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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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ジハード 3 氷雪燃え立つアスカロン (集英社文庫)
十字軍支配下のアッカからラスカリスとルイセによって救出されたヴァレリー。だが、その傷も癒えぬうちに、裏切り者という疑いを晴らし、イスラム軍の信頼を回復するために、次なる主戦場アスカロンをめざす。戦う相手は、リチャード王から主将として派遣された英雄アイヴァンホー。果たしてヴァレリーに勝機はあるのか? そしてついに、戦いの火蓋は切って落とされた。傑作シリーズ第三弾。(裏表紙より)

皇太子アル=アフダルがちょい役なのに良いキャラ。ヴァレリーの、周りへ及ぼす影響という特性を、よく表された人物だと思う。何より才を隠しているのが恰好良い。
ここでヴァレリーの出自が明らかに。ビザンツ帝国のマヌエル一世のの庶子。けれどマヌエル一世は非公式に帝位を与えていたらしく、姉が殺された時にはすでに皇帝だったようだ。
エルシードとの再会。ちょっと無茶だが、エルシードらしいとも言える。史実はどうなっていたのだろうか。
この巻のラストでは、ベレンガリアによって、戦いの形が明らかにされる。エルシードとリチャード、ヴァレリーとベレンガリア。ただここの会話って、そんな会話をしている暇や場所があったのだろうか、と違和感があった。
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ジハード 2 こぼれゆく者のヤーファ (集英社文庫)
1191年初秋。アッカを占領した第三次十字軍は聖都イェルサレムを目指して、イスラム世界を蹂躙しつつ進軍を続けていた。そして、要衝の城市ヤーファをめぐって両軍は激突し、ついにリチャード獅子心王の軍勢が王者サラディン本隊に肉迫する。サラディン危うし——。このイスラム軍の危機を回避すべく、ヴァレリーは捨て身の作戦に打って出るのだが……。手に汗握る超大型歴史エンタテインメイト第二弾。(裏表紙より)

リチャードの妹ジョアンナ・アリエノール登場。歴史ファンタジーということ、アリエノールはヴァレリーと将来一時期結婚するらしい。視点が天からということで、未来がちらりと予告される書き方がされている。
モンテフェラート侯コンラードがヴァレリーの兄である事が明らかになるが、まだまだ謎がある感じがする。
アル=カーミルが好きだ。冷徹でありながら、自我に目覚めて、エルシードに向けて怒りを向けるシーンは格好良かった。
ただ、歴史ファンタジーは読むのが疲れる。事実である事を織り交ぜながらキャラクターのエピソードを書き込んでいくからか、読むのに疲れを感じてしまう。
ジハード 1 猛き十字のアッカ (集英社文庫)
時は12世紀後半。血に飢え、野心に満ちた十字軍は聖地をめぐる侵略をくりかえしていた。そんな野蛮なキリスト教世界に背を向け、英雄サラディン幕下のイスラム軍に加わったヨーロッパ人がいた。その名はヴァレリー。天才的な軍略で、彼はイスラム文明の危機を救えるのか? 第1回ジャンプ小説・NF大賞に入選し、大好評を博した傑作歴史ファンタジーシリーズが大幅改稿でついに文庫化。(裏表紙より)

ジャンプノベルを大幅改稿したものらしい。登場人物も増えているようだ。キャラクターの特徴などはライトノベルだが、文庫化したこれを読む限り、結構深い歴史ファンタジー。
ヴァレリーがすんなり受け入れられたのは、これがイスラム社会の懐の深さを見せていると思うのだが、もう少し悶着があっても面白かったかも(読むのは辛いんだが)。
まだ第1巻ということで、登場人物の謎が開かされていない。シャラザードが何者なのか、ヴァレリーが見る姉と彼の出自、確かリチャード獅子心王の妹か何かがまた出て来たように思うので、まだまだ盛り上がる。
ヴァレリーはへたれでマゾで好きなんだが、エルシードがもうちょいデレが欲しいかなとか。シャラザードとルイセはかなり好き。女性らしさを失わない強い人ってすごい格好いい。
となり町戦争 (集英社文庫)
ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。それでも、町の広報誌に発表される戦死者数は静かに増え続ける。そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕に」、町役場から一通の任命書が届いた……。見えない戦争を描き、第17回すばる新人賞を受賞した傑作。文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーを収録。(裏表紙より)

ただひたすらに淡々とした作品、という感じ。主人公が激する事はないし、そうピンチに陥る事もなく、静かに話が進む。それが目的の物語と思われる。文章が詩的で、表現が多用されていると感じた。
「戦争」は見えないところで進む、という民衆にとっての真理を描いた作品だと思うが、色を持っている人物が少ないように思う。香西さんの弟やそのおかっぱ頭の友人が、唯一本物の人間らしいキャラクターだった。
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都下校外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できず——多数の被害者、目撃者が招喚されるが、ことごとく食い違う証言。防犯ビデオに写っていたのは何か? 異臭は? ぬいぐるみを引きずりながら歩く少女の存在は? そもそも、本当に事故なのか? Q&Aだけで進行する著者の真骨頂!(裏表紙より)

インタビュアーとその回答者による会話のみで構成される小説。物語の始めは、事故が起こった直後、ある団体によって調査がされていると分かるが、読み進めていく内に時間が経過し、最終の問答の時点では数年が経過していると思われる。事故は何が原因だったのか、ある事が示唆されているもの、結局は分からないまま、物語は終わる。
恩田陸が性的なものを書くと、恐ろしい。妙な感じがする。それから恩田陸は恐怖物語を書くのがとても上手い作家だと思う。怪談話など、ぞわぞわする。言い換えると、ファンタジックなものが上手い。ラストの、教団教祖の少女と未来の少女の言葉は、暗闇の中にドアが開き、光が溢れてくるような印象を抱いた。
ブロンテ「嵐が丘」
有川浩「図書館危機」「塩の街」
ノートン「床下の小人たち」
北村薫「秋の花」「六の宮の姫君」
伊坂幸太朗「グラスホッパー」
森博嗣「有限と微小のパン」
藁科れい「永遠と一日」
上橋菜穂子「狐笛のかなた」
田中芳樹「創竜伝」2巻 3巻
湯本香樹実「西日の町」
有川浩「レインツリーの国」
梨木香歩「りかさん」
ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」
北國浩二「夏の魔法」
翔田寛「消えた山高帽子―チャールズ・ワーグマンの事件簿」
畠中恵「百万の手」
森博嗣「そして二人だけになった」
ラルフ・イーザウ「ネシャン・サーガ」I・II・III
樹川さとみ「ねじまき博士と迷い猫」「ねじまき博士と謎のゴースト」「ねじまき博士とガラスの時計」
茅田砂胡「デルフィニア戦記」放浪の戦士4
北村薫「空飛ぶ馬」「夜の蝉」
田中芳樹「創竜伝」1
樹川さとみ「グランドマスター! 総長はお嬢様」
成田良悟「バッカーノ! 1705」
有川浩「図書館内乱」
森絵都「カラフル」
森博嗣「数奇にして模型」
創竜伝〈1〉超能力四兄弟

始、続、終、余は特殊な力を持っている四兄弟。平和に暮らしていこうとしているはずの彼らを狙う、国家の中枢に食い込んだ者たち。兄弟は自分たちの力の由来と、自分が何者かをほんの少し知る。それは竜にまつわるもので……。

面白かった! 会話のテンポが好きです。すごく読んでいて気持ちいい小説だと思います。CLAMPが挿絵でちょっと苦手かなーと思ったんですけれど、食わず嫌いはいけませんね! こういう明るいスカッとする小説だと思いませんでした。
兄弟のレベルがすでに100ほどあるので(笑)そう簡単に危機に陥ってくれないです。でもつまらなくはなくて、軽快で楽しい。
一巻なので、続きに私の大好きなラブはあるのか気になるところ。一巻は女性キャラが少なくて悲しかったです。茉理ちゃん可愛いもっと活躍してとか思ってました。それから余くんの天使(と一巻だけで決めつけた)ぶりをもっと見たい!

面白かったので続きも買います。アンケートからのオススメでした。どうもありがとうございました!
ミヒャエル・エンデ「モモ」
樹川さとみ「千の翼の都 翡翠の怪盗ミオン」
高田崇史「鬼神伝 鬼の巻」「鬼神伝 神の巻」
重松清「セカンド・ライン」
森岡浩之「月と炎の戦記」
辻村深月「スロウハイツの神様」上・下
畠中恵「ぬしさまへ」「ねこのばば」
榊一郎「路地裏の挽歌」「反逆者達の多重奏」「天に響く聖譚詩」
北村薫「玻璃の天」
夏目漱石「漱石文学全集 七」
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Author:月子
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