読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
王侯貴族や資産家の令嬢のみが通う全寮制学校「エコール・ドゥ・ブランシュ」。その華やかなパーティの最中に突如、婚約者と名のるアランブール王国の皇太子がソランジュを迎えに来た! しかも皇太子は、かつてルームメイトだった女装男子…ソランジュが密かに想いを寄せていたアレクシスだった! ソランジュは王女として王国に向かうことになるのだが…嘘と秘密のラブロマンス、第2弾!(裏表紙より)
前後編の後編。16歳になったソランジュは、アレクザンドラとの関わりの中で他人との距離の取り方を知り、自分らしく生きることを始められるようになった。新しい友人もでき、パーティを楽しもうとした矢先、婚約者と名乗る王子が迎えに来る。そして明かされたのは、ソランジュの生まれとそれに伴う義務。クリステル公爵家に生まれた娘は、アランブール王国の王を選ぶのだということ!
素晴らしい! めちゃくちゃ少女小説! これでもか!! とロマンティックてんこもりです。堪能しました。
自分という国の王となる、という言葉通りに自分を律しながら考えることを始めたソランジュ。自分は何を、誰を選ぶべきか。それよりも自分の心が本当に望むことは……? と自問自答しながら過去とけじめをつけようとする彼女がかっこいいです。義理の家族の行方を探させたり、公爵に会いに行ったり……。
公爵に会いに行く一連の流れは、わかってはいたんですがやっぱり感動的で、思わず涙が。
問題はまだたくさんあるけれど、仔牛を連れてくるラストは可愛らしくてこれぞ少女小説! と思いました。
p90の一文が好きすぎる。プリンセスもののはずなのに、ここにいるのは等身大の女の子でしかない。
でもラウール、あなたは知らないでしょう。わたしは学校の食堂のミートボールが好きで、屋根の上でひとりでランチを摂るのが好きで、履き古したローファーを愛する女の子なのよ。
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