがひまわりの未来を思うシーンはやっぱりいいですね! 私はひまわりの命名シーンがすごく好きです。あんなにみんなが喜んで大騒ぎする話もなかなかないよなあ、と。
彗星がやってくる。その事実を調べるべく天文台へ向かうことにした、ムーミン、スニフ、ミイ。途中、旅をしているというスナフキンと出会い、また、スノークとフローレンの兄妹に出会う。
原作は未読。そうなんです未読なんです。だから日本のアニメでのムーミンしか知らない。
みんな、寛容だなあ……。
誰も目を吊り上げて怒らないし、喧嘩しないし、おいおいと突っ込みたくなるようなことばかりする人もいるのに。穏やかで優しい人たちばっかりだ。和む。
しかし、物語は、世界が滅ぶんじゃないかという大彗星が近付いているという危機的状況。世界を救うわけでもなく、ただ家族や近しい人とみんなで助かるように逃げて、彗星が去るのを待つムーミン一家。色々ありえないところがいっぱいあるのですが、ムーミンママとムーミンパパがいい人だったのでもういいやー。
私は昔、ミイの口の悪さがすごく嫌いだったのですが、今見ているとミイはなんて正しいんだろうと思って、ミイが好きになりました。逆にもっと可愛いちゃんとした女の子だったフローレンは、ちょっと考えの足りない女の子で、ううんとなってしまった。
そして主題歌がすごく素晴らしいなと思いました。
しかしフローレンを見つけたムーミンが異常なほどヒーローになってしまったのだけは噴き出しました。これ、台詞がいちいち面白いですね……? 今時演劇でも言わないよ! というやりとり。
原作は未読。そうなんです未読なんです。だから日本のアニメでのムーミンしか知らない。
みんな、寛容だなあ……。
誰も目を吊り上げて怒らないし、喧嘩しないし、おいおいと突っ込みたくなるようなことばかりする人もいるのに。穏やかで優しい人たちばっかりだ。和む。
しかし、物語は、世界が滅ぶんじゃないかという大彗星が近付いているという危機的状況。世界を救うわけでもなく、ただ家族や近しい人とみんなで助かるように逃げて、彗星が去るのを待つムーミン一家。色々ありえないところがいっぱいあるのですが、ムーミンママとムーミンパパがいい人だったのでもういいやー。
私は昔、ミイの口の悪さがすごく嫌いだったのですが、今見ているとミイはなんて正しいんだろうと思って、ミイが好きになりました。逆にもっと可愛いちゃんとした女の子だったフローレンは、ちょっと考えの足りない女の子で、ううんとなってしまった。
そして主題歌がすごく素晴らしいなと思いました。
しかしフローレンを見つけたムーミンが異常なほどヒーローになってしまったのだけは噴き出しました。これ、台詞がいちいち面白いですね……? 今時演劇でも言わないよ! というやりとり。
友達がいなかったジョンは、あるクリスマスに贈られた人形と話が出来るようにと祈った。星がその願いを聞き届け、テディは喋るぬいぐるみとしてジョンの親友となり、テレビ出演などをして一世を風靡する。やがて、三十五歳になったジョンはテディとともに暮らしながら、恋人のロリーと交際四周年を迎える。しかし二人の自堕落な生活に、ロリーが怒りを爆発させて。
作品はR15です。麻薬、性、差別など汚い言葉のオンパレードで、下ネタと悪口が飛び交いますが、なんだか許せてしまう「こいつらww馬鹿wwwww」感。下品なのでサイテーと笑い飛ばせる力が必要ですが、喋るおっさんぬいぐるみと独身男の親友+美女の恋人のハートフルさが楽しい。男同士の親友関係に、恋人が入り込めるか。男は親友と恋人のどちらを選ぶのか、というのはとても大きな問いだよなあと思いました。友人と馬鹿をやっていることには責任は感じないけれど、結婚を目前にするとそうもいかないですよね。
テディベアは子どもにはそんなに大きな存在なのかとか、アメリカ文化に詳しくないと分からないネタが多数あるので、文化を知っているとより楽しいのだろうなと自分の勉強不足が惜しかった。それでも、馬鹿なやりとりやちょっとぐっとくるシーンなど、非常に楽しい映画でした。頭空っぽにして笑った。
プリキュアたちがフュージョンを倒し、街には平和が訪れる。だが、そのフュージョンの欠片が、街のあちこちに散っていた。転校生の坂上あゆみは、学校に馴染めない、友達も出来ないまま、暗い日々を送っていた。そこへ、謎の生き物と出会う。フーちゃんと名付けたそれは、フュージョンの一部だった。
何故プリキュアか。起きたらやってたからだ。時間が時間なのでちゃんと見ていなかったり、偏った知識だったり(主に大人のおねえさん的な)するのですが、真剣に見て感動したので感想を書きます。
メインのプリキュアはスマプリ。先輩プリキュアとしてよく出るのはスイプリです。スイプリの面子が非常に大人っぽく、先輩! と呼ばれるシーンに悶えました。女の子可愛い。無印、SS、5の面子は顔出し程度。私が分かるのはこの三代ぶんくらいだったので、時は流れた……と思いながら。
話に入り込みやすいよう、主人公(視点の人物)として据えられている、あゆみの設定からしてなかなかキャッチー。転校してきたばかり、友達が出来ない、居場所がない、お母さんは口うるさいなど。周りはみんなプリキュアの話をしているけれど、自分はなかなか会話に参加できない。
それが、プリキュアたちと出会い、フーちゃんは敵じゃないなどと一度は歯向かったりなどする。なかなか勇気のあるお嬢さんで、対して「あれが何なのか知っているの?」と優しく、厳しく諌めるキュアリズムが、凛として可愛いなと思ったりもしました。
変身、必殺技シーンの綺麗さはまさに変身ヒロインもの! という感じで、特にハートキャッチは可愛いです。プリキュアみんなが顔なじみってところも、クロスオーバーもの好きとしてはきゅんきゅんです。
そして、何の力もない、と言っていたあゆみの変身シーンは感動でした。テレビなど見ていると、小さい女の子が「将来はプリキュアになる!」と言っていることと思うと、みんなプリキュアになれる可能性がある、とても素敵な希望あるシーンだったので……。そういう風に夢を与えるってことを目指して作ることはすごい、と心底思いました。途中「劇場で配ってたんか……」と、子供心を刺激するロッドをみんなで振ろう! なシーンもあり、子ども心に向けて一生懸命作ってあるところがすごくいいなと思います。
というわけで朝から非常にいい映画を見たなと思いました。プリキュアは全部通して見たいなと思うんですが……カプ萌え的に5くらいは……最後に大人として非常に残念な言葉を発しましたが、面白かったです!
江戸の街に、伏と呼ばれる人と犬の間の子が暗躍し、人を殺して回っていた。山育ちの猟師の少女・浜路は、祖父の死をきっかけに兄・道節の住む江戸に来た。そこで、幕府から懸賞金をかけられた伏・信乃と出会う。
原作は未読。しかし、原作すげー読みたいなあああ! となる物語でした。というか、これキャラデザも美術も色彩もすごくうまい。脚本も、八犬伝が分かる程度ならなんとなく分かる気がする感じになっていたし、馬琴の作品と桜庭さんという二つの原作があるからこそ、超訳できる話だったのでは……と推測する。
男に間違えられる、言動も見た目もまるきり少女らしくない浜路。そして、美しい優男の信乃。名前からして結びつくであろうことが予測できるわけですが、信乃が、信乃が、男前過ぎて……(苦悩)。優しくてちょっと弱くて悲しい男最高じゃないですか! 黒白さんの美しさだけでもんどりうつ。その上、浜路のヒロイン体質やばい。原作桜庭さんなのにちゃんとファンタジーのヒロインだよとか思ってすみません。お着替えはロマンだと思います!(握り拳)
信乃のちょっとした表情の変化、立ち居振る舞い、言葉遣いがかっこよくて、見惚れました。この切ない男のことを考えると胸が掻き乱される……。
あんまり描かないのかなあと思った周りの登場人物も、いいところでいい感じに活躍してくれました。冥土ちゃんはいいなあ。なんだか、投影してしまう。
クライマックスはいいよね。お城、いいよね……。ラスト、すごくよかった。わたしをあげる、というのは心臓に来るから止めてくれ! 信乃と浜路のいちゃらぶください……。拝む。
その分、原作をきっちり読んだら魂が震えるだろうなという予感がするので、原作を読みたいと思います。
とある大企業の採用試験の最終に八人の男女が残った。窓が一切ない部屋で、試験監督や警備員に話しかけてはならない、試験用紙を損なってはならない、部屋を出て行った者は理由によらず失格、といった制限の中、試験が開始される。だが、その解答用紙に問題は記されていなかった。問題は存在するのか、解答は何だ。八十分の制限時間で、導き出された答えとは。
父がおすすめだと言うので見てみることに。物語が完全に一つの部屋でしか動かない話で、舞台映えしそうだなあという心理ものでした。面白かった。
なんとかして試験問題を探し出そうとするどきどき感から、人物それぞれの性格が分かってくるはらはら感、後は人物への腹立ち感笑 ホワイト、むかつくわー。人種的な問題の隠喩が隠されてるような気がしてなんだか笑いながらむかむかしました。そしてアジア人はそこでアウトかー。
狭い箱の世界にも関わらず波乱に満ちていて、仕掛けもすごくうまくて、はらはらしましたが、ラストが、ラストが惜しい……。それまで絶妙な心理戦だったのにオチが失速した気がする。面白かったけど! なんかもやもや! 後味は悪くないんだけれど、ちょっと複雑な気分になる、そんな面白い映画でした。
1935年。姉セシーリアと使用人の息子ロビーの愛し合う様を目撃した、十三歳の少女ブライオニー。ロビーから姉へ宛てた手紙や、大人の男女のやり取りに、激しいショックを受ける。彼へ仄かな思いを寄せていたブライオニーは、とある事件が起こった際、様々な状況からロビーを犯人だと証言した。そして四年後。戦争が起こり……。
原作はイアン・マキューアンの『贖罪』。原作は未読です。ベネさんが出ていると聞いて見ることにしましたが、そうか「プライドと偏見」のスタッフやキャストだったのか。おかげで、陰鬱な話なのに映像がとても綺麗で、すごくいい映画だったと思います。
物語を書く、多感で、大人びて、しかし本当のことは何も知らない十三歳の少女が、男女のやり取りにショックを受けたことから始まっていく物語。少女の真摯で傷つきやすい、けれど残酷な言葉が、ある人の運命を狂わせた。誰が間違っているのか、誰が犯人なのか、というのはすぐに見て取れたので、ここからどう「つぐない」をするのだろうと見守りました。第二次世界大戦に突入していく状況で、セシーリアとロビーのやり取りの後、ロビーの行軍、戦場の様子などショッキングなシーンが続くものの、残酷で、雑然として、秩序など何もないのに、不思議と美しい映像が続くので呻きました。これは、美しいだけに酷い。
そして、ブライオニーが思い出す真実の衝撃。詰る言葉は正しく、果たして彼女はつぐなえるのか……と思ったところで、そのラストですよ! それは! うあああああああ!!
その時、BGMの理由に気付いてさらに頭を抱えましたよ! あああああ最初からそうだったのかあああああああああ。
静謐で、薄暗くて、映像が美しくて、そして物語も辛いけれど美しい、すごい映画でした。これは、これは誰かに見てほしいぞ……!
もう忘れた、と思っていたけど
お葬式のご用命は、真心と信頼の旅立ち・セレモニー黒真珠まで——小さな町の葬儀屋「セレモニー黒真珠」を舞台に、シッカリしすぎなアラサー女子・笹島、喪服が異常に似合う悩めるメガネ男子・木崎、どこかワケあり気な新人ハケン女子・妹尾の3人が織り成す、ドラマティック+ハートウォーミングストーリー。連作短編全6作品を収録。解説は、作家の南綾子(裏表紙より)
お葬式をテーマにした連作。最初に読んだのがアンソロジーに収録されている「はじめてのお葬式」だったのでそういうちょっとほろっとくるいい話を集めているのかと思ったら、なかなか明るくシリアスでした。結婚と仕事を絡めてあるのもずしんと来たし、家族のどうしようもない問題にも関わってくるので、なかなか辛い。ぐっと涙を堪えて頭を下げる、セレモニー黒真珠の人々が重なる。
そうかと思うと「あたしのおにいちゃん」「はじめてのお葬式」が入っていてほっとしました。特に「はじめてのお葬式」は女子学生が主人公なだけあって、吹奏楽と野球部とか、東京の学校に行くとか、それは恋です、とかで! これが一番好きだ。大人のぐっと胸を張っているお話も好きなんだけど、戻らないものを戻らないと知ってしまった少年少女たちの話が好きなんだ!
そんな二つの気持ちを満たしてくれる、いい本だった。