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読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
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きょうの日はさようなら (集英社オレンジ文庫)
2025年7月。高校生の明日子と双子の弟・日々人は、いとこがいること、彼女と一緒に暮らすことを父から唐突に知らされる。ただでさえつまらない夏休み、面倒ごとが増えて二人ともうんざりだ。いとこの存在に、なんの楽しみも期待もない。退屈な日常はひたすら続いていく。けれど、彼女——今日子は、長い眠りから目覚めたばかりの、三十年前の女子高生だった…。
17歳の夏、私たちの隣には"彼女"がいた。(裏表紙より)

ポケベルやルーズソックスが全盛だった1995年の女子高生、今日子。
スマホが普及しなんでも検索で調べられる2025年の高校生、明日子と日々人。
生きてきた年代は少しずれているけれど三人が2025年の夏に一堂に会し、少しだけ非日常感のある夏休みを送るお話。オレンジ文庫から出ているけれど普通の集英社文庫みたいだった。
主な語り手は明日子。彼女の、ちょっと冷めた感覚で物事を見ていたり、茫漠とした未来にかすかな不安を抱いているような語り方に、ああ17歳ってそうだよなあと思いました。少しずつ何かを昨日に置いて行っているんだけれどまだそれが重みとして感じられていないような、けれど夏が終わったらさよならしたんだということを思い出させられて胸がぎゅっとするような。
懐古する描写や少し未来にある、いまこれを読む私たちが感じている予兆が現実になっている文化や光景なんかを比較するところがなんだか切なくなりました。
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Author:月子
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