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心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)
酷暑を過ぎた葉月のある午後、翁屋の桜主伝右衛門がつる家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。 一方登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていた。つる家の料理人として岐路に立たされた澪は決断を迫られる事に——(第二話「天つ瑞風」より)。野江との再会、小松原との恋の行方は!? 「みをつくし料理帖」シリーズ史上もっとも大きな転機となる、待望の第六弾!!(裏表紙より)

号 泣 。この巻ではずーっと澪が思い揺れていて、揺らされていて、どうすればみんなが幸せになる選択ができるのか……と思い悩むところに、ひとつ揺るぎなかったのが小松原への思いだったので、その選択が出たときわーっと泣きそうになりました。電車の中だったので目を潤ませて鼻をすするにとどめたけれど……。
そうしてあのラスト。うん、多分澪には無理なこともあると思うんだ。料理人としての腕前、不屈で何度でも立ち上がる強さ、人に好かれる心優しさや、人との絆があったとしても、今の彼女には持っていないものがあると思うのだ。うーじれじれする! 続き続き!
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