読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

名門家の次期当主ながら、離島の寄宿学校を脱走するほどのヤンチャ坊主・坊城光。そんな光の教育係になったのは、“調教師”の異名を持つ美貌の凄腕教育係・シドだった。シドは光に24時間体制での紳士教育を開始。さらには光がおイタをするたびに、耳を噛んだり胸を攻めたりと、エッチでSな“お仕置き”をしてきて……!? 美貌のドS教育係と負けん気お坊ちゃまのセレブ・ラブ♥(裏表紙より)
光が離島の寄宿学校を脱走した後、やはり教育をと言われてやってきたのは、調教師と呼ばれる凄腕のシド。教育中にお仕置きをされていくうち、光はシドに思いを寄せるようになって。
有能な調教師と鎖で繋がれた小猿、なイメージの二人のお話。さほどエロくはなかったな、と思いました。
光がお兄ちゃん大好きで、なのに比較されて傷ついているわけじゃない、という設定が新鮮でした。兄はどこまでも尊敬できる人、というところに、光かわいいなー! と思った。あと少年たちの仲良しかわいい! ロベルトもミシェルもかわいいし、三人仲良しなのがいいな!
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海外児童文学に登場するお菓子のレシピ。
この本で紹介されているのはピーター・ラビット、メアリー・ポピンズ、くまのプーさん、ハリー・ポッター、ナルニア国物語、ムーミン、大草原の小さな家、赤毛のアン、秘密の花園、ホビットの冒険、きかんぼのちいちゃいいもうと、おちゃのじかんにきたとら、たのしい川べ、ミス・マープル、くまのパディントン、天国を出ていく、ドリトル先生、グレイ・ラビットのおはなし、長くつ下のピッピ。
ミンスパイってこんななのか! ライスプディング食べてみたいな! といったあまり西洋菓子になじみのない日本人が想像しにくいようなものもありましたが、キッシュとかビスコッティといったものもありました。

高校生の時の着物デビューから、着物を買うためだけに働いていたかのような三十代、そして伝説の「三十分、五百万円お買い上げ事件」の真相まで——。山あり谷あり、笑いあり涙ありの群ようこ・着物人生の集大成!お気に入りの着物写真をカラーで掲載。作家・佐藤愛子氏らとの豪華「着物対談」も収録した、着物ファン必読のエッセイ。(裏表紙より)
群さんの着物にまつわるエッセイ。面白いなあ。私はあまり着物とふれあってこなかった人生を送ってきたんだけれども、やっぱり本物の着物に憧れがあります。粋に着たいと思うけれど、自分が好きな、自分に似合うものを楽しく着ればいいというのが一番いいみたいだな。
着物の帯などの写真も、数は少なかったけれど面白かった。デザインに遊び心があってかわいいな。

医学的に脳死と診断されながら、月明かりの夜に限り、特殊な装置を使って言葉を話すことのできる少女・葉月。生きることも死ぬこともできない、残酷すぎる運命に囚われた彼女が望んだのは、自らの臓器を、移植を必要としている人々に分け与えることだった——。
透明感あふれる筆致で生と死の狭間を描いた、ファンタジックな寓話ミステリ。
第22回横溝正史ミステリ大賞受賞作。(裏表紙より)
特殊な暴走族のリーダーだった少年・昴が、脳死状態ながらも不思議な奇跡で装置越しに話すことができる少女・葉月と出会い、彼女の望みである臓器を必要としている人に彼女の臓器を分け与えるための助けをする、という物語。物語にはオスカー・ワイルドの「幸福な王子」が下敷きにされている部分があります。
出会いと結末以外は移植を必要とする患者たちの物語で、最初の章、主人公・昴のお話からは血なまぐさく荒んだ陰を感じ取ってちょっと萎縮してしまったのですが、語り手が代わっていくごとにぐいぐいと引き込まれてあっという間に読んでしまいました。
人の生きる死ぬを常に問いかけられ続け、物語の中でその人自身の生きることとは、が提示されていく。印象的だったのは哲郎の話でした。哲郎がああも言い切れた思いというのは不思議ですが、章タイトルが「鉛の心臓」だからと考えると、溶けずに残った思いの固まりを取り出すのは無理だった気がします。哲郎も、葉月も。
冷たい空気と冴えた光、そして青い闇を感じる作品でした。オススメされた作品でした。面白かったです。ありがとうございました!

英国児童文学の、その舞台となった場所を巡る旅行記。写真が多い、薄い本です。いわゆる聖地巡りというやつでしょうか。作品は「ハリー・ポッター」「指輪物語」「クリスマス・キャロル」「不思議の国のアリス」「ピーター・パン」「くまのプーさん」「ピーターラビット」「アーサー王伝説」。アーサー王だけがちょっと児童文学ではないですが、英国に親しんだ話ということで入っているのかもしれないですね。
カラー写真がいい感じでしたが、解説がちょっと読みづらかったです。でも、英国の町並みってとてもいいなあ! 城跡はロマンです。崩れた壁、周りに花が咲いているのがとても、いい。あとパブとか、建物が好きだな! と思いながら読みました。