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皇女アナスタシア ~もう一つの物語~ (コバルト文庫)
1920年——ベルリンで保護された記憶喪失の女性が、アナスタシアを名乗り始めた…! 皇女アナスタシアは、革命政府に銃殺されたとされる皇帝一家の末娘。もし本物なら、莫大な財産を有するロマノフの正統な相続人である。彼女は本物か、偽物か!? 世界的なセンセーションを巻き起こしたこの事件。皇女の幼なじみだったグレブは、真相を究明するためにドイツへ向かう。彼女の正体とは…?
皇女を名乗る女性——彼女は本物か偽物か!?(裏表紙より)

皇女アナスタシアをモチーフにした歴史ロマン。医者の息子グレブは、天真爛漫で風変わりな皇女アナスタシアの幼馴染。アナスタシアはグレブを信頼し、一緒にいることを望んでいたが、お互いに立場を自覚する年頃になろうとしていた。そしてロシア革命の日が刻々と迫る中、ふたりは運命に大きく弄ばれることに……。
コバルト文庫でも切ない終わり方をする時があるので、はらはらしながら読んでいたんですが、なるほどーそういう終わり方かー。いや、途中からそうなるんだろうなとは思ってたんですけどね! でもよかった。
最後の畳み掛けがちょっと慌ただしくて残念だったんですが(アナスタシアがその後どう頑張ったのかがめちゃくちゃ気になる……)、最後の真相が明かされるシーンはまるで映画のように美しい映像が浮かんで、胸がぎゅっとなりました。
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Author:月子
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