読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
〈ヒト〉を愛せず、〈モノ〉しか愛せない高校生の瑠子。しかも愛した〈モノ〉を九十九神にしてしまう彼女は、その力で生まれた九十九神、タオ(バスタオル)、サク(工作ハサミ)、マグニ(虫眼鏡)と暮らす毎日。そんななか異端管理局の能瀬が現れ、九十九神が増え続ければ、人類が滅亡する、それを防ぐため『ヒトに恋しろ』と言いだした!? そして瑠子の「恋のレッスン」がはじまる!! 第10回小説大賞、奨励賞受賞作!!(裏表紙より)
現代ファンタジー。無機物萌えで、人嫌いの少女が、九十九神と、その異能を止めるべく派遣されてきたチャラい異端管理局員能瀬とどたばたする逆ハーラブコメ。と思いきや、文体がしっかり目で、締めるところはばしっと締めてくれていて、特に台詞にどきっとするところがあり、思いがけず楽しんでしまいました。
九十九神に矢印を向けられるのはまあいいとしても、能瀬の動機がちょっと弱かったのが残念。何故かというと私は彼が好きだからだ。言動がチャラいくせに、実はすごく優しくて不器用なところもありそうなところがかわいい。好き。
PR
この記事にコメントする