読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々

五年ぶりの短編集。「水晶の夜、翡翠の朝」「ご案内」「あなたと夜と音楽と」「冷凍みかん」「赤い毬」「深夜の食卓」「いいわけ」「一千一秒殺人事件」「おはなしのつづき」「邂逅について」「淋しいお城」「楽園を追われて」「卒業」「朝日のようにさわやかに」
「水晶の夜、翡翠の朝」はアンソロジーの方に載っていた麦海のヨハンの話。どれも面白い一話完結。「赤い毬」や「卒業」はちょっと分からなかったけれど。
好きなのは「冷凍みかん」。これは短編にふさわしくテーマが笑えるものだし、恩田さんの特徴として底にある恐怖がある。ミステリーとしては「あなたと夜と音楽と」が良い。ラジオ形式っていいな。「おはなしのつづき」はじんわりする。結局どうなったのかというのがちょっと分かりにくかったかな。一番好きなのは「楽園を追われて」だ! 友人の死に遺稿を託された四人は一堂に会してその作品を読む。この大人の疲れた感じが漂っているのに、最後にはみんなこっそり原稿を持ち帰って何かやろうとする希望が良い。
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大量の百合が花開く白百合荘は祖母の家。だがその祖母が転落死、遺言は理瀬に半年以上この館に住むこと。しかしその家は「魔女の家」と呼ばれており、叔母が二人住んでいた。不吉な事件が起こる中、館の秘密と彼女の闇が浮彫になっていく。
麦海に続く二作目。
これはなんと略すのだろう。植物に関連するタイトルを付けているみたいなのでこの前百合と書いたけれど。
これもまたずっと暗闇の気配を感じる作品で、これは黒のイメージがある。黄昏は少し雲が覆いどんよりとした感じの色。
ミステリーじみた非日常という感じで、底の方にずっと恐いものが潜んでいる感じがある。だからやっぱりじんわり怖いんだな。
理瀬が頭の回る子で怖くなってくる。でも雅雪との会話は普通の女の子らしくて良いなという感じ。あの時思い浮かべたのはやっぱり黎二だろうか。
これ再読してびっくりした。理瀬とヨハンって、えー!? みたいな。それから次回に向けての伏線、それも極太の伏線がどーんと。
三部は現在連載中。一年後ぐらいには単行本になるかな。
アンケートからオススメでした! 恩田陸だいすきなんですよ、私!

三月から始まる不思議な学園に水野理瀬は転校してきた。革のトランクとその身一つで、閉じられた全寮制の学園へ。そこには家族から望まれない『墓場』組と望まれる『ゆりかご』組に密かに分けられる生徒たちで溢れていた。学園の駅へ降り立つその時、理瀬は革のトランクを盗まれてしまう。彼女がそれを取り戻す時、新しい物語が始まる。
確か三部作であるというのを見たことがある。これだけで完成されているのでこの本が今のところ一番好きだ。
私の麦海は上品なグレイ。作中に夏や青い丘という表現があるにもかかわらず、灰色の雲や風を見えるのはすごい。ずっと灰色の空気が漂っているような気がする。暗闇と灰色と白の印象がとても綺麗だ。
黎二が、ちょっとやさぐれてても上品な少年というのが良い。憂理もヨハンも聖も好きだけれど、でもやっぱり理瀬が一番好きだ。物語中のちょっと弱気なところ。気弱だけれど芯が強い頭の良い美人な子というのが良い。最後の豹変ぶりが格好いい。
ラストは余韻が残って綺麗だ。始まり方も素晴らしいと思う。
――そして、時の花びらを散らす。
という一文で、湿原の道を車が向こうへ過ぎ去っていき、水色の花びらがこちらに向かって飛んできて終わるイメージが浮かぶ。本当にこれはラストが素敵で、これと始まりを読む為に本を開くぐらい。
アンケートからのオススメでしたが、私もこの本だいすきですよ!

汚染された大地を移動する〈自立型移動都市〉レギオスで生活する人類。そのひとつ学園都市ツェルニにやって来たレイフォンは一般科を希望するが、武芸科に引き抜きされる。しかしレイフォンにはどうしても戦いを選べないのだが。
面白い! ライトノベルで学園ものってやっぱり苦手な印象があるのだけれど、良い!
女の子ばっかりだなーという印象で、男の子の仲良しが欲しいなあと思ったりする。同性の信頼関係が好きなんけどな!
レイフォンのうじうじが何だか良かった。真っ直ぐさは共感するものがあって、見守りたいという母性本能がむずむずする。
戦闘が結構濃い感じがして好きです。発生していることは単純なのに独特の世界があって素敵だ。
この物語、一巻で収めたらどうなってただろうなあとか考えた。そんなことより続き買いますよ!
アンケートからのオススメでした。ありがとうございました!

文月学園。そこは進級テストでAからFクラスまでクラス分けされる学校。そして更にその学園を特別にしているのは試験召喚獣を開発し導入していること。Fクラスの明久は教室に嫌気が差し、友人の雄二とクラスメートたちと共に"試召戦争"を始めることに。
これは良いギャグ。ライトノベル! という感じの学園物で苦手かなと思ったけれど、面白い。
試験の点数を召喚獣に換算するというのが意表を突く設定だなと。文字にすると分かりやすくていいな。
Bクラス戦でムッツリーニが来たのに笑った。すごい勢いで興奮ゲージが上がった。そのままAクラスとの対決で何の疑問も持たず読んでいたら、オチがついて爆笑した。そうだよな、おかしいよな! そうだよな!
人間関係のあれは結構べただと思うけれど、ぐいぐい来る勢いがあって面白かった!
アンケートからのオススメでした。ありがとうございました!
ゼナ・ヘンダースン「ページをめくれば」
樹川さとみ「グランドマスター! 道づれは王子さま」
今野緒雪「マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ」
西尾維新「化物語」上・下
滝沢馬琴 白井喬二訳「南総里見八犬伝」
今月面白かった本。
「グランドマスター! 道づれは王子さま」
樹川さんはずっと追いかけてるので。相変わらず馬鹿で楽しいです。シーカの秘密はいつ明かされるのか、ナチュラルに総長を保護しようとしているハルさんはいつ自覚するのかとか、この先も楽しみです。
樹川さとみ「グランドマスター! 道づれは王子さま」
今野緒雪「マリア様がみてる 薔薇のミルフィーユ」
西尾維新「化物語」上・下
滝沢馬琴 白井喬二訳「南総里見八犬伝」
今月面白かった本。
「グランドマスター! 道づれは王子さま」
樹川さんはずっと追いかけてるので。相変わらず馬鹿で楽しいです。シーカの秘密はいつ明かされるのか、ナチュラルに総長を保護しようとしているハルさんはいつ自覚するのかとか、この先も楽しみです。

剣士であり薬師の青年カナギ・サンスイ。白い美貌の詩人ソラ。暗殺集団の少女ミリアン。一度滅んだ後再生された世界で、不死を巡る出会いと旅が始まった。
カナギは「命の花」を求め、前世界の生き残りである不死者に会いにやって来たが。
面白かった! 少女小説なのにそんな軽くはなくて、じっくり読めて楽しかった。会話に笑った。『呪いの書』辺り。
前世界、世界の再生、詩人、剣士、魔術師、帝国とか、好みの要素が散りばめられていて涎が出る。ソラの謎やらカナギの身体の事、ミリアンの今後とか、続きが楽しみで仕方がない。けどこの巻、女子成分が低くてミリアンもっと出てくれーと思いました(おにゃのこスキー)
世慣れているくせに不器用なカナギと浮世離れしたソラと、ミリアン。この三人の旅はとても楽しそうだ。
よし、揃えよう。全巻揃えよう。
アン・ビショップ「紅玉の戦士」「翠玉の魔女」「灰色の女王」インヴィジブル・リングシリーズ



光界(テリール)をほぼ全てを掌握する皇血族(ブラッド)。その多くは霊力を持つ宝玉を帯び、女王の階級を頂点に階級付けがされている。宝玉の色が濃いほど、その霊力は強い。
紅玉を持つ戦士ジャレッドは奴隷として制御の環を付け奴隷市に出された。彼を買ったのは冷酷無慈悲な〈灰色の女王〉グリゼル。グリゼルの治める領国デナ・ネヘルまでの旅路は、女王と奴隷たちで十三人。しかしそこへ〈灰色の女王〉を狙う大祭女ドロテアの魔の手が伸びた。
主人公のジャレッドが早速○○奴隷という凄まじい身分なわけで。男は女に仕えるものとなっているが、ジャレッドは主人殺しという忌むべき悪に手を染めてしまっています。でもあんまり気に病んでいない様子なのが気になった。ジャレッドたち奴隷が付けるという制御の環は、私としては孫悟空の金冠と同じだなという認識。はめてる場所がすごいけど。
取りあえず一巻ラスト周辺の「あんた、○○だな。(中略)○○なんだろう!」と叫ぶジャレッドに吹いた。そんなに怯えるか。
二巻では大掛かりなバトルが勃発するものの、表現が難しいんだろうなあと思った。
三巻は取りあえず最終巻なんだけど、長い戦いのひとときがようやく終わっただけという感じ。すごく駆け足で、ドロテア周辺が書かれていない。
それでだな!(いきなりテンションアップ)デイモンがエロいんだ! っていうかデイモン・サディ反則! いつ生まれるか分からない人を待ってるなんて! なにその健気さ。エロ魔人のくせに!(えがお) 長寿の彼の待つ時間を思うとときめきが止まらない。



光界(テリール)をほぼ全てを掌握する皇血族(ブラッド)。その多くは霊力を持つ宝玉を帯び、女王の階級を頂点に階級付けがされている。宝玉の色が濃いほど、その霊力は強い。
紅玉を持つ戦士ジャレッドは奴隷として制御の環を付け奴隷市に出された。彼を買ったのは冷酷無慈悲な〈灰色の女王〉グリゼル。グリゼルの治める領国デナ・ネヘルまでの旅路は、女王と奴隷たちで十三人。しかしそこへ〈灰色の女王〉を狙う大祭女ドロテアの魔の手が伸びた。
主人公のジャレッドが早速○○奴隷という凄まじい身分なわけで。男は女に仕えるものとなっているが、ジャレッドは主人殺しという忌むべき悪に手を染めてしまっています。でもあんまり気に病んでいない様子なのが気になった。ジャレッドたち奴隷が付けるという制御の環は、私としては孫悟空の金冠と同じだなという認識。はめてる場所がすごいけど。
取りあえず一巻ラスト周辺の「あんた、○○だな。(中略)○○なんだろう!」と叫ぶジャレッドに吹いた。そんなに怯えるか。
二巻では大掛かりなバトルが勃発するものの、表現が難しいんだろうなあと思った。
三巻は取りあえず最終巻なんだけど、長い戦いのひとときがようやく終わっただけという感じ。すごく駆け足で、ドロテア周辺が書かれていない。
それでだな!(いきなりテンションアップ)デイモンがエロいんだ! っていうかデイモン・サディ反則! いつ生まれるか分からない人を待ってるなんて! なにその健気さ。エロ魔人のくせに!(えがお) 長寿の彼の待つ時間を思うとときめきが止まらない。
谷崎潤一郎「卍」
紅玉いづき「MAMA」
田中芳樹「愛蔵版 マヴァール年代記」
栗原ちひろ「オペラ・エテルニタ」
少ない。最近夜ゲームばっかりしてるからか。
今月の個人的ヒット。
田中芳樹「愛蔵版 マヴァール年代記」
戦記物なのに読みやすくて楽しい。ラストが素晴らしくて胸にどーんと来た。
栗原ちひろ「オペラ・エテルニタ」
これは全部揃えようと思った。好みの要素が多すぎる。女の子成分増えるかな?
紅玉いづき「MAMA」
田中芳樹「愛蔵版 マヴァール年代記」
栗原ちひろ「オペラ・エテルニタ」
少ない。最近夜ゲームばっかりしてるからか。
今月の個人的ヒット。
田中芳樹「愛蔵版 マヴァール年代記」
戦記物なのに読みやすくて楽しい。ラストが素晴らしくて胸にどーんと来た。
栗原ちひろ「オペラ・エテルニタ」
これは全部揃えようと思った。好みの要素が多すぎる。女の子成分増えるかな?

皇太子カルマーン、一領国公ヴェンツェル、流浪の人リドワーン、マヴァール帝国における三人の男たち。マヴァールに戦乱の嵐が吹き荒れた時代に彼らはいた。玉座と帝国を巡る争いである。始まりは、カルマーンが皇帝を密かに殺害した事による。
歴史物語、戦記というのか。三冊、氷の玉座、雪の帝冠、炎の凱歌をまとめた一冊を読みました。というかこれしか見当たらなかった。
とても読みやすいと思う。上手く分かりやすく表現してくれて、どんどん先に進みたくなる。戦闘描写が格好いい。疲れない。心理描写もすごく良かった。楽しかった。
人物に感情移入よりもどちらかというと歴史を追っていく方が楽しく感じられてしまった。でもリドワーンとアンジェリナ姫のカップリングは好き。というかみんな魅力的すぎて麻痺していたのかも。かなり夢中になってしまった。
ラストの<ネタバレ>ヴェンツェルが死に、カルマーンが死んでいく</ネタバレ>シーンは、感動するくらい美しかった。
<ネタバレ>「……悔いはない。おれにはこれ以外の生きかたはできなかったのだ。異なる時代、異なる国に生まれても、おれはこのようにふるまうしかなかっただろう。ああ、頼む、アンジェリナ、泣かないでくれ」
という指一本動かせなくなったヴェンツェルの言葉。
「ヴェンツェルはどうした」
「息絶えております」
というカルマーンとリドワーンの会話。
「医師を探して参ります」
半ば泣き声になったフィレンツの言葉が、半死者を苦笑させた。
「無益だ」
というフィレンツとカルマーンの会話。</ネタバレ>
終息に向けていくこれらのシーンは心を打った。納得できる綺麗な終わり方をしたと思う。良い本を読んだと思いました。感動した! みんな格好良すぎる。
アンケートのオススメからでした。ありがとうございました!