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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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恋愛小説家の恋 (角川ルビー文庫)
倒産秒読みの出版社に勤める編集者の秋本葵は、社運をかけて依頼した超売れっ子小説家・蒼井まことから執筆を快諾され打合せをすることに。蒼井は経歴を一切伏せている性別も不明な作家だ。だけど緊張しながら指定された場所に向かった秋本は愕然とする。蒼井は秋本が大学時代付き合っていた松永笙吾だったのだ。過去に訳あって自分から別れを切り出し消息を絶った秋本は、笙吾との突然の再会に驚く。慌てて依頼をなかったことにしようとした秋本だが、笙吾に条件を出され!?
小説家×編集者で贈るドキドキ出版業界ラブ!!(裏表紙より)

編集者と小説家の恋物語。正しくは恋愛小説家じゃないし、語り手は編集者である葵です。
すごくほのぼのしました! かわいいな、この二人! つんとしている感じの葵は攻めのように見えて受けであり、犬のように葵を慕う年下の笙吾が攻めである。この二人のやり取りが何気なくて、読んでいて非常にほのぼのとしました。仕事をしている風景が一番読んでいて楽しかった。是非とも別作品の『青年漫画家の恋』や『映画監督〜』や『ボディーガード〜』を読んでみたいです。
私はお仕事ものが好きなのだな……としみじみ思いました。
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マクガフィン・ゴースト (MF文庫ダ・ヴィンチ)
「アイドルにならないか?」
ある日、謎の男・坂口にスカウトされた大学生の優一。好奇心から男についていくと、たどり着いた場所は〈バーチャルアイドル研究所〉。そこには優一と同じように集められた3人の若者がいた。彼らは、坂口プロデュースのもと、協力してバーチャルアイドル・北沢芳人を創り上げ、その人気は絶頂に。だが、芳人のファンによる「連続少女自殺事件」が起こり……。(解説/中森明夫)(裏表紙より)

2010年7月から9月にかけて、ケータイ小説として配信されていたものです。思いがけず初めてケータイ小説(ネット小説にあらず)を読んでしまった。
作中のCGで描かれたアイドルが芸能プロダクションに所属していたことも……という一文を読んで、うたのおうじさまたちを思い出すなどする。あと実在、非実在の話が繰り返し出てくるので、ああ、そうか2010年は非実在青少年問題が話題になった時期かあと思った。
明らかに女の子に対する性的な色々がありすぎるとか、バーチャルアイドルが新世界の神になって少女たちを自殺に追い込んでとか、バーチャルアイドルに対してバーチャル刑事をぶつけるという話になって「ちょっと待てー!」と思ったり、なんだか突っ込みどころが盛りだくさんでした。が、それがちょっと面白かったです。
群青 (小学館文庫)
 ピアニストの由起子は、病気療養のために訪れた沖縄の離島で漁師の龍二に出会い、恋に落ち、やがて女の子を身篭もる。
 しかし、娘・涼子を産んだ後、由起子は他界。やがて涼子は美しく成長し、島の幼馴染の漁師・一也と愛し合うようになる。だが、一也は結婚に反対する龍二に反発。漁師のプライドを賭けて深く海に潜り、帰らぬ人に。ショックで心を病んだ涼子は、心を閉ざしてしまう……。
『花宵道中』で鮮烈なデビューを果たし、“新官能派”の旗手として活躍中の著者が等身大の若者の愛と苦悩、親子の愛情を描ききった意欲作。(裏表紙より)

宮木さんイコールえろいみたいな刷り込みがあって、初めて読む宮木作品である。余所者の娘め、余所者が産んだ娘め、この売女! みたいな展開があるのかしらと思っていたら、全然違う話でした。
遥か南、南風原島。有名ピアニストだった由起子と、彼女が産んだ娘・涼子を中心にした、女の物語でした。海に囲まれた島は異界、海の底もまた。そういう世界で、十歳の涼子が、世界には海と南風原島しかないと信じたがっているところに、ぎゅんとする。そうです、私は十歳の涼子の話、三原色の章がとても好きです。
この、閉塞感ともつかない、でも内地の人間とはまったく違う世界の話という、不思議な場所の話。こう、めっちゃ好きだー! という感じではなく、ふとした瞬間に「あのシーン好きだったなあ」と思うような話でした。
王立エトワール近衛隊  氷の薔薇に敬礼を (角川ビーンズ文庫)
熱血新米士官・アルの配属先は、お飾りと名高いエトワール近衛隊。失望するアルの前に現れたのは氷の薔薇と称される美形の上官・シャリオとその右腕の野獣系肉体派少佐・フラム。惚れ惚れと二人を見上げたその矢先、突然シャリオに投げ飛ばされ!? 美貌とは裏腹なドS上官に暴れるアルだったが、絢爛な軍服に身を包んだお飾り集団は、実は精鋭士官による特命部隊で!? 宮廷内の事件に挑む、美麗男子達の華麗なる作戦開始!(裏表紙より)

男の子の割合が高いビーンズ文庫をすごく久しぶりに読んだような。主人公は少年、お話に大きく関わってくるのは秘密を持った美形上官と、それに付き従う野獣系というより番犬。あらすじほどぎすぎすはしてません。
女の子が、足りない! んですが、でもオペラ以降が女子成分が高かったのだろうかと思うなど。オペラの感想を読み返すと今と同じように「女子が」と言っている……。
能力は高いが圧倒的に経験と冷静さが不足しているアルが、これからどんな風に世界の秘密に関わっていくのか楽しみです。世界観的にあれ? これってあれじゃ……というところが結構出てくる感じがしたので、続きもぜひ読みたい!
エフィ姫と婚約者 (新書館ウィングス文庫)
パスカの王女エフィは、隣国ユリオスの若き王レオンのもとに嫁ぐことになった。それは小国の王家の娘に生まれた定め——結婚の形を借り、大国へ恭順の意をあらわす人質となるために。ところが輿入れの旅の途中、エフィは暗殺の危機に! そこを流浪民の占い師である大女のアトゥに助けられる。彼女にユリオスへの道案内を頼むエフィだったが、実はアトゥは……? 恋あり陰謀あり、どきどきの王宮ファンタジー♡(裏表紙より)

文化的に秀でているが小国であるパスカの十三歳の姫エフィ。かたや小国を二つ併呑した新興国ユリオス、十八歳の若き国王レオン。王宮+陰謀+年の差+政略結婚で、気の強い幼い姫と飄々とした柄の悪い国王のお話。中編集です。
えらいかわええなあ! という二人でした。政略結婚の上にけんかっぷるおいしいです。幼く未熟ながらも、才能を秘めたエフィががんばる姿が本当にかわいい。挿絵でもすげー美少女。
レオンも口悪いし柄悪いし、ヒーローとしては粗暴すぎるのですが、全然きらいじゃないです! むしろ好き! あちこちにちりばめられているセクシャルな話題は、セクハラというより悪ガキな印象でした。
面白かったです。続きがあったら読みたいな!
NO CALL NO LIFE (角川文庫)
サンタさんにお願い。クリスマスにおかあさんを届けて。高校3年の夏、携帯電話に残された過去からの留守メッセージに導かれて、佐倉有海は学校一の問題児・春川と出会った。心に同じ欠落を抱えた2人は互いの傷を埋めるように惹かれあうが、それはあまりにも拙く刹那的な恋だった。時を超えた留守電の真相が明かされる時、有海の衝撃の過去が浮かび上がる……。痛々しくて、たまらなく愛おしい、涙のラブ・ストーリー!(裏表紙より)

未熟で、拙くて、痛々しい少年少女たち。有海の言葉のひとつひとつが刺さる。三日先のことなんて考えてなくて、ずっと一緒にいたいという気持ちだけ抱えてる。でも、その気持ちは掛け値なしの本物。あああもおおおおすきだよおおおお(べそべそ)
有海も春川も不幸なのに、欠落を抱えているのに、へらへら笑って日々を過ごしている、その感じがたまらなく痛くて、愛おしい。傷ついた人ってきっとこういう感じなんだろうなあとか。
現実のネタがちょいちょい挟まるので、この本と現実の距離感がちょっと不思議で、久しぶりにこういうのを読んだなあ。どうして私の好きな人は私のことを好きじゃないんだろう、というのは壁井さんのテーマなんだろうか。鳥籠荘でもそういうのを見たぞ。
七胴落とし (ハヤカワ文庫 JA 167)
予備校に通う三日月は、19歳の誕生日を間近にひかえ、言いしれぬ不安に苛まれていた。大人になれば、他人と意識を共有できる感応力が失われてしまうのだ。同級生たちの危険なゲームに誘われる三日月。その身辺に現れる現実とも幻ともつかない少女・月子。崩壊していく現実感覚のなか、祖父が所蔵する妖刀”七胴落とし”の鋭利な死のイメージに囚われていく三日月であったが……思春期の孤独で残酷な心を描く初期代表作。(裏表紙より)

成人する前の子どもは、みんな感応力と呼ばれるテレパス能力を持っている。成長するとある日突然その力が消え、大人の仲間入りを果たすことになる。だが、大人は死、ただの肉塊だと蔑む三日月は、19歳の誕生日を恐れている。
大人になりたくない! という思いをこういう風に書くなんてすごいわー! と思って読みました。全編通して陰鬱な調子で、あちこちに大人への嫌悪感が溢れているような気がする。麻美が母親と料理を作るところは暗喩の山でひいっと悲鳴をあげた。食材や料理の内容もそうだけれど、料理という行為そのものが人間の三大欲求の一つだからなあ……。露骨だった。にやっとしてしまった。
幸せにしてあげる (ショコラノベルス)
両親のいない橘皐月は大学進学を機に、後見人である大伯父の家を訪ねるが、そこには、孫の二ノ宮凌がいるだけだった。皐月は立派な大人になるために自立したいと凌に申し出るものの、「一緒に暮らすのは嫌なのか」と反対されたあげく、強引にキスされてしまう。そして、一人暮らしをしたいなら……と、凌から条件を出される。それは、凌を『幸せ』にするというもので——。ピュア・ラブストーリー♥(裏表紙より)

内容紹介文がすべてである。挿絵かわいいなー!
大きな会社を持っている割に、皐月はあまりに普通の男の子で、挿絵と相まって可愛らしい。頼りなくでも一生懸命で人を思いやれる少年が、「ずっと好きだった」と十歳も年上のはとこに強引に、という、いささか攻めが変態くさい話でした!笑
続きがありそうな終わり方でしたが続きはないのかな。かわいいカップルでした。
ノスタルギガンテス
少年・櫂はある日、『森』と呼ばれる森林公園の一本の木に、メカザウルスをくくりつける。やがてそれがたくさんの『キップル』を呼び集め始めた。ママ、同級生のK、U、Aの三人、写真家の宮木、命名芸術家を名乗る東原たちは、キップルが集まるその木をとある名前で呼び始める。

あらすじを説明しようとするとこぼれ落ちて嘘になってしまう気がする。言葉にすると、全く別の方にはめてしまって、全然違うものなってしまう。この本で書かれていることも同じなのではないかなと思います。名前を与えられた時点で本質を失う感じ。
誤解を恐れず言うなら、これはゴミが集まる木を巡る少年の話。ゴミと言っても、それは誰かの大切なもの、一部分であったもの、でも行き場をなくしたもの。それらが櫂の行動によって行き場を見つけ、集まってオブジェと化していく。でも、櫂はその流れに否を唱える。
否応ない社会の流れに櫂は抵抗できず、でも気高い力を胸に秘めた印象を与えて、物語は閉じる。
『夢見る水の王国』を読んだ時も思ったけれど、本当に、どこかしらで何かがちらちらと光っている風景を書かれる方だなあ! この話の場合、それはキップルたちの持つものであり、こちらを睨んでいるような、無表情な櫂の瞳でもある。ふとした時にそれを思い出して、ため息をつきたくなるイメージが浮かびました。
氷の海のガレオン/オルタ (ポプラ文庫ピュアフル)
斉木杉子、十一歳。自分の言葉を持つがゆえに学校に居場所のない少女は、「学校なんてなけりゃいい」と思った。そして、自宅の庭に生えるナツメの古木に呼びかける。時々、心にねじをまくように。ハロウ——。(「氷の海のガレオン」)
ヤングアダルト小説ファンの間で「何度も読み返したくなる一作」として語り継がれてきた名作に、書き下ろしを加えて文庫化。〈解説・藤田香織〉(裏表紙より)

自分の言葉を持ち、自分の考えを持ち、自分という個をすでに獲得している十一歳の杉子。その日々の話。読みながら叫び声をあげてしまいそうで、涙がこぼれそうで、すごく好きな話だった。殴られたような気がした……。
周囲を否定して自分を保つところで個に固執していることだろう杉子は、やはり子どもなのだなあとも思うし、その孤高さが綺麗で儚いし、危うい感じもする。世界との折り合いを見つけながら、杉子がハロウに縋るのはぎゅうっとしました。ハロウって、こんにちは(ハロー)か、海だし波浪(はろう)の意味なのかな。世界と繋がりたいという意味の言葉なのかもしれないな……とか。
「オルタ」の方は日記のような体裁の語りで綴られるお話。これもまた、叫びが込められたような話だなあ……。これは結局実在のことなのかな。でもこの世のどこかにあるお話だろうと思う。
やばい、この本はやばかった。私が読んだのは文庫版なので、ぜひともハードカバー版で収録されている他の話も読んでみたい!
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Author:月子
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