読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
![プリティ・ウーマン 特別版 [DVD]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41SF4A26SWL._SL160_.jpg)
昨日家に帰って一眠りして起きたら「プリティ・ウーマン」をやっていたので、実は、初めて見ました。
私、てっきりリチャードさんが女性をレディに矯正させる スパルタ教育でレディへの道! という話だと思っていたんですが、あれほどらぶいものだとは思わんかった。
妹がめずらしく関心があったみたいで一緒に見てたんですが、二人でげらげら笑ったりしょんぼりしたり一喜一憂して楽しく見ました。絶対弁護士が産業スパイだー!! とか叫びまくった。
善人はとても善人で、二人して、最初に服を見立ててくれたおねえさん(「ええ知ってるわ」)にほんわかしたりとか、ホテルの人々(空気の読めるエレベーター係)や支配人さん(「存じております」)の表情と喋る内容にきゅんとしたりとか、そういう優しい心遣いにあったかな気持ちになる映画でした。
しかし、何故ああも支配人さんの役所はおいしいんだろう!! と映画を観終わってから力説してしまった。憎まれ役もあるけれど、こういう気配りが出来て茶目っ気のある支配人の役は多い印象です。人と接するから、魅力ある人がやるんだろうなあ実際。
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8/3 「マギの魔法使い エメラルドは逃亡中!」
「マギの魔法使い 国王は求婚中!」
「マギの魔法使い 科学者は誘惑中!」
「マギの魔法使い 魔女たちは恋愛中!
「マギの魔法使い 若獅子は片恋中!」
「マギの魔法使い 魔法使いは決断中!」
8/4 「グランドマスター!聖都をめざせ」
8/5 「朗読者」
8/5 「不連続の世界」
8/5 「光」
8/5 「吉野北高校図書委員会」
8/6 「別冊宝島「北村薫CompleteBook」
8/6 「カオス レギオン0 招魔六陣篇」
8/8 「カオス レギオン01 聖双去来篇」
8/11「カオス レギオン02 魔天行進篇」
8/12「カオス レギオン03 夢幻彷徨篇」
8/15「カオス レギオン04 天路哀憧篇」
8/16「カオス レギオン05 聖魔飛翔篇」
8/17「清兵衛と瓢箪・小僧の神様」
8/19「人魚の姫」
8/21「はるがいったら」
8/25「太陽の塔」
8/27「訪問者」
8/28「夜の朝顔」

図書委員たちの、揺れる想い
男友達の大地と大好きな後輩がつきあいだした。彼女なんてつくらないって言ってたのに——。二人に接するうち、大地への微妙な想いに気づいてしまったかずら。一方藤枝は、気持ちにふたをするかずらへの、一途な想いをもどかしさを抑えきれず……。悩み、揺れ動く図書委員たちを描いた第3回ダ・ヴィンチ文学賞編集長特別賞受賞作が文庫書き下ろしで登場。解説は女優の堀北真希。(裏表紙より)
かわいいです。人物も喋りも! あまずっぺえ。あまずっぺえよー。
よく描かれる形の恋模様に注目するよりも、図書委員会の仕事とか、本の話にアンテナがびんびん立ってました。
周囲があったかくてほんわか描かれていて少女漫画のような印象だけれど、悪意といえば悪意があるなあと西川くんの話を読んで思った。確かに、学校にはそういう風に気持ち悪いと嫌悪される存在があったよなあと。
私が知っているある学校の図書室は、廊下側が全面ガラス張りになっていて、半分は自習机、もう半分は書架になっていました。小さい学校だったので新しく本が入るのは少ししかなかったような。でも図書室の中にはカウンターの中に、同じようにガラス張りの司書室があって、図書委員はそこで作業しているのが見えてとても羨ましかった。できることなら図書委員になりたい。

美浜島。美しく、そして閉鎖的な島に生きる、信之、輔、美花。しかしある津波の日、それまでの日々はあっという間に崩れ去る。その崩壊は、三人の後の人生に、あるものには偽りを、あるものには堕落を、あるものには栄光を、影とともに与えた。三人が再び繋がる時、崩壊は、次はそれぞれに降りかかる。
どろどろ、ぐちゃぐちゃ、先が見通せなくてこれのどこが『光』なんだろうと思いながら読みました。
「一」での思春期の少年少女の依存とか、年少が年長に執着するとか、子どもは実はとても鬱屈しているとか、ちょっと怖かった。輔の壊れ具合で、話の行く先が決まった感じがして。
妻の浮気とか、間男の心情とか、うーわーと思いながら読んでいて、やっぱり信之はそう行動するよねーという、ある意味王道を行ったと思ったんですが、びっくりしてきたのは帰ってきたことだ。
清算はされていないけれど、みんな、内に光を抱えている、という印象の終わり方でした。奥付みたら、英語での表記は「The Dark Light」なんだな。かなり納得のいくタイトルだなと思いました。

公園に現れる『木守り男』。それが出ると、東京は火の海になるという。目撃してしまった多聞の周囲で人死にが出たのだが、果たして『木守り男』は実在するのか?(「木守り男」)
多聞の周囲でおこる様々な事件の短編集。
多聞さんって『月の裏側』に出てた人だっけと思いつつ。もしそうだとしたら、この本ではなんだかとても若いイメージになってるな。
「悪魔を憐れむ歌」の歌のイメージは、ゲーム「ドラッグオンドラグーン」の「尽きる」のイメージだった。この歌、通常再生でも逆再生したような歌で、聞く度に音の響き方が違う気がするのです。逆再生してもかなり怖いのだ。と思っていたら歌の種が明けてしまった。
みんなが思うことを喋っている恩田陸作品が好きなので、「木守り男」と「夜明けのガスパール」が特に好きでした。「夜明けのガスパール」は、大抵みんな揺るぎない(という印象を私は持っている)恩田陸の登場人物にして、この短編集の主人公たる多聞が弱いところを見せるから、最後がじわっとした。

15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほど年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や!」——ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせてほしいと求める。人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落していた。現代ドイツ文学の旗手により、世界中を感動させた大ベストセラー。(裏表紙より)
確か映画になった後くらいに、先生との会話に出てきて読んだことあるかないかの話になったので、本読みの魂がうずいて買いに行ったのでした。
これは小説の方がいいんじゃないか、と思うくらい、ぼくの心理が丁寧に書かれていたように思った。特に逢い引きは、文字にした方がさらさらと流れていく映像になって見えるなあと思ったり。
今思うと色んな要素があるんだなあ。少年の成長、恋愛、父親との和解、戦争、生死。結構薄い本なのに、これほどたくさんのテーマが詰められて整頓されて読めるのは、なんだかすごいことだなと思った。
良い方向になるとは思っていなかったけれど、何がハンナをそうさせたのか。絶望なんだろうか。追いかけられていた頃とは違って、追いかけても追い付けない存在が(ぼくもあるけれど、ぼく自体ではなくて、時間とか高次的なもの?)あるからだったんだろうか。

カタブツ青年団長ハルさん率いる〈黎明の使者団〉一行は、法皇からの会見の要望を受け、都を身座して旅立った。途中、ひょんなことから団員のシンドーさんは、信仰されている神・キザヤが、かつては数多いる神の一人にすぎなかったことを知る。そして、闇の勢力も動き出していた。彼らは巫女であるシーカを生贄とし、キザヤ神を倒そうとしているのだ。シリーズ、ついにクライマックスに突入!(裏表紙より)
今気付いたけど、クライマックスなんだ!
アスティルがスパルタ特訓を受けにいったりとか、法皇に会いに行こう! という話。短編が収録されているので、本編の進みはそれほど大きなものではなかった感じ。
「のぞき」にもときめいて笑ったけれど、最後の「夜這い」も噴きました。色気もへったくれもないが私のこの高揚感はなんだ! とか思った。ハルさんが喧嘩腰の口調になってしまうのは、本当にいらっとしているからか、それとも自分でも感情を持て余してつい喧嘩を売ってしまうのか。それでもめずらしくシーカの視点だったので切ないなと思いました。
短編は雑誌に掲載されたものです。実は雑誌で読んでいたのですが、収録されるとは思いませんでした。RPGだなあと思っていたら、オチがオチでとても好きです。

「あたしは……ウォレスのことが好きなの」ウィザードを崩壊させるための《種》を託されたエメラルド。(世界のために必要なもの。でもこれをつかったらウォレスが死んでしまう)さまざまな組織の思惑も巻きこみ、非情な選択を迫られたエメラルドは、必死に自分の進むべき未来を探そうとするが——!?「魂だけになっても、絶対にまた会いに行くよ」切ないウォレスの願いは叶えられるのか!? ついに二人の運命が決する、シリーズ完結巻!!(裏表紙より)
むっちゃくちゃいい終わり方をしたシリーズでした。一気に読めてよかった!!!!!
注意:事前に挿絵をめくってはいけません。目次も読まない方がいいでしょう。
ちなみに、私が買った時、カバーが数ページ巻き込んでかけられてあったのでぶうぶうと思いながら直していたら、その挿絵があって「あwせdrftgy」となりました。挿絵トラップ! すごく悲しくなったのでめくらない方がいい!

「君と一緒だと、ぼくはどんどん愚かになっていく」反ウィザード組織《真実の星》に捕らわれたエメラルドは、そんなウォレスのことが気になって仕方ない。だが組織の幹部カルロスに、妥当ウィザードのため協力してほしいと頼まれ、困惑する。一方獅子の一族の若長ラグナは、エメラルドへの想いを抑えきれなくなって!?「逃がしてやる。だから——俺様の側にいてくれよ」この世界の真相も明らかに!? 必読のクライマックス直前巻!(裏表紙より)
「二十歳ののエメリイの〜」という台詞にうっかり目が潤む。いつでも、誰かが未来を望む言葉は切なくて、心の底からの願いに満ちている。
ウォレスがデレもデレで、どういう未来が待っているかというのが示唆されているから、余計に切なく映って苦しい。どうしようもない力で、それでも精一杯に『自分の力』で事態を動かそうとするエメラルドは、だからこそかっこいいのだと思う。
カルロス、ミスラ夫妻がいい雰囲気でとても好きだ。お気に入り。ハルベルトの過去も分かったところで、ラグナの行動と、最終巻へ!