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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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「剣は鞘にお前を選んだ」
美しい長女と三女に挟まれ、目立つこともなく生きてきたオードル家の次女サクラは、「軍神」と呼ばれる皇子カイにそう告げられ、一夜にして彼の妃となる。
課せられた役割は、国を護る「破魔の剣」を留めるため、カイの側にいること、ただそれだけ。屋敷で籠の鳥となるサクラだが、持ち前の聡さと思いやりが冷徹なカイを少しずつ変えていき……。
すれ違いながらも愛を求める二人を、神々しいまでに美しく描くシンデレラロマンス。(Amazonより)

賢い姉と可憐な妹に挟まれたサクラはごくごく平凡な娘。しかし軍神と呼ばれる第二皇子の破魔の剣の鞘に選ばれ、彼の名ばかりの妃となる。何も求められないのであれば望み通りにするだけだと、己の境遇を受け入れた静かな佇まいに、皇子は彼女を鞘以上としての存在として見るようになる。
描写が少なすぎて、名前だけが和風の洋風の世界なのか、明治大正っぽいのかとか、破魔の剣の鞘って結局なんぞやとか、亡くなった狩人のサラは思わせぶりに名前が出るけど何故かとか、わからないことだらけなのですが、それがサクラが見ている世界だということ……なのかなあ。
ただの添い寝はロマンである。穏やかに眠れるっていいよねえと思いました。
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ずっと一人ぼっちだった。黒狼王(あなた)に、出会うまでは。
 妾腹ということで王妃らに虐げられて育ってきたゼルスの王女エデルは、戦に負けた代償として義姉の身代わりで戦勝国へ嫁ぐことに。相手は「黒狼王」と渾名されるオルティウス。野獣のような体で闘うことしか能がないと噂の蛮族の王。しかし結婚の儀の日にエデルが対面したのは、瞳に理知的な光を宿す黒髪長身の美しい青年で――。
 やがて、二人の邂逅は王国の存続を揺るがす事態に発展するのだった……。激動の運命に翻弄される、波瀾万丈のシンデレラロマンス!(裏表紙より)

妾腹の王女として長らく虐げられてきたエデル。王妃には誰も逆えず、父王は見て見ぬふり。敗戦の代償として王女を、と求められ、嫌がった姉の名前を名乗って結婚する。結婚してもなおエデルにつきまとう憎悪を断ち切ってくれたのは、蛮族と蔑まされている王だった。
結婚した先でもいじめられる、その壮絶さ。文化や価値観が違うと嫁ぎ先でもやられてしまうのか……。しかも最後までそれが尾を引くという。
どこまでもか弱いエデルなので今後どう王妃らしくたくましくなっていくのか想像がつかない。オルティウスがすでにめちゃくちゃ甘いので、是非とも彼を翻弄していただきたいな!
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中学生の頃付き合っていた結女と水斗。しかしささいな行き違いが重なり、疲れた二人は別れを決意。中学卒業とともに関係を解消した……はずが、それぞれの親が再婚し、元恋人同士で義理のきょうだいになってしまった。新婚の両親を気遣い、ただのきょうだいとして接するものの、どちらか兄か姉か、きょうだいらしいとは何かと言い合ううちに、お互いの想いを少しずつ知るようになっていく。

復縁ものかつ義理のきょうだいもの。どうしてこう、素直でない二人は「どっちが上か」みたいなことで揉めるんだろうか……。どっちでもよくないか? ただいちゃいちゃしたいだけなんだよな? と苦笑しながら見ていました。
もうとにかくじれったくて! 早く素直になれやー! とどれだけ思ったか。思っていることを相手のことを思いながら頑張って言葉にするだけであっさり上手くいくものだと思うんだけどね……それができないから子どもってことかな……。
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ベルトラム王国のスラム街に暮らす少年リオはある日自分の前世が日本の大学生であることを思い出す。二十歳だった前世の知識や経験を習得したリオは偶然第二王女の拉致事件に遭遇し、これを解決する。その褒美として王立学院で学ぶことになったリオは恩師となるセリアに学びながら、優れた才能を開花させる。だがこれをよく思わない者たちに罠に嵌められ、出奔するが……。

転生ものですが成り上がる前に出奔するという。しかしどこにいっても人を魅了してしまったり、一目置かれたりするところは転生もの主人公あるある。そして最近の男性主人公らしく、ハーレム状態になっても「いやいや……」と苦笑い、みたいな。
面白いのは前世が思いっきり絡んでくるところ。同じ時代からの転生者がいたり、自分の前世の享年よりも過去の時間軸から好きだった子たちが転移してきたり、ほほうどういう展開になるんだ? と楽しく見ていました。いま第二期を見ている感じだとヒロインたちがアピールし始めるんだろうなあ。
花嫁をさらうのはロマンです。セリア先生かわいいなあ。
塔に登ればすべてが手に入る……塔の地下に暮らしている少女・ラヘルは本物の星を見ることを願って塔に登る。そんなラヘルがいれば何もいらない少年・夜は彼女との再会を望んで塔に至る。次々に与えられる試練、それを乗り越える度に仲間と芽生える絆。夜はラヘルにたどり着くことができるのか?

塔を登り、他の受験者たちと敵対あるいは協力しながら試練を突破していく、ゲーム要素が強いお話。Webtoon発作品なんですね。
キャラクターが多いしみんな抱えているものがあるし、だいぶ錯綜している。でも公式サイト、エピソードの説明にどれもそれぞれの思いが交錯したり入り交じったり選択を下したりしているのがちょっと面白い。説明になってなさすぎる。
ええええ、となる終盤の展開に叫びましたが、光を負わされた者の悲しみというか……うん……。光でいるよりも、それを追っていく者の方が強くなるし、自分が追いかけていた光よりももっと素晴らしいものがあるかもしれないと気付くよなあ。
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シンデレラロマンス×痛快逆転劇!
〈薔薇姫〉と呼ばれる型破りな姫、アンジェリカは庶子ゆえに冷遇されてスラムに追放された。学者である祖父のもと文武両道に育った彼女に、ある日政略結婚の命令が下る。相手は『母殺し』と畏怖される〈氷皇子〉こと、皇国の第一皇子エイベル。しかし実際の彼は、無愛想だが心優しい美青年で――!?
 皇帝が病に伏し国が揺らぐ中、第一皇位継承権を持つエイベルを陥れようと暗躍する貴族たち。孤独な彼の事情を知ったアンジェリカは、力を合わせ華麗なる逆転を狙う!(裏表紙より)

王家の血を引きながら学者の祖父のもとで育ち、知恵と勇気と身を守る術を得て育ったアンジェリカ。しかし酷薄な異母姉によって祖父とは引き離され、最低限の衣食住のみで暮らし、とうとう政略結婚の道具として差し出される。相手は母殺しの罪で蟄居している皇子エイベル。国家や政や人の思惑に立ち向かう二人のお話。
アンジェリカが好き! でももう喋り方が気になって仕方がない! 素の言葉遣いが好きなのでそっちでもっと喋ってほしい!
二人がなかなか歩み寄ってくれないのでもだもだしつつ、すぱすぱっと道を切り開くようなアンジェリカの行動力や賢さが気持ちいい。すごく応援したくなる。時々落ち込むところも青くていい。伸び代しかない。いつか国をぶっ壊してくれるんじゃないかなあとわくわくする。とても楽しかった。
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ジェノビア帝国の将軍グレンは、罠にはまり敵国の地下牢に囚われていた。痛めつけられた彼の手当てに現れたのは、下働きの女ルネ。自らを犠牲にして献身的に尽くす彼女の真意がわからないまま、協力を得て脱獄に成功する。死を覚悟した目のルネを帝国に連れ帰ったグレンは、所有欲と愛情の区別がつかないなか少しずつ「恋人」としての扱い方を覚えていく。ルネは彼を全身で受け入れ、幸福感に包まれるが、彼女の秘された素性が波乱を呼び………。(裏表紙より)

スラム育ちで、皇帝になる男に見出され、衣食住を手にいられるからと戦働きで勲功を上げていたグレン。敵国に囚われた彼を助けたのは何を考えているかわからないルネ。脱獄後、残された彼女は殺される、ならば連れて帰ろう。でも逃げるようなら殺す。いびつながらなんだか切なくなるロマンスでした。
愛を知らないグレンと、空っぽのルネ。「逃げたら殺す」「わかった」と平然とやりとりする様子がとても寂しくて、どうか一緒にいてほしいと願わずにはいられなかった。不良少年と優等生少女が二人で必死に生き延びようとしている感じというか。
そのせいか大人の事情、皇帝たちの不穏さがすごく嫌な感じ。何も知らない子どもをいいように使っているような気がするのに、グレンとルネの幸せを考えるとこの状況でいいんだろうなあとも思えて。愛と殺意が同時に存在するグレンのぎこちなさがとてもよかった。
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「もう、あきらめたりしない」
緑の髪に青の瞳――地味な容姿の自分は決してかわいくなれないと思っていたルチア。しかし幼少期のある出会いをきっかけに、彼女は誰に何と言われようと、大好きな服を着る、気に入った髪飾りをつける、自分が好きなものを好きであり続けると、そう決心する。
成長し、いつか自身の工房を持つことを夢見て日々服を作り続けるルチア。そんな彼女は、友人のダリヤに頼まれて作ったとある靴下がきっかけで、新設される服飾魔導工房の工房長に任命されてしまう。
大抜擢ゆえのやっかみやトラブルも、夢の実現のためならなんのその! ルチアは仕事のかたわら、服飾ギルドを訪れる人々のお悩みも彼女らしく解決していって――。
『魔導具師ダリヤ』シリーズの人気キャラであるルチアを描いた新シリーズ!
いつか素敵な服で王都を埋め尽くす! 服飾師ルチアの幸服計画がここからはじまる!(Amazonより)

魔導具師ダリヤのスピンオフ。友人の服飾師ルチアのお仕事ものサクセスストーリー。
ただこの時点でダリヤ1巻よりちょっと話が進んでいるみたい? 靴下と中敷きの話が進んでいる最中の様子が出てきます。
ダリヤ1巻はずっと食べているのですが、ルチア1巻はずっと服を作っています。この街で生きている人たちの服にまつわる悩み事や困りごとを解決する要素もあるので、ダリヤとはまた違った面白さがありました。特に仲間がいるっていいなっていう。
さらに面白かったのは友人知人から見たダリヤは巻き込まれ体質というか事件体質らしいということ。婚約破棄もその後の商会立ち上げもなるべくしてなったわけね、と面白かった。
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「君、私の助手になってよ」
四年前、地上一万メートルの空の上で聞いた台詞から、俺と彼女の物語は始まり――終わった。

俺・君塚君彦は完全無欠に巻き込まれ体質で、謎の黒服に謎のアタッシュケースを持たされたあげく、ハイジャックされた飛行機の中で、天使のように美しい探偵・シエスタの助手となった。
それから――
「いい? 助手が蜂の巣にされている間に、私が敵の首を取る」
「おい名探偵、俺の死が前提のプランを立てるな」
俺たちは、世界中を旅しながら秘密組織と戦う、目も眩むような冒険劇を繰り広げ――

やがて死に別れた。

一人生き残った俺は高校生になり、再び日常というぬるま湯に浸っている。
なに、それでいいのかって? 
いいさ、誰に迷惑をかけているわけでもない。
だってそうだろ?
探偵はもう、死んでいる。(Amazonより)

アニメ視聴済み。巻き込まれた体質の主人公が、美しい名探偵の少女と歩み、彼女を失い、日常に戻った……はずが巻き込まれ体質は継続、もう死んでいるはずの彼女の残していったものとともに歩み始める、という第1巻。
思っていたより文章がだいぶさっぱりしていて、推理ものらしい密度は薄め? 人造人間と戦うという流れと普通じゃない人たちが集まってくる感じは現代ファンタジー。
シエスタという名探偵がとにかく魅力的で、死んでいる(けれど)というのがとてもいい。その存在の強さに誰も勝てない、まさに最強ですね。
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東日本大震災を経て、刻々と変貌していく《東京》を舞台にした戯曲『エピタフ東京』を書きあぐねている“筆者K”は、吸血鬼だと名乗る吉屋と出会う。彼は「東京の秘密を探るためのポイントは、死者です」と囁きかけるのだが……。スピンオフ小説「悪い春」を特別収録。(裏表紙より)

どこまでも曖昧で、街や人間のぼやけた感じがそこはかとなく怖い、小説? エッセイ? 語り手はいるものの、誰でもない感じで、そこに入り込むことを許されない感じが読んでいてすごくもどかしかった。何喋ってるのか全然わからないよ! みたいな。
最終的にそういう話を差し込んでくるの!? というのが面白かった。東京が墓碑になる日というのはきっとそういうときなんだろうなあ、みたいな。
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Author:月子
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