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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)
怖かった。人物がリアルで怖い。話の展開はダークで、良いと思ったのはその後と話の締め方。
 この世界ではときどきそういうことが怒る。砂糖でできた弾丸(ロリポップ)では子供は世界と戦えない。
 あたしの魂は、それを知っている。


藻屑がどうなるのか分かっているから、最初から暗黒が漂っていて、なぎさと藻屑のやりとりも痛くて痛くてたまらなかった。良い方向には絶対進まないと分かっている物語ってすごいなあ……。
逃げよう、と言って実行できるのは青さだ。この辺りがふわふわ浮いた感じがして、次の瞬間ずどーんと落とされる感じ。
挿絵にもうちょっとなぎさと藻屑の区別を付けて貰いたかったなーとわがままを思う。
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オペラ・アウローラ―君が見る暁の火 (角川ビーンズ文庫 56-8)
良いラストだった……本当に。
半分から終わりへ書けて走り始めるラストの盛り上がりは異常。それぞれに世界の終わりへと立ち向かう様、ソラが賭けをしようという辺りは切なくなってきた。ソラが微笑んでいるのが分かって、泣けた。
それでもそれで終わらないのがすごいところ。西方貴族が出てきた辺りはまだあるの!? とちょっとびっくりした。ウゴルもまだ出て来たし、終わるの!? 終わるの!? みたいな緊張があって面白かった。
バシュラールとシュナルも落ち着いて、普通の愛の言葉で終わらないところがお似合いだなという感じ。
本当に良いラストだった。いつかそれが伝説になる、という、ずっと世界が続いて行くであろう希望がきらきらと輝いていて、世界を真実愛している誰かがこの世にいるということは、本当に代え難い光なんだと思った。

密かに主要が揃っている表紙にほろり。
良い本に巡り会えた。小冊子欲しかったよー!!
オペラ・メモーリア―祝祭の思い出 (角川ビーンズ文庫 56-7)
「オペラ・リトゥラット」はよくあるネタだけどやっぱり面白かった。ミリアンの可愛さ炸裂。
「オペラ・メモーリア」。兄様方が良い人たちだったのに……。この人たちまで巻き込んで玉座を巡る陰謀劇を書いても面白そうだなあと思ったのに……。ラングレーが美形で良いキャラだった。この三話目のラストは若干最終巻ネタバレ気味だった。でもどう繋がるんだろうわくわくという気持ちの方が私は大きいので、気にならなかった。
「オペラ・スィーミレ」はグローリア読んだ身としては泣き笑ってしまう。平和。馬鹿やってる。泣きそう。
オペラ・グローリア―讃えよ神なき栄光を (角川ビーンズ文庫 56-6)
抱きしめられていて、そうしていると楽? と聞いたら楽だと答えられたから、それなら嫌じゃない。そういうミリアンの優しさが可愛い可愛い可愛い! 「…………殺していい?」ってそのままだと病んでるっぽいけど、ここまで読んでいるとミリアンは純粋な感情から言ってるんだよな。続く台詞がたどたどしくて可愛い。
バシュラールとラングレーの関係性がかっこいいなあ! 補ってやればいい、と思えるバシュラールの器の大きさ。
宮殿に恐ろしいものがあるっていうこの状況にひどく悶える。
綺麗なところへ行く、というリュリュは若い。眩しい。きゃーってなるほど青い。でもそれが良い。
シュナルー!! なんていい女だ。ごろごろする。「ありがとう、愛しているわ。——さようなら」っていい女の台詞過ぎる。
ソラ、と呼ぶと去り行こうとするソラは振り向いた。この無垢で何もないと笑っている子どものような詩人が人間の最初であるとカナギは知ったわけで。
誰かソラを助けて、という終わり方。ラストは目前。
オペラ・ラビリント―光と滅びの迷宮 (角川ビーンズ文庫 56-5)
カナギが、ソラは『何』だったか、とバシュラールに聞かれて、「あんな奴、ただの他人だ!!」と言い切るのが良い。仲間とか、家族とか、そういう風に言うよりもずっと信じていられる。他人の為に命懸けになるって言い切るカナギが格好良かった。ちょっと自棄になってるっぽかったけど。
光魔法教会で着替える時の挿絵のカナギにうっかりときめいた。なんだあの美形は……。そしてミリアン可愛い。
ミリアンが「何の力もない」って泣くところはきゅうんとした。そしてカナギ。「寒いのか?」って、カナギーーー!!!!! みたいな。
ウーチェレットとの戦いも良かった。バシュラールとシュナルも良い感じだった。そしてソラがえらいことになってしまった。

「俺は神じゃない。言葉ですべての片がつくとも思わない。ただし、ときにひとはひとを救うことがある。祈れ、ウーチェレット。きっと今だけは、お前にも真実が見える」
オペラ・エリーゾ 暗き楽園の設計者 (ビーンズ文庫)
口移しからこれはやばいと思っていたんだけれど、ラストの自覚した思いに悶えた。それぞれみんな臆病で、必死に手探りしながら生きようと前に進もうとする姿が感動する。カナギが、もう一度誰かを深く愛するって、じんわりくる。
詩人が好きなんだ、と思い込んでいるカナギにこいつは! と思った。なんか誰かに似ている。誰かの作品で読んだ位置関係だなと思ったけれどこの時点で思い出せない。
リュリュが良いキャラだ。前巻から登場のラングレーは意外と悪い人っぽい。
バシュラールとシュナルの関係も良い感じになってきて転がった。髪に口づけとか、遊びっぽいのにどこか本気が漂っているとか、ときめきがすごい。ぐーんって上がったぐーんって。
オペラ・フィオーレ 花よ荒野に咲け (角川ビーンズ文庫)
カナギが魔法を力業で突破しようとするのが気持ち良いなあと思うようになった。
女の子らしい服を着たミリアンがカナギと会ったシーン。二人の葛藤が面白すぎる。なにこの可愛い子たち。「服を装備」とか言っちゃうミリアン、可愛い。と思ったのだけれど、「装備」って言葉は標準なんだろうか。
何気にカナギ、ミリアンからバングルを預かった詩人に嫉妬している。にやにや。
オペラ・カンタンテ 静寂の歌い手 (角川ビーンズ文庫)
「生きる」ことが強く描かれて、感動する……。
三人がすでに家族の相を表し始めているので、なんかほのぼのする。それぞれが良い感じにもたれあっているのっていいなあ。
「ミリアン。君はわたしにはならない」
「けれど、わたしはそのことを喜ぶ。君もカナギも、わたしの行けない場所に行く。だからわたしは、君たちを見ていたいと思うんです」

それって無償の愛って言うんじゃないかな……。
身代わり伯爵の冒険 (角川ビーンズ文庫 64-1)

かなり面白かった! 王道を行きつつ元気で勢いがある。ミレーユが可愛いなあと思って、フレッドは馬鹿系なんだろうかと読み進めてみると策士ときた! 好みど真ん中。
リヒャルトが若干うさんくさいかなと思いながら、ジークの正体ってやっぱり? と思ったらその通り。期待を裏切らない。一巻だけの知識しかない私としてははジークとリヒャルトにミレーユを取り合って欲しかったなーとか。
登場人物みんな良いなと思う。どこか少女小説の理想的なものが流れているような。筋肉が出て来るのは樹川さとみっぽいなーと思いました(すみません好きなんです樹川さん……)
白薔薇乙女の会が突っ込んでくるシーンの「脱出します!」が何故かツボにはまった。

アンケートのオススメでした。ありがとうございました! これは続きを買いたい……。
カシオペアの丘で(上)カシオペアの丘で(下)
関西のローカル番組「ちちんぷいぷい」で紹介されていたのと、元々重松清が好きだったので手に取ってみた。最初から泣けるフラグがびんびんでどうしようかと。
何を最後に残せるのかと考える。何もないと思う。いつか大人になって何かないのかと私も探すんだろうか。

 そんな日々は、いつか終わる。僕はそれを知っている。だが、いつか終わってしまうんだと知らないからこそ、いまがいとおしくなるんだということも、おとなになればわかる。


下巻は涙腺結界なので人前で読まないように。
星はいつでも輝いているって、よくある台詞なのに染みた。ありがとうがこんなに穏やかに響くのかと思った。文字なのに、優しい声が聞こえた気がした。
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Author:月子
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