朝日新聞デジタルの連載を書籍化したもの。19の家庭の台所と暮らしている人を取材したのをまとめ、それぞれの暮らしや家族、家庭を見つめる。
とても面白かった。その家庭で作られるもの、食べる人たちの関係性。家族ができることと終わっていくこと。そうしたものが台所という風景を通して浮かび上がってくる。
人の暮らしぶりって本当にそれぞれで、ここに登場する人たちそれぞれが、自分の暮らしがあって他人の暮らしがある、そしてそれはそれぞれ違うものなのだということをわかっている感じがいい。読んでいて静かな気持ちになって、なんだかほっとした。
PR