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月族
恋をしたことがない19歳の大学生・薬子は、恋をしたことがない、分からない。でも何故か月に不思議と惹かれ焦がれている。ある夜、女性に「アルバイトをしないか」と持ちかけられ、薬子はその女性の息子・飛鳥の話し相手を不定期に務めることになった。彼が語るのは、「月族」と呼ばれる人々と、その始まりの物語だった。

不思議な印象のお話でした。一人称で、常に語りかけられながら話が進むので、そこに語り手がいるみたい。恋をしたことがない女の子が、少年の語る物語の引力のようなものによって様々な男性と出会い、現実と物語が少しだけ重なる、幻想的な話でした。
作中作にあたる内容はすごく壮大なはずなんですが、端的に語られすぎてちょっと残念! そこは大河で読みたかった! ケータイ小説? ネット小説? の、すごくあっさりした文章みたいだなと思ったので、できればもっとがっつり読んでみたかったー!
オススメされた作品でした。ありがとうございました!
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