読んだ本とか、漫画とか、映画とか、色々
実業家として成功しているポールは、過去にいくつもの悪事に手を染めながらも現在は新しいパートナーと愛する娘と幸せに暮らしていた。だが留守中に自宅が襲撃され、友人と遊んでいた娘が誘拐され、殺害されてしまった。娘を撃った銃「トカレフ」からロシアンマフィアだと当たりをつけたポールの復讐劇が始まる。
おお、おおー……。これは唸らされる復讐劇。
俺の娘を殺したやつを殺す、というバイオレンスなのですが、復讐心や疑惑がどんどん積み重なってポールを追い込んでいく。暗喩的に、自分の息子を轢いた犯人の家に銃を乗り込もうとしたが頭が冷えて病院に戻った、息子は助かった、という話が出るんですが、まさにこれの集約されている。
怒りで我を失うか、それとも冷静になって立ち止まることができるのか。一時の激情に流された主人公の悲劇で、最後まで見て胸が引き裂かれそうでした。すごく好きな作品だった。
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