読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
もうすごかった。テーマがずっしり来るし、答えの出し方にあっとなった。辻村深月はあっと言わせるのがうまい! それでいて流れが綺麗だ。あらすじを改めて読んで、そうか罪の重さを測ったのかと理解した。
秋先生は「子どもたちは夜と遊ぶ」の秋先生だな。出て来るのは月子と恭司か。真紀ちゃんもちょっとだけ出たか。
私は自分が力を使えるのなら罰の方を「さもなければお前は自分の大切なものを自分で壊す」という風に考えながら読んでいたので、秋先生タイプなのだろうか。
「馬鹿ですね。責任を感じるから、自分のためにその人間が必要だから、その人が悲しいことが嫌だから。そうやって『自分のため』の気持ちで結びつき、相手に執着する。その気持ちを、人はそれでも愛と呼ぶんです」
辻村作品の誰かが誰かを思いやる気持ちは、真っ直ぐで、だから痛くて、素敵だ。
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