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時の竜と水の指環〈前編〉 (コバルト文庫)時の竜と水の指環〈後編〉 (コバルト文庫)
ノーマ・カーに住む薬師ローグの称号を負うために男と偽り暮らす少女アイリは、ある夜モースの若き領主ク・オルティスに従者キサルの傷の手当てのために無理矢理連れてこられた。滞在は延びに延び、武芸大会に同行させられることに。実直で不器用に優しいク・オルティスと過ごす内に、アイリは次第に『自分』に戻りたいと願うようになって……。

大好き! な小説。再読で5回目くらい。
イメージとしては北欧なんだろうか。森が針葉樹林? 鬱蒼とした深緑の森をイメージする。
少女が男と偽っているというのもすごくて、元気な女の子が多い樹川作品の中でこんなに内気な子はときめきポイントに大きく貢献していると思う。青年がまた脳みそ筋肉の唐変木で、これまたときめきポイント。伝説、神話に物語が絡むのも大好きだ。好みが満載なんだ! 一番好きなのは、騎士仲間がアイリとク・オルティスを見て驚くシーン。男同士の仲良しとか、女同士の仲良しとか、この人の書くそれらは無茶苦茶かわいくて面白くてだいすきなんだ。
自分がその場で体験しているような文章が、読むのにテンポを感じられるのかな。
ちょっと盛り込み過ぎな感じもするけれど、綺麗に終わってくれてよし。でも初読の時はもうちょっと見たいー! と思った。でも今はこれでいい……と思うのです。
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