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NO CALL NO LIFE (角川文庫)
サンタさんにお願い。クリスマスにおかあさんを届けて。高校3年の夏、携帯電話に残された過去からの留守メッセージに導かれて、佐倉有海は学校一の問題児・春川と出会った。心に同じ欠落を抱えた2人は互いの傷を埋めるように惹かれあうが、それはあまりにも拙く刹那的な恋だった。時を超えた留守電の真相が明かされる時、有海の衝撃の過去が浮かび上がる……。痛々しくて、たまらなく愛おしい、涙のラブ・ストーリー!(裏表紙より)

未熟で、拙くて、痛々しい少年少女たち。有海の言葉のひとつひとつが刺さる。三日先のことなんて考えてなくて、ずっと一緒にいたいという気持ちだけ抱えてる。でも、その気持ちは掛け値なしの本物。あああもおおおおすきだよおおおお(べそべそ)
有海も春川も不幸なのに、欠落を抱えているのに、へらへら笑って日々を過ごしている、その感じがたまらなく痛くて、愛おしい。傷ついた人ってきっとこういう感じなんだろうなあとか。
現実のネタがちょいちょい挟まるので、この本と現実の距離感がちょっと不思議で、久しぶりにこういうのを読んだなあ。どうして私の好きな人は私のことを好きじゃないんだろう、というのは壁井さんのテーマなんだろうか。鳥籠荘でもそういうのを見たぞ。
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